Angular2パイプとDomSanitizer:HTMLを安全に処理するための連携技

2024-07-27

Angular 2 パイプで HTML を許可する方法

このチュートリアルでは、Angular 2 パイプで HTML を許可する方法を段階的に説明します。

ステップ 1: 安全パイプを使用する

Angular 2 には、DomSanitizer サービスと呼ばれる、HTML を安全に処理するための組み込みサービスがあります。このサービスを使用して、パイプで処理されたデータに HTML タグを含めることができます。

まず、DomSanitizer サービスをコンポーネントにインジェクションする必要があります。

import { DomSanitizer } from '@angular/core';

constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {}

次に、パイプ内で DomSanitizer サービスを使用して、HTML タグを安全な形式に変換します。

import { Pipe, PipeTransform, DomSanitizer } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'safeHtml'
})
export class SafeHtmlPipe implements PipeTransform {

  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {}

  transform(value: string): any {
    return this.sanitizer.bypassSecurityTrustHtml(value);
  }
}

このパイプは、value パラメーターとして渡された文字列を安全な HTML に変換します。

作成したパイプをテンプレートで使用できます。

<p>{{ value | safeHtml }}</p>

このテンプレートは、value 変数に格納されている文字列を安全な HTML に変換し、段落タグ内に表示します。

ステップ 3: テンプレートバインディングを使用する

テンプレートバインディングを使用して、パイプを直接 HTML 属性に適用することもできます。

<img src="{{ imageUrl | safeUrl }}" alt="{{ imageAlt }}">

このテンプレートは、imageUrl 変数に格納されている URL を安全な URL に変換し、img タグの src 属性に設定します。

注意事項

  • safeHtml パイプは、HTML タグをエスケープしません。HTML タグをエスケープする必要がある場合は、bypassSecurityTrustHtml メソッドを使用する前に escapeHtml メソッドを使用する必要があります。
  • DomSanitizer サービスを使用して HTML を許可する際は、常に注意が必要です。悪意のあるコードが注入されるのを防ぐために、信頼できるソースからのデータのみを処理してください。



安全パイプの実装

import { Pipe, PipeTransform, DomSanitizer } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'safeHtml'
})
export class SafeHtmlPipe implements PipeTransform {

  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {}

  transform(value: string): any {
    return this.sanitizer.bypassSecurityTrustHtml(value);
  }
}

パイプの使用

<p>{{ value | safeHtml }}</p>

テンプレートバインディングの使用

<img src="{{ imageUrl | safeUrl }}" alt="{{ imageAlt }}">
  • Angular 2 のパイプに関する詳細については、Angular 2 の公式ドキュメントを参照してください。



  1. パイプクラスを作成し、PipeTransform インターフェースを実装します。
  2. transform メソッドを実装し、HTML タグをエスケープして安全な形式に変換します。
  3. パイプをコンポーネントに宣言し、テンプレートで使用します。


import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'customHtml'
})
export class CustomHtmlPipe implements PipeTransform {

  transform(value: string): string {
    return this.escapeHtml(value);
  }

  private escapeHtml(value: string): string {
    return value.replace(/&/g, '&amp;')
      .replace(/</g, '&lt;')
      .replace(/>/g, '&gt;')
      .replace(/"/g, '&quot;')
      .replace(/'/g, '&apos;');
  }
}
<p>{{ value | customHtml }}</p>

ng-bind-html ディレクティブを使用する

Angular 2 には、ng-bind-html ディレクティブと呼ばれる、テンプレート内に HTML を直接バインドするためのディレクティブがあります。このディレクティブを使用すると、DomSanitizer サービスを使用する必要がなくなり、コードが簡潔になります。

<p ng-bind-html="value"></p>
  • ng-bind-html ディレクティブを使用する場合は、信頼できるソースからのデータのみをバインドする必要があります。
  • カスタムパイプを作成する場合は、HTML タグを適切にエスケープする必要があります。

上記以外にも、Angular 2 パイプで HTML を許可する方法はいくつかあります。

Angular 2 パイプで HTML を許可するには、いくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、特定のニーズと要件によって異なります。

ヒント

  • セキュリティが重要な場合は、常に信頼できるソースからのデータのみを処理してください。
  • パフォーマンスが重要な場合は、DomSanitizer サービスを使用するよりも、カスタムパイプを作成する方が効率的である場合があります。

pipe angular



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