TypeScript エラー:Property does not exist on type '{}'
TypeScript: プロパティが型 '{}' に存在しない
原因
このエラーが発生する主な原因は以下の3つです。
- プロパティ名のスペルミス: プロパティ名のスペルミスが最もよくある原因です。
- 型定義の誤り: オブジェクトの型定義が誤っていて、アクセスしようとしているプロパティが定義されていない可能性があります。
- 型ガードの誤り: 型ガードによってオブジェクトの型が正しく絞り込まれていない可能性があります。
解決方法
以下の方法でエラーを解決できます。
- 型定義の確認: オブジェクトの型定義が正しいことを確認します。
詳細
プロパティ名のスペルミスは、最もよくあるエラーの原因です。以下の点を確認してください。
- プロパティ名が正しいかどうか
- 大文字と小文字が間違っていないか
- 半角英数字と全角英数字が混在していないか
型定義の確認
- オブジェクトの型定義ファイルが存在するかどうか
- アクセスしようとしているプロパティが型定義ファイルで定義されているかどうか
型ガードの確認
型ガードによってオブジェクトの型が正しく絞り込まれていない可能性があります。以下の点を確認してください。
- 型ガードが正しく記述されているかどうか
- in 演算子を使用する:
in
演算子を使用して、オブジェクトにプロパティが存在するかどうかを確認できます。 - Optional 型を使用する: プロパティが必須ではない場合は、
Optional
型を使用して型定義できます。 - any 型を使用する: オブジェクトの型が不明な場合は、
any
型を使用できます。
関連キーワード
- TypeScript
- 型
- プロパティ
- エラー
- 型定義
- 型ガード
const obj: {} = {};
// エラーが発生する
console.log(obj.name);
このコードでは、obj
というオブジェクトを {}
型で定義しています。{}
型は、プロパティを持たない空のオブジェクトを表します。そのため、obj
オブジェクトに name
プロパティが存在しないため、エラーが発生します。
エラーを解決するコード
以下のコードは、上記のエラーを解決する例です。
const obj: { name: string } = { name: "John Doe" };
// エラーは発生しない
console.log(obj.name);
このコードでは、obj
オブジェクトを { name: string }
型で定義しています。{ name: string }
型は、name
というプロパティを持ち、そのプロパティの型が string
であるオブジェクトを表します。そのため、obj
オブジェクトに name
プロパティが存在し、そのプロパティの型が string
であるため、エラーが発生しません。
以下のコードは、in
演算子、Optional
型、any
型を使用して、TypeScript: Property does not exist on type '{}'
エラーを回避する例です。
// `in` 演算子を使用する
const obj: {} = {};
if ("name" in obj) {
console.log(obj.name);
}
// `Optional` 型を使用する
const obj: { name?: string } = {};
console.log(obj.name); // undefined
// `any` 型を使用する
const obj: any = {};
console.log(obj.name); // 任意の型
これらのコードは、エラーを回避する方法の一例です。状況に応じて、適切な方法を選択してください。
インターフェースを使用して、オブジェクトの型定義をより厳密に記述できます。
interface Person {
name: string;
age: number;
}
const obj: Person = {
name: "John Doe",
age: 30,
};
// エラーは発生しない
console.log(obj.name);
このコードでは、Person
というインターフェースを定義し、name
と age
というプロパティを持つオブジェクトを表しています。obj
オブジェクトは Person
インターフェースに準拠しているため、name
プロパティが存在し、エラーが発生しません。
type Person = {
name: string;
age: number;
};
const obj: Person = {
name: "John Doe",
age: 30,
};
// エラーは発生しない
console.log(obj.name);
as
キーワードを使用して、オブジェクトの型を一時的に変換できます。
const obj: {} = {};
// エラーが発生する
// console.log(obj.name);
// `as` キーワードを使用して型変換
const obj2 = obj as { name: string };
// エラーは発生しない
console.log(obj2.name);
このコードでは、obj
オブジェクトを {}
型で定義しています。そのため、obj
オブジェクトに name
プロパティが存在しないため、エラーが発生します。しかし、as
キーワードを使用して obj
オブジェクトを { name: string }
型に一時的に変換することで、name
プロパティにアクセスできます。
Optional
型と NonNullable
型を使用して、プロパティの必須性と非null性をより明確に記述できます。
const obj: { name?: string } = {};
// エラーは発生しない
// console.log(obj.name); // undefined
// `NonNullable` 型を使用して型変換
const name = obj.name as NonNullable<string>;
// エラーは発生しない
console.log(name);
このコードでは、obj
オブジェクトを { name?: string }
型で定義しています。そのため、name
プロパティは必須ではなく、undefined
の可能性があります。しかし、NonNullable
型を使用して obj.name
を型変換することで、name
プロパティが常に string
型であることを保証できます。
function isPerson(obj: any): obj is Person {
return "name" in obj && "age" in obj;
}
const obj: any = {};
if (isPerson(obj)) {
// エラーは発生しない
console.log(obj.name);
}
TypeScript: Property does not exist on type '{}'
エラーを解決する方法は
typescript