Node.jsでnpmスクリプト実行時の出力をスッキリ抑制!5つの方法を徹底解説
Node.js の npm スクリプト実行時の出力を抑制する方法
そこで、npm スクリプト実行時の出力を抑制する方法について、いくつかご紹介します。
--silent オプションを使用する
npm スクリプトを実行する際に --silent
オプションを指定することで、ほとんどのログ出力を抑制することができます。
npm run script-name --silent
このオプションを使用すると、エラーメッセージや警告メッセージは引き続き出力されますが、デバッグ情報や経過情報などは抑制されます。
省略形として -s
オプションを使用することもできます。
npm run script-name -s
.npmrc
ファイルに loglevel
プロパティを設定することで、npm のログ出力レベルをグローバルに設定することができます。
loglevel=silent
この設定を適用すると、--silent
オプションを指定しなくても、すべての npm スクリプト実行時の出力が抑制されます。
ログ出力レベルには、silent
の他に error
、warn
、info
、verbose
の 5 種類があります。それぞれのレベルで出力されるログの種類は以下の通りです。
silent
: エラーメッセージや警告メッセージも出力されないerror
: エラーメッセージのみ出力されるinfo
: エラーメッセージ、警告メッセージ、および情報メッセージが出力されるverbose
: すべてのログが出力される
特定のログのみを出力したい場合は、npm
コマンドに --loglevel
オプションとログレベルを指定することができます。
npm run script-name --loglevel=info
この例では、info
レベル以上のログのみが出力されます。
スクリプト内で出力を制御する
npm スクリプト内で console.log
などの出力関数を直接使用している場合は、スクリプト内で出力を制御することができます。
// script.js
if (process.env.NODE_ENV === 'production') {
console.log = () => {}; // 本番環境ではログを出力しない
}
// ... 処理内容 ...
この例では、NODE_ENV
環境変数が production
に設定されている場合、console.log
関数は何も出力しなくなります。
npm スクリプト実行時の出力を抑制するには、様々な方法があります。状況に合わせて最適な方法を選択してください。
- 特定のスクリプトのみ出力を抑制したい場合は、
--silent
オプションを使用するのが簡単です。 - すべての npm スクリプト実行時の出力を抑制したい場合は、
.npmrc
ファイルでloglevel
を設定するのがおすすめです。 - 特定のログのみを出力したい場合は、
--loglevel
オプションを使用するか、スクリプト内で出力を制御します。
これらの方法を参考に、npm スクリプト実行時の出力を適切に制御し、開発環境を快適にご利用ください。
サンプルコード:Node.js の npm スクリプト実行時の出力を抑制する
--silent オプションを使用する
npm run script-name --silent
.npmrc ファイルで loglevel を設定する
.npmrc
ファイルに以下の内容を追加します。
loglevel=silent
特定のログのみを出力する
npm run script-name --loglevel=info
このコマンドを実行すると、script.js
という名前の npm スクリプトが実行され、info
レベル以上のログのみが出力されます。
スクリプト内で出力を制御する
// script.js
if (process.env.NODE_ENV === 'production') {
console.log = () => {}; // 本番環境ではログを出力しない
}
// ... 処理内容 ...
このスクリプトを script.js
という名前で保存し、npm run script-name
と実行すると、本番環境ではログが出力されなくなります。
補足
- これらのサンプルコードは、あくまでも例であり、状況に合わせて調整する必要があります。
Node.js の npm スクリプト実行時の出力を抑制するその他の方法
cross-env
パッケージを使用すると、プラットフォームに依存せずに環境変数を設定することができます。このパッケージを使用して、NODE_ENV
環境変数を production
に設定し、本番環境ではログを出力しないようにすることができます。
npm install cross-env
cross-env NODE_ENV=production npm run script-name
このコマンドを実行すると、script.js
という名前の npm スクリプトが実行され、NODE_ENV
環境変数が production
に設定され、本番環境ではログが出力されなくなります。
pkg-up
パッケージを使用すると、現在のディレクトリツリーから package.json
ファイルを見つけることができます。このパッケージを使用して、package.json
ファイルの scripts
プロパティに --silent
オプションをグローバルに設定することができます。
npm install pkg-up
// package.json
{
"scripts": {
"script-name": "cross-env NODE_ENV=production node script.js --silent"
}
}
nps
パッケージは、npm スクリプトをより簡単に実行できるようにするツールです。このパッケージを使用して、--silent
オプションをデフォルトで設定することができます。
npm install nps
npx script-name
今回紹介した方法は、あくまでも例であり、状況に合わせて最適な方法を選択する必要があります。
- 上記の方法に加えて、
cross-env
、pkg-up
、nps
などのパッケージを使用することもできます。
node.js npm