TypeScriptとAngularでグローバル定数を定義する方法まとめ

2024-04-02

TypeScriptとAngularでグローバル定数を定義する

const キーワードを使用する

最も簡単な方法は、const キーワードを使用して定数を宣言することです。

const API_ENDPOINT = 'https://api.example.com/';
const MAX_UPLOAD_SIZE = 1024 * 1024 * 5; // 5MB

// 使用例
console.log(API_ENDPOINT);
// => https://api.example.com/

if (file.size > MAX_UPLOAD_SIZE) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}

列挙型を使用する

関連する定数のグループを定義する場合は、列挙型を使用することができます。

enum Environment {
  DEVELOPMENT = 'development',
  PRODUCTION = 'production',
}

const apiEndpoint = {
  [Environment.DEVELOPMENT]: 'https://dev-api.example.com/',
  [Environment.PRODUCTION]: 'https://api.example.com/',
};

// 使用例
const currentEnv = Environment.DEVELOPMENT;
const endpoint = apiEndpoint[currentEnv];

console.log(endpoint);
// => https://dev-api.example.com/

インターフェースを使用する

より複雑な定数を定義する場合は、インターフェースを使用することができます。

interface AppConfig {
  apiEndpoint: string;
  maxUploadSize: number;
  loggingEnabled: boolean;
}

const config: AppConfig = {
  apiEndpoint: 'https://api.example.com/',
  maxUploadSize: 1024 * 1024 * 5, // 5MB
  loggingEnabled: true,
};

// 使用例
console.log(config.apiEndpoint);
// => https://api.example.com/

if (file.size > config.maxUploadSize) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}

サービスを使用する

定数をサービスにラップすることで、よりモジュール化されたコードを作成することができます。

@Injectable({
  providedIn: 'root',
})
export class AppConfigService {
  private readonly config: AppConfig = {
    apiEndpoint: 'https://api.example.com/',
    maxUploadSize: 1024 * 1024 * 5, // 5MB
    loggingEnabled: true,
  };

  get apiEndpoint(): string {
    return this.config.apiEndpoint;
  }

  get maxUploadSize(): number {
    return this.config.maxUploadSize;
  }

  get loggingEnabled(): boolean {
    return this.config.loggingEnabled;
  }
}

// 使用例
const appConfigService = new AppConfigService();

console.log(appConfigService.apiEndpoint);
// => https://api.example.com/

if (file.size > appConfigService.maxUploadSize) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}

ヒント

  • 定数名は、大文字とアンダーバーを使用して、わかりやすく命名しましょう。
  • 定数は、可能な限り変更しないようにしましょう。
  • 関連する定数をグループ化して、コードの読みやすさを向上させましょう。



const API_ENDPOINT = 'https://api.example.com/';
const MAX_UPLOAD_SIZE = 1024 * 1024 * 5; // 5MB

// 使用例
console.log(API_ENDPOINT);
// => https://api.example.com/

if (file.size > MAX_UPLOAD_SIZE) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}
enum Environment {
  DEVELOPMENT = 'development',
  PRODUCTION = 'production',
}

const apiEndpoint = {
  [Environment.DEVELOPMENT]: 'https://dev-api.example.com/',
  [Environment.PRODUCTION]: 'https://api.example.com/',
};

// 使用例
const currentEnv = Environment.DEVELOPMENT;
const endpoint = apiEndpoint[currentEnv];

console.log(endpoint);
// => https://dev-api.example.com/
interface AppConfig {
  apiEndpoint: string;
  maxUploadSize: number;
  loggingEnabled: boolean;
}

const config: AppConfig = {
  apiEndpoint: 'https://api.example.com/',
  maxUploadSize: 1024 * 1024 * 5, // 5MB
  loggingEnabled: true,
};

// 使用例
console.log(config.apiEndpoint);
// => https://api.example.com/

if (file.size > config.maxUploadSize) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}
@Injectable({
  providedIn: 'root',
})
export class AppConfigService {
  private readonly config: AppConfig = {
    apiEndpoint: 'https://api.example.com/',
    maxUploadSize: 1024 * 1024 * 5, // 5MB
    loggingEnabled: true,
  };

  get apiEndpoint(): string {
    return this.config.apiEndpoint;
  }

  get maxUploadSize(): number {
    return this.config.maxUploadSize;
  }

  get loggingEnabled(): boolean {
    return this.config.loggingEnabled;
  }
}

// 使用例
const appConfigService = new AppConfigService();

console.log(appConfigService.apiEndpoint);
// => https://api.example.com/

if (file.size > appConfigService.maxUploadSize) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}

このコードをどのように使用するかについては、いくつかの例を示します。

  • API_ENDPOINT 定数を使用して、API エンドポイントの URL を設定できます。
  • MAX_UPLOAD_SIZE 定数を使用して、アップロードできるファイルの最大サイズを制限できます。
  • Environment 列挙型を使用して、現在の環境 (開発または本番) を設定できます。
  • AppConfig インターフェースを使用して、アプリケーションの構成設定を定義できます。
  • 定数名



TypeScriptとAngularでグローバル定数を定義するその他の方法

app.module.ts ファイルは、Angular アプリケーションのメインモジュールです。このファイルに定数を定義することで、アプリケーション全体でアクセスできます。

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule {
  static readonly API_ENDPOINT = 'https://api.example.com/';
  static readonly MAX_UPLOAD_SIZE = 1024 * 1024 * 5; // 5MB

  // 使用例
  constructor() {
    console.log(AppModule.API_ENDPOINT);
    // => https://api.example.com/
  }
}

環境変数を使用する

環境変数は、アプリケーションの実行環境に応じて異なる値を設定できる変数です。環境変数を使用してグローバル定数を定義することで、開発環境と本番環境で異なる値を設定することができます。

const API_ENDPOINT = process.env.API_ENDPOINT || 'https://api.example.com/';
const MAX_UPLOAD_SIZE = process.env.MAX_UPLOAD_SIZE || 1024 * 1024 * 5; // 5MB

// 使用例
console.log(API_ENDPOINT);
// => https://api.example.com/

if (file.size > MAX_UPLOAD_SIZE) {
  // ファイルサイズが大きすぎる
}

ライブラリを使用する

@ng-bootstrap/ng-bootstrap などのライブラリには、グローバル定数を定義するためのヘルパー機能が含まれています。

import { NgBootstrapModule } from '@ng-bootstrap/ng-bootstrap';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
    NgBootstrapModule,
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }

// 使用例
const modalConfig: ModalOptions = {
  backdrop: 'static',
  keyboard: false,
};

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html',
})
export class AppComponent {
  constructor(private modalService: ModalService) { }

  openModal() {
    this.modalService.open(MyModalComponent, modalConfig);
  }
}

@Component({
  selector: 'my-modal',
  templateUrl: './my-modal.component.html',
})
export class MyModalComponent { }

typescript angular


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