Angular2でのRaw HTMLバインディング

2024-10-30

Angular2 では、[innerHTML] プロパティバインディングを使用して、文字列内の HTML をレンダリングすることができます。これにより、動的な HTML コンテンツを生成したり、外部ソースから取得した HTML を表示することができます。

基本的な使い方

// component.ts
export class MyComponent {
  htmlContent: string = '<strong>これは太字のテキストです</strong>';
}
<div [innerHTML]="htmlContent"></div>

このコードでは、htmlContent プロパティに HTML 文字列を格納し、[innerHTML] を使用してその内容を <div> 要素にレンダリングします。

セキュリティ上の考慮事項

[innerHTML] を使用する際には、セキュリティリスクに注意する必要があります。特に、信頼できないソースから取得した HTML を直接レンダリングすると、クロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃の危険性があります。

Angular は、DomSanitizer サービスを使用して、信頼できない HTML を安全にレンダリングするための仕組みを提供しています。このサービスは、HTML をサニタイズして、危険なスクリプトの注入を防ぎます。

DomSanitizer の使い方

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { DomSanitizer } from '@angular/platform-browser';

@Component({
  selecto   r: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements O   nInit {
  safeHtml: any;

  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) { }

  ngOnInit() {
    const unsafeHtml = '<script>alert("危険なスクリプト")</script>';
    this.safeHtml = this.sanitizer.bypassSecurityTrustHtml(unsafeHtml);
  }
}
<div [innerHTML]="safeHtml"></div>

このコードでは、DomSanitizer を使用して、unsafeHtml を安全な HTML に変換し、safeHtml プロパティに格納しています。その後、[innerHTML] を使用して、安全な HTML をレンダリングしています。




// component.ts
export class MyComponent {
  htmlContent: string = '<strong>これは太字のテキストです</strong>';
}

このコードでは、MyComponent クラスの htmlContent プロパティに HTML 文字列を格納しています。この文字列は、<div> 要素内にレンダリングされます。

<div [innerHTML]="htmlContent"></div>

このテンプレートコードでは、[innerHTML] ディレクティブを使用して、htmlContent プロパティの値を <div> 要素のコンテンツとして直接設定します。これにより、HTML 文字列が解析され、その内容が表示されます。

Angular は、DomSanitizer サービスを使用して、信頼できない HTML を安全にレンダリングするための仕組みを提供しています。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { DomSanitizer } from '@angular/platform-browser';

@Component({
  selecto   r: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements O   nInit {
  safeHtml: any;

  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) { }

  ngOnInit() {
    const unsafeHtml = '<script>alert("危険なスクリプト")</script>';
    this.safeHtml = this.sanitizer.bypassSecurityTrustHtml(unsafeHtml);
  }
}

このコードでは、DomSanitizer サービスを使用して、unsafeHtml 文字列を安全な HTML に変換しています。bypassSecurityTrustHtml メソッドは、信頼できない HTML を信頼できるものとしてマークします。ただし、このメソッドの使用には慎重な判断が必要です。

<div [innerHTML]="safeHtml"></div>



テンプレートリテラルの使用

テンプレートリテラルは、HTML テンプレート内で動的なコンテンツを埋め込むための強力な方法です。これにより、HTML 構造をより柔軟に制御できます。

// component.ts
export class MyComponent {
  name: string = 'Alice';
  message: string = 'こんにちは、';
}
<p>
  {{ message }} {{ name }} さん!
</p>

この例では、テンプレートリテラルを使用して、messagename プロパティの値を直接 HTML に埋め込んでいます。

コンポーネントのネスト

より複雑な HTML 構造を動的に生成する場合、コンポーネントをネストすることができます。これにより、再利用可能なコンポーネントを作成し、HTML の構造をより明確に整理できます。

// child-component.ts
@Component({
  selector: 'app-child',
  template: `
    <p>これは子コンポーネントです。</p>
  `
})
export class ChildComponent {}
// parent-component.ts
@Component({
  selector: 'app-parent',
  template: `
    <app-child></app-child>
  `
})
export class ParentComponent {}

この例では、ChildComponentParentComponent 内でネストすることで、動的な HTML 構造を生成しています。

カスタムパイプの使用

カスタムパイプを作成することで、HTML テンプレート内でデータを変換することができます。これにより、複雑な HTML 構造を生成したり、特定のフォーマットのデータをレンダリングすることができます。

// custom-pipe.ts
@Pipe({
  name: 'highlight'
})
export class HighlightPipe implements PipeTransform {
  transform(value: string, highlight: string): string {
    return value.replace(new RegExp(highlight, 'gi'), `<span class="highlight">$&</span>`);
  }
}
<p>{{ text | highlight:'keyword' }}</p>

この例では、HighlightPipe を使用して、text プロパティの値をハイライトしています。


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