IEでのAjaxキャッシュ防止方法
jQueryのAjaxリクエストをInternet Explorerでキャッシュしない方法
Internet ExplorerはデフォルトでAjaxリクエストをキャッシュします。これにより、ページの更新やブラウザの再読み込みを行っても同じデータが表示されることがあります。これを防ぐには、いくつかの方法があります。
cache: falseオプションを使用する
最も簡単な方法は、.ajax()
メソッドのcache
オプションをfalse
に設定することです。これにより、Internet Explorerはリクエストをキャッシュしません。
$.ajax({
url: 'your_url',
type: 'GET',
cache: false,
success: function(data) {
// データを処理
}
});
URLにタイムスタンプを追加する
URLにランダムなパラメータを追加することで、Internet Explorerがリクエストをキャッシュしないようにすることができます。通常、タイムスタンプを使用します。
var timestamp = new Date().getTime();
$.ajax({
url: 'your_url?timestamp=' + timestamp,
type: 'GET',
success: function(data) {
// データを処理
}
});
HTTPヘッダを使用する
サーバー側でHTTPヘッダを設定して、キャッシュを禁止することもできます。
// サーバー側のコード
header('Cache-Control: no-cache, no-store, must-revalidate');
header('Pragma: no-cache');
header('Expires: 0');
$.ajaxSetup()を使用する
グローバルにキャッシュを無効にする場合は、$.ajaxSetup()
メソッドを使用します。
$.ajaxSetup({
cache: false
});
$.ajax({
url: 'your_url',
type: 'GET',
cache: false,
success: function(data) {
// データを処理
}
});
cache: false
: このオプションをfalse
に設定することで、ブラウザがリクエストの結果をキャッシュしないように指示します。最もシンプルで一般的な方法です。
var timestamp = new Date().getTime();
$.ajax({
url: 'your_url?timestamp=' + timestamp,
type: 'GET',
success: function(data) {
// データを処理
}
});
timestamp
:Date.getTime()
で現在の時刻のミリ秒を取得し、URLの末尾にパラメータとして追加します。これにより、毎回異なるURLでリクエストを送信するため、ブラウザはキャッシュされたデータを使用できなくなります。
// サーバー側のコード (PHPの例)
header('Cache-Control: no-cache, no-store, must-revalidate');
header('Pragma: no-cache');
header('Expires: 0');
- HTTPヘッダ: サーバー側でこれらのヘッダを設定することで、ブラウザにキャッシュしないように指示します。
Cache-Control
: キャッシュに関する詳細な制御を行うためのヘッダです。Pragma
: 古いブラウザとの互換性のために使用されます。Expires
: キャッシュの有効期限を設定します。0に設定すると、即座にキャッシュが無効になります。
$.ajaxSetup({
cache: false
});
$.ajaxSetup()
: 全てのAjaxリクエストに対して、デフォルトでcache: false
を設定します。複数のAjaxリクエストを行う場合に便利です。
どの方法を選ぶべきか?
$.ajaxSetup()
: グローバルな設定を行いたい場合に便利です。- HTTPヘッダを使用: サーバー側の設定が必要になりますが、最も強力な方法です。
- URLにタイムスタンプを追加: 多くの場合、確実に動作します。
cache: false
: 最もシンプルですが、全てのブラウザで確実に動作するとは限りません。
IEでのAjaxキャッシュ防止
Internet Explorerは特にキャッシュに関する挙動が複雑なため、上記のいずれかの方法を組み合わせたり、ブラウザのバージョンによって異なる対応が必要になる場合があります。
注意点
- ブラウザのバージョン: ブラウザのバージョンによって、キャッシュの挙動が異なる場合があります。
- パフォーマンス: 頻繁にAjaxリクエストを行う場合、キャッシュを無効にすることでパフォーマンスが低下する可能性があります。
- サーバー側の設定: HTTPヘッダを使用する場合は、サーバー側の設定が必要です。
Internet ExplorerでAjaxリクエストのキャッシュを防止するには、cache: false
オプション、URLへのタイムスタンプの追加、HTTPヘッダの設定、$.ajaxSetup()
の使用など、いくつかの方法があります。状況に応じて適切な方法を選択し、組み合わせることで、より確実にキャッシュを防止することができます。
- ブラウザの開発者ツール: ブラウザの開発者ツールでネットワークタブを確認することで、実際にどのようなリクエストが送信されているかを確認できます。
- XMLHttpRequest.setRequestHeader:
XMLHttpRequest
オブジェクトのsetRequestHeader()
メソッドを使用して、カスタムのHTTPヘッダを設定することも可能です。
より詳細な情報
- ブラウザのドキュメント: 各ブラウザのXMLHttpRequestオブジェクトに関するドキュメントを参照してください。
- jQuery公式ドキュメント:
.ajax()
メソッドのドキュメントを参照してください。
XMLHttpRequestオブジェクトを使用する
var xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('GET', 'your_url', true);
xhr.setRequestHeader('Cache-Control', 'no-cache');
xhr.send();
xhr.onreadystatechange = function() {
if (xhr.readyState === 4 && xhr.status === 200) {
// データを処理
}
};
XMLHttpRequest
: ブラウザのネイティブオブジェクトを使用して、Ajaxリクエストを直接行う方法です。setRequestHeader()
メソッドでキャッシュを禁止するヘッダを設定することができます。
$.ajax()メソッドのbeforeSendオプションを使用する
$.ajax({
url: 'your_url',
type: 'GET',
beforeSend: function(xhr) {
xhr.setRequestHeader('Cache-Control', 'no-cache');
},
success: function(data) {
// データを処理
}
});
beforeSend
:$.ajax()
メソッドのbeforeSend
オプションを使用して、リクエストが送信される前にカスタム処理を実行することができます。このオプションで、XMLHttpRequest
オブジェクトを取得し、キャッシュを禁止するヘッダを設定します。
$.ajax()メソッドのdataオプションを使用する
var timestamp = new Date().getTime();
$.ajax({
url: 'your_url',
type: 'GET',
data: {
timestamp: timestamp
},
success: function(data) {
// データを処理
}
});
data
:$.ajax()
メソッドのdata
オプションを使用して、リクエストにパラメータを追加することができます。この方法でも、URLにタイムスタンプを追加するのと同じ効果が得られます。
サーバー側の設定を強化する
// サーバー側のコード (PHPの例)
header('Cache-Control: no-cache, no-store, must-revalidate, max-age=0');
header('Pragma: no-cache');
header('Expires: 0');
- サーバー側の設定: サーバー側の設定を強化することで、ブラウザがキャッシュをより厳密に禁止することができます。
max-age
ヘッダを追加することで、キャッシュの有効期限を0秒に設定します。
jquery internet-explorer