npm パッケージ バージョン 確認

2024-08-19

インストールされたnpmパッケージのバージョンを確認する

Node.jsのプロジェクトでは、さまざまな機能を提供する外部のパッケージ(モジュール)を利用することが一般的です。これらのパッケージはnpm(Node Package Manager)を使用して管理されます。インストールされたパッケージのバージョンを確認することは、プロジェクトの依存関係管理やトラブルシューティングに重要です。

方法

npmコマンドを使用して、インストールされたパッケージのバージョンを確認することができます。

ローカルにインストールされたパッケージのバージョンを確認する

プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行します。

npm list

これにより、プロジェクト内で使用されているパッケージとそのバージョンが表示されます。特定のパッケージのバージョンだけを確認したい場合は、次のようにします。

npm list <パッケージ名>

システム全体で使用可能なパッケージのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。

npm list -g <パッケージ名>

例えば、プロジェクトにインストールされている express パッケージのバージョンを確認したい場合、以下のコマンドを実行します。

npm list express

これにより、express パッケージのバージョンが出力されます。

備考

  • パッケージのバージョンは、プロジェクトの package.json ファイルに記載されています。このファイルは、プロジェクトの依存関係を管理するために使用されます。
  • npm list コマンドには、多くのオプションがあります。詳細については、npmのドキュメントを参照してください。



npm list コマンドによる確認

コマンド

npm list <パッケージ名>

解説

  • <パッケージ名>
    確認したいパッケージの正確な名前を指定します。
  • npm list
    インストールされたパッケージの一覧を表示するコマンドです。


npm list express

このコマンドを実行すると、express パッケージのバージョン、依存関係にあるパッケージとそのバージョンなどが表示されます。

Node.jsプログラムからの確認 (require() と package.json)

コード

const { version } = require('express');
console.log(`Expressのバージョン: ${version}`);
  1. require('express')
    express モジュールを読み込みます。
  2. version
    express モジュールがエクスポートする version プロパティに、インストールされた express のバージョンが格納されています。
  3. console.log
    バージョンをコンソールに出力します。

package.json

package.json ファイルには、プロジェクトで使用されているパッケージとそのバージョンが記述されています。このファイルから、インストールされたパッケージのバージョンをプログラム的に取得することも可能です。

const packageJson = require('./package.json');
console.log(`expressのバージョン: ${packageJson.dependencies.express}`);
  1. require('./package.json')
    package.json ファイルの内容をJavaScriptオブジェクトとして読み込みます。
  2. packageJson.dependencies.express
    package.json ファイルの dependencies オブジェクトから、express パッケージのバージョンを取得します。

npm programmatic API (npm パッケージ)

const npm = require('npm');

npm.load({}, (err) => {
  if (err) return console.error(err);

  npm.commands.view(['express', 'version'], true, (err, data) => {
    if (err) return console.error(err);
    console.log(`expressのバージョン: ${data.versions[0]}`);
  });
});
  • data.versions[0]
    取得した情報から、最初のバージョン(通常は最新バージョン)を取得します。
  • npm.commands.view
    指定したパッケージの情報を取得するコマンドです。
  • npm.load
    npmの設定を読み込みます。
  • npm
    npmのコマンドラインインターフェースをプログラムから操作するためのモジュールです。
  • npm programmatic API
    npmのコマンドをプログラムから直接呼び出す。
  • Node.jsプログラム
    プログラム内で動的にバージョンを取得する。
  • npm list
    コマンドラインで手軽にバージョンを確認する。

どの方法を選ぶかは、以下の要素によって異なります。

  • 柔軟性
    npmのコマンドを自由にカスタマイズしたいか
  • 情報の利用方法
    バージョンをログに出力するだけか、他の処理に利用するか
  • 確認のタイミング
    コマンドラインか、プログラム実行時か
  • npm outdated コマンドを使用すると、インストールされたパッケージの最新バージョンと比較し、アップデートが必要なパッケージを確認できます。
  • 上記のコードは簡略化されており、エラー処理や詳細なオプションについては、npmの公式ドキュメントを参照してください。



npm パッケージのバージョン確認:代替方法

これまで、npm パッケージのバージョンを確認する一般的な方法として、npm list コマンドや Node.js の require() を使った方法、そして npm のプログラム的な API を利用する方法をご紹介しました。

これらの方法に加えて、より詳細な情報や特定の状況下で便利な、いくつかの代替方法が存在します。

package.json ファイルの直接解析

  • デメリット
    package.json ファイルの構造に依存するため、カスタムな設定をしている場合に誤った結果が出る可能性がある。
  • メリット
    シンプルで高速。
const fs = require('fs');

const packageJson = JSON.parse(fs.readFileSync('package.json'));
console.log('expressのバージョン:', packageJson.dependencies.express);

npm view コマンド

  • デメリット
    ネットワーク接続が必要。
  • メリット
    パッケージレジストリから直接情報を取り出すため、ローカル環境に依存しない。
npm view express version

npm outdated コマンド

  • デメリット
    全てのパッケージの情報を表示するため、大規模なプロジェクトでは出力結果が膨大になる可能性がある。
  • メリット
    インストールされたパッケージの最新バージョンとの比較もできる。
npm outdated

npm のプログラム的な API (詳細なオプション)

  • デメリット
    学習コストが高い。
  • メリット
    npm の機能を自由に組み合わせることができる。
const npm = require('npm');

npm.load({}, (err) => {
  if (err) return console.error(err);

  npm.commands.view(['express'], true, (err, data) => {
    if (err) return console.error(err);
    console.log(data.versions); // 全てのバージョンを表示
  });
});
  • lint-staged
    Git のステージングエリアにあるファイルに対して、linter やフォーマッターを実行するツール。パッケージのバージョンチェックにも利用できる。
  • npm-check-updates
    パッケージのアップデートを容易にするツール。

どの方法を選ぶべきか?

  • 大規模プロジェクト
    npm-check-updateslint-staged などのツール
  • プログラムからの利用
    Node.js の require() や npm のプログラム的な API
  • アップデートの確認
    npm outdated コマンド
  • 迅速な確認
    npm list コマンド

選択のポイント

  • 頻度
    どのくらいの頻度で確認するのか
  • 規模
    プロジェクトの規模
  • 環境
    コマンドライン、Node.js プログラム、CI/CD パイプラインなど
  • 目的
    何を知りたいのか? (バージョン、最新バージョンとの比較など)

node.js package npm



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