【初心者向け】AngularとIonic2で*ngFor内に動的なIDを設定:ステップバイステップ解説

2024-05-24

Angular と Ionic2 で *ngFor 内に動的な id を設定する方法

trackBy プロパティは、*ngFor ディレクティブに渡されるオブジェクトのユニークな識別子を指定するために使用されます。この識別子を使用して、要素の ID を動的に生成することができます。

<ng-for let="item of items; trackBy: item.id" [id]="item.id">
  </ng-for>

上記の例では、items 配列内の各要素に id プロパティがあり、それが trackBy プロパティとして使用されます。id プロパティの値は、要素の ID として使用されます。

$index 変数を使用する

*ngFor ディレクティブは、$index 変数を提供します。この変数は、反復処理されている要素のインデックスを表します。$index 変数を使用して、要素の ID を動的に生成することができます。

<ng-for let="item of items; let i = $index" [id]="i">
  </ng-for>

上記の例では、$index 変数が使用されて要素の ID を生成しています。

カスタムパイプを使用して、要素の ID を生成することができます。パイプは、値を変換するために使用される再利用可能な関数です。

import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'generateId'
})
export class GenerateIdPipe implements PipeTransform {

  transform(item: any, index: number): string {
    return `item-${index}`;
  }

}

<ng-for let="item of items" [id]="item | generateId">
  </ng-for>

上記の例では、generateId というカスタムパイプが定義されています。このパイプは、要素とインデックスを受け取り、item-${index} という形式の ID を返します。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。trackBy プロパティは、パフォーマンスに優れていますが、$index 変数やカスタムパイプの方が記述が簡潔になる場合があります。

Ionic2 での注意事項

Ionic2 では、Shadow DOM が使用されているため、上記の例で直接要素に ID を設定することはできません。代わりに、nativeElement プロパティを使用して要素のネイティブ DOM ノードにアクセスし、id 属性を設定する必要があります。

<ng-for let="item of items; let i = $index" #element>
  </ng-for>

<script>
  for (let element of this.elements.nativeElement.querySelectorAll('ng-container')) {
    element.id = `item-${i}`;
    i++;
  }
</script>

上記の例では、#element テンプレート参照変数を使用して ng-for ディレクティブによって生成された要素にアクセスしています。その後、nativeElement プロパティを使用して要素のネイティブ DOM ノードにアクセスし、id 属性を設定しています。




HTML

<ion-content>
  <h2>Items</h2>

  <ul>
    <ng-for let="item of items; let i = $index" #element>
      <li [id]="item.id || i">{{ item.name }}</li>
    </ng-for>
  </ul>
</ion-content>

TypeScript

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  items = [
    { id: 1, name: 'Item 1' },
    { name: 'Item 2' },
    { id: 3, name: 'Item 3' }
  ];
}

CSS

li {
  list-style: none;
  padding: 10px;
  border-bottom: 1px solid #ccc;
}

説明

  • このコードは、items という配列を定義します。この配列には、idname プロパティを持つオブジェクトが含まれています。
  • *ngFor ディレクティブを使用して、items 配列内の各要素を反復処理します。
  • let item として要素にアクセスし、let i = $index としてインデックスにアクセスします。
  • [id]="item.id || i" ディレクティブを使用して、要素に動的な ID を設定します。item.id プロパティが存在する場合はその値を使用し、存在しない場合は i の値を使用します。
  • {{ item.name }} ディレクティブを使用して、要素内に要素の名前を表示します。

Ionic2 での実行

このコードを実行するには、Ionic CLI を使用して新しい Ionic アプリケーションを作成する必要があります。次に、上記のコードを app.component.htmlapp.component.ts、および app.component.css ファイルに追加します。

ionic start my-app
cd my-app
ionic serve

ブラウザで http://localhost:8100 にアクセスすると、サンプルアプリケーションが表示されます。

このサンプルコードは、Angular と Ionic2 で *ngFor 内に動的な id を設定する方法を理解するための出発点として使用できます。




Angular と Ionic2 で *ngFor 内に動的な ID を設定するその他の方法

ngTemplateOutlet ディレクティブを使用して、テンプレートを動的にインスタンス化することができます。このテンプレート内で、要素に動的な ID を設定することができます。

<ng-container *ngFor="let item of items">
  <ng-template #itemTemplate let-item>
    <li [id]="item.id">{{ item.name }}</li>
  </ng-template>

  <ng-container *ngTemplateOutlet="itemTemplate; context: { $implicit: item }"></ng-container>
</ng-container>

上記の例では、itemTemplate というテンプレートが定義されています。このテンプレートには、id 属性を持つ li 要素が含まれています。ngFor ディレクティブを使用して、items 配列内の各要素を反復処理します。各反復処理において、ngTemplateOutlet ディレクティブを使用して itemTemplate テンプレートをインスタンス化し、要素にコンテキストを渡します。context オブジェクトには、$implicit プロパティがあり、その値は現在の反復処理されている要素です。

RxJS を使用して、items 配列を Observable に変換し、id プロパティを含む新しいオブジェクトを発行することができます。その後、*ngFor ディレクティブを使用して、この新しい Observable を反復処理することができます。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Observable, of } from 'rxjs';
import { map } from 'rxjs/operators';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
  items$: Observable<any>;

  ngOnInit() {
    this.items$ = of(this.items).pipe(
      map(items => items.map(item => ({ id: item.id || item.index, ...item })))
    );
  }
}

上記の例では、items$ という Observable が定義されています。この Observable は、items 配列を id プロパティを含む新しいオブジェクトの配列に変換します。ngOnInit メソッドで、items$ Observable をサブスクライブし、*ngFor ディレクティブに渡します。

フォームコントロールを使用して、要素の ID を管理することができます。

<form [formGroup]="itemForm">
  <ng-for let="item of items; let i = $index" [formGroupName]="i">
    <li [id]="itemForm.get('id').value">
      <input type="text" formControlName="name" />
    </li>
  </ng-for>
</form>

上記の例では、itemForm というフォームグループが定義されています。このフォームグループには、idname という名前のフォームコントロールが含まれています。*ngFor ディレクティブを使用して、items 配列内の各要素を反復処理します。各反復処理において、新しいフォームグループが作成され、i の値でインデックス付けされます。[formGroupName]="i" ディレクティブを使用して、フォームグループを現在の要素に関連付けます。[id]="itemForm.get('id').value" ディレクティブを使用して、要素に動的な ID を設定します。

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。シンプルなケースでは、trackBy プロパティや $index 変数を使用するのが最良の方法です。より複雑なケースでは、ngTemplateOutlet ディレクティブ、RxJS、またはフォームコントロールを使用する必要があるかもしれません。


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