CDATA セクションの必要性について (JavaScript, HTML, XHTML)

2024-09-23

CDATA セクションは、XML文書内で特殊な文字 (例えば、<, >, &) をそのままテキストとして扱いたい場合に使用されます。JavaScriptコードは、HTML文書内の <script> タグ内に記述されることが多いですが、そのコードの中に特殊な文字が含まれている場合、CDATA セクションを使用して保護する必要があります。

CDATA セクションを使用する必要があるケース:

  1. 特殊な文字を含む JavaScript コード:
    • <> などの HTML タグの開始・終了タグが含まれている場合。
    • & などの特殊文字 (エンティティ) が含まれている場合。
    • XMLパーサーが JavaScript コードを誤って解釈する可能性がある場合。

例:

<script>
<![CDATA[
    var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
    console.log(xmlString);
]]>
</script>

上記の例では、XML文字列を定義しています。この文字列には <> が含まれているため、CDATA セクションを使用して保護しています。これにより、XMLパーサーはこれらの文字を特殊な文字としてではなく、文字列の一部として解釈します。

注意:

  • HTML5: HTML5では、CDATA セクションはオプションです。<script> タグ内のコードは、デフォルトでテキストとして解釈されます。
  • XHTML: XHTMLでは、CDATA セクションは必須です。<script> タグ内のコードは、XML要素として扱われ、CDATA セクションを使用して保護する必要があります。



HTML5:

<script>
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
</script>

HTML5では、CDATA セクションはオプションです。上記の例では、CDATA セクションを使用していませんが、XML文字列は正しく解釈されます。

XHTML:

<script type="text/javascript">
<![CDATA[
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
]]>
</script>

XHTMLでは、CDATA セクションは必須です。上記の例では、XML文字列を保護するためにCDATA セクションを使用しています。

特殊な文字を含む JavaScript コード:

<script>
var htmlString = "<p>This is a paragraph with <b>bold text</b>.</p>";
console.log(htmlString);
</script>

この例では、HTMLタグが含まれているため、CDATA セクションを使用する必要があります。

<script>
<![CDATA[
var htmlString = "<p>This is a paragraph with <b>bold text</b>.</p>";
console.log(htmlString);
]]>
</script>



CDATA セクションの代替方法:

エンティティの使用:

  • 特殊な文字を、対応するエンティティに置き換えることができます。
  • 例: <&lt; に、>&gt; に、&&amp; に置き換える。
<script>
var xmlString = "&lt;book&gt;&lt;title&gt;JavaScript: The Definitive Guide&lt;/title&gt;&lt;/book&gt;";
console.log(xmlString);
</script>

JavaScriptの文字列エスケープ:

  • JavaScriptの文字列リテラル内で、特殊な文字をエスケープすることができます。
  • 例: <\ に、>\ に、\\ にエスケープする。
<script>
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
</script>

テンプレートリテラルの使用 (ES6以降):

  • テンプレートリテラルを使用することで、特殊な文字をそのまま記述することができます。
<script>
var xmlString = `<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>`;
console.log(xmlString);
</script>

javascript html xhtml



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