CDATA セクションの必要性
CDATA セクションの必要性について (JavaScript, HTML, XHTML)
CDATA セクションは、XML文書内で特殊な文字 (例えば、<
, >
, &
) をそのままテキストとして扱いたい場合に使用されます。JavaScriptコードは、HTML文書内の <script>
タグ内に記述されることが多いですが、そのコードの中に特殊な文字が含まれている場合、CDATA セクションを使用して保護する必要があります。
CDATA セクションを使用する必要があるケース
- 特殊な文字を含む JavaScript コード
<
や>
などの HTML タグの開始・終了タグが含まれている場合。&
などの特殊文字 (エンティティ) が含まれている場合。- XMLパーサーが JavaScript コードを誤って解釈する可能性がある場合。
例
<script>
<![CDATA[
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
]]>
</script>
上記の例では、XML文字列を定義しています。この文字列には <
と >
が含まれているため、CDATA セクションを使用して保護しています。これにより、XMLパーサーはこれらの文字を特殊な文字としてではなく、文字列の一部として解釈します。
注意
- XHTML
XHTMLでは、CDATA セクションは必須です。<script>
タグ内のコードは、XML要素として扱われ、CDATA セクションを使用して保護する必要があります。 - HTML5
HTML5では、CDATA セクションはオプションです。<script>
タグ内のコードは、デフォルトでテキストとして解釈されます。
HTML5:
<script>
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
</script>
HTML5では、CDATA セクションはオプションです。上記の例では、CDATA セクションを使用していませんが、XML文字列は正しく解釈されます。
XHTML:
<script type="text/javascript">
<![CDATA[
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
]]>
</script>
XHTMLでは、CDATA セクションは必須です。上記の例では、XML文字列を保護するためにCDATA セクションを使用しています。
特殊な文字を含む JavaScript コード:
<script>
var htmlString = "<p>This is a paragraph with <b>bold text</b>.</p>";
console.log(htmlString);
</script>
この例では、HTMLタグが含まれているため、CDATA セクションを使用する必要があります。
<script>
<![CDATA[
var htmlString = "<p>This is a paragraph with <b>bold text</b>.</p>";
console.log(htmlString);
]]>
</script>
CDATA セクションの代替方法:
エンティティの使用:
- 例:
<
を<
に、>
を>
に、&
を&
に置き換える。 - 特殊な文字を、対応するエンティティに置き換えることができます。
<script>
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
</script>
JavaScriptの文字列エスケープ:
- 例:
<
を\
に、>
を\
に、\
を\
にエスケープする。 - JavaScriptの文字列リテラル内で、特殊な文字をエスケープすることができます。
<script>
var xmlString = "<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>";
console.log(xmlString);
</script>
テンプレートリテラルの使用 (ES6以降):
- テンプレートリテラルを使用することで、特殊な文字をそのまま記述することができます。
<script>
var xmlString = `<book><title>JavaScript: The Definitive Guide</title></book>`;
console.log(xmlString);
</script>
javascript html xhtml