Angular 2 で innerHTML プロパティと TemplateRef を使用する

2024-04-12

Angular 2 で生 HTML をバインドする方法

生 HTML をバインドするには、次の2つの方法があります。

innerHTML プロパティを使用して、直接 HTML 文字列をバインドすることができます。

<div [innerHTML]="html"></div>

上記の例では、html 変数に格納されている HTML 文字列が DOM 要素の内側に挿入されます。

例:

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <div [innerHTML]="html"></div>
  `,
})
export class AppComponent {
  html = '<h1>こんにちは Angular 2!</h1>';
}

このコードは、次の HTML を生成します。

<div><h1>こんにちは Angular 2!</h1></div>

TemplateRef を使用すると、より動的に生 HTML をバインドすることができます。

<ng-template #myTemplate let-data>
  <div [innerHTML]="data.html"></div>
</ng-template>

<div [innerHTML]="templateRef"></div>

上記の例では、myTemplate テンプレートは、data 変数に格納されているオブジェクトを受け取ります。このオブジェクトには、html プロパティがあり、DOM 要素の内側に挿入される HTML 文字列が含まれています。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <ng-template #myTemplate let-data>
      <div [innerHTML]="data.html"></div>
    </ng-template>

    <div [innerHTML]="templateRef"></div>
  `,
})
export class AppComponent {
  templateRef = this.myTemplate;
  data = { html: '<h1>こんにちは Angular 2!</h1>' };
}
<div><h1>こんにちは Angular 2!</h1></div>
  • セキュリティ上のリスクがあるため、信頼できないソースからの HTML をバインドすることは避けてください。
  • パフォーマンス上の理由から、生 HTML をバインドするのは、必要な場合のみ行ってください。
  • より良い方法がある場合は、生 HTML をバインドする代わりに、Angular のコンポーネントを使用することを検討してください。

生 HTML をバインドすることで、Angular 2 テンプレート内で DOM 要素を直接操作することができます。ただし、セキュリティやパフォーマンス上のリスクがあるため、注意して使用してください。




innerHTML プロパティを使用する

HTML:

<div [innerHTML]="html"></div>

TypeScript:

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <div [innerHTML]="html"></div>
  `,
})
export class AppComponent {
  html = '<h1>こんにちは Angular 2!</h1>';
}
<div><h1>こんにちは Angular 2!</h1></div>

TemplateRef を使用する

<ng-template #myTemplate let-data>
  <div [innerHTML]="data.html"></div>
</ng-template>

<div [innerHTML]="templateRef"></div>
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <ng-template #myTemplate let-data>
      <div [innerHTML]="data.html"></div>
    </ng-template>

    <div [innerHTML]="templateRef"></div>
  `,
})
export class AppComponent {
  templateRef = this.myTemplate;
  data = { html: '<h1>こんにちは Angular 2!</h1>' };
}
<div><h1>こんにちは Angular 2!</h1></div>

実行方法

上記のコードを実行するには、次の手順を実行します。

  1. Angular CLI を使用して新しいプロジェクトを作成します。
  2. 上記のコードを app.component.htmlapp.component.ts ファイルに貼り付けます。
  3. ng serve コマンドを使用してアプリケーションを実行します。

実行結果

ブラウザを開くと、次の HTML が表示されます。

<div><h1>こんにちは Angular 2!</h1></div>



生 HTML をバインドするその他の方法

ngComponentOutlet ディレクティブを使用して、コンポーネントを動的に作成し、テンプレート内に挿入することができます。

<ng-container *ngComponentOutlet="component"></ng-container>

上記の例では、component 変数に格納されているコンポーネントが動的に作成され、テンプレート内に挿入されます。

import { Component, ComponentFactoryResolver } from '@angular/core';
import { MyComponent } from './my-component';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <ng-container *ngComponentOutlet="component"></ng-container>
  `,
})
export class AppComponent {
  constructor(private componentFactoryResolver: ComponentFactoryResolver) {}

  component = this.componentFactoryResolver.resolveComponentFactory(MyComponent);
}

DomSanitizer サービスを使用して、HTML 文字列を安全にバインドすることができます。

<div [innerHTML]="sanitizedHtml"></div>

上記の例では、sanitizedHtml 変数に格納されている HTML 文字列は、DomSanitizer サービスを使用して安全にバインドされます。

import { Component, DomSanitizer } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <div [innerHTML]="sanitizedHtml"></div>
  `,
})
export class AppComponent {
  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {}

  html = '<script>alert("XSS 攻撃!");</script>';
  sanitizedHtml = this.sanitizer.bypassSecurityTrustHtml(this.html);
}
<div>&lt;script&gt;alert(&quot;XSS 攻撃!&quot;);&lt;/script&gt;</div>

生 HTML をバインドする方法はいくつかあります。それぞれの方法には、利点と欠点があります。状況に応じて、最適な方法を選択してください。


angular


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