npm installとdevDependenciesについて
npm installでdevDependenciesがインストールされない理由
npm installコマンドは、通常、プロジェクトのルートディレクトリで実行されます。このコマンドは、package.json
ファイルに定義されている依存関係をインストールします。しかし、devDependencies
プロパティにリストされている依存関係は、デフォルトではインストールされません。
devDependenciesとは?
- 例: テストフレームワーク、デバッグツール、ビルドツール、スタイルリンターなど
- 開発環境でのみ必要な依存関係:
devDependencies
プロパティには、開発プロセスやテスト中に必要なモジュールやツールを指定します。これらは、本番環境で必要ないため、インストールされません。
すべての依存関係をインストールするには?
- -Sフラグ:
npm install -S
またはnpm install --save
コマンドを使用すると、dependencies
にリストされている依存関係がインストールされます。
例
# devDependenciesをインストールする
npm install -D jest @types/jest
# dependenciesをインストールする
npm install express
dependencies
をインストールするには、-S
フラグを使用します。
日本語訳
devDependenciesとは、開発プロセスやテスト中に必要なモジュールやツールを指定するプロパティです。これらは、本番環境で必要ないため、インストールされません。
npm installとdevDependenciesに関するコード例
package.jsonファイルの例
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"description": "A simple Node.js project",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "jest"
},
"dependencies": {
"express": "^4.18.2"
},
"devDependencies": {
"jest": "^29.5.0",
"@types/jest": "^29.5.2"
}
}
このpackage.json
ファイルでは、本番環境で必要な依存関係(dependencies
)としてexpress
を、開発環境で必要な依存関係(devDependencies
)としてjest
と@types/jest
を定義しています。
npm installコマンドの実行
npm install
このコマンドを実行すると、dependencies
にリストされているexpress
モジュールのみがインストールされます。devDependencies
にリストされているjest
と@types/jest
はインストールされません。
devDependenciesのインストール
npm install -D
または
npm install --save-dev
これらのコマンドを実行すると、devDependencies
にリストされているjest
と@types/jest
モジュールがインストールされます。
npm install --save-all
このコマンドを実行すると、dependencies
とdevDependencies
にリストされているすべてのモジュールがインストールされます。
- すべての依存関係をインストールするには、
--save-all
オプションを使用します。 devDependencies
をインストールするには、-D
フラグまたは--save-dev
オプションを使用します。
{
"name": "my-project",
"version": "1.0.0",
"description": "シンプルなNode.jsプロジェクト",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "jest"
},
"dependencies": {
"express": "^4.18.2"
},
"devDependencies": {
"jest": "^29.5.0",
"@types/jest": "^29.5.2"
}
}
npm install
npm install -D
npm install --save-dev
npm install --save-all
npm install -Dまたはnpm install --save-devを使用する
- 例
npm install -D jest @types/jest
- 直接インストール: この方法が最も一般的です。
-D
または--save-dev
フラグを指定することで、devDependencies
にリストされている依存関係を直接インストールできます。
package.jsonファイルを編集する
- 注意
この方法では、バージョン管理が適切に行われない場合、依存関係の管理が困難になる可能性があります。 - 手動追加:
devDependencies
プロパティに直接依存関係を追加し、その後npm install
を実行することで、インストールできます。
npxコマンドを使用する
- 例
このコマンドは、npx jest
jest
を一時的にインストールし、実行します。 - 一時的なインストール:
npx
コマンドを使用して、依存関係を一時的にインストールし、実行することができます。
プロジェクトのスクリプトを使用する
- 例
このスクリプトを実行するには、以下のようにします。"scripts": { "install-dev": "npm install -D jest @types/jest" }
npm run install-dev
- 自動インストール:
package.json
ファイルのscripts
プロパティに、devDependencies
をインストールするスクリプトを定義し、それを実行することで、自動的にインストールできます。
node.js npm