Webpackビルドと利用について

2024-10-08

Webpackのビルドと使用について (Node.js、React.js、npm)

ビルドプロセス

  1. **Webpackの設定ファイル (webpack.config.js)**を作成します。このファイルでは、入力ファイル、出力ファイル、ローダー、プラグインなどの設定を指定します。
  2. コマンドラインからWebpackを実行します。通常は、npm run buildyarn buildなどのスクリプトを定義して実行します。
  3. Webpackが指定された入力ファイルを読み込み、モジュールを解析し、必要な依存関係を解決します。
  4. ローダーを使用して、異なるファイル形式 (CSS、画像など) をJavaScriptモジュールに変換します。
  5. Webpackがすべてのモジュールを結合し、最適化された出力ファイルを作成します。

使用方法

ビルドされた出力ファイルをHTMLファイルにインポートします。通常、index.htmlなどのファイルに<script>タグを使用して、ビルドされたJavaScriptファイルを読み込みます。


<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>My React App</title>
</head>
<body>
  <div id="root"></div>
  <script src="build/bundle.js"></script>
</body>
</html>

Node.js、React.js、npmとの関係

  • npm
    Webpack自身もnpmパッケージとして公開されています。npm install webpackでインストールし、プロジェクトで使用できます。また、Webpackのプラグインやローダーもnpmで公開されており、プロジェクトのニーズに合わせて選択することができます。
  • Node.js
    WebpackはNode.js環境で実行されるツールです。Node.jsのモジュールシステムを活用して、Webpackの機能を提供します。



プロジェクトの作成と初期設定

# 新しいプロジェクトを作成
mkdir webpack-example
cd webpack-example

# npmでプロジェクトを初期化
npm init -y

# Webpackをインストール
npm install webpack webpack-cli --save-dev

Webpackの設定ファイル (webpack.config.js)

const path = require('path');

module.exports = {
  entry: './src/index.js',
  output: {
    filename: 'bundle.js',
    path: path.resolve(__dirname, 'dist')
  },
  module: {
    rules: [
      {
        tes   t: /\.js$/,
        exclude: /node_modules/,
        use: {
          loader: 'babel-loader',
          options: {
            presets: ['@babel/preset-env', '@babel/preset-react']
          }
        }
      }
    ]
  }
};

JavaScriptファイル (src/index.js)

import React from 'react';
import ReactDOM from 'react-dom';

const App = () => {
  return <h1>Hello, Webpack!</h1>;
};

ReactDOM.render(<App />, document.getElementById('ro   ot'));

HTMLファイル (index.html)

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Webpack Example</title>
</head>
<body>
  <div id="root"></div>
  <script src="dist/bundle.js"></script>
</body>
</html>

ビルドと実行

# ビルドスクリプトをpackage.jsonに追加
{
  "scripts": {
    "build": "webpack"
  }
}

# ビルドを実行
npm run build

ブラウザで確認

dist/bundle.jsが生成されます。index.htmlを開くと、"Hello, Webpack!"が表示されます。

解説

  • index.html
  • src/index.js
  • webpack.config.js
    • entry: エントリーポイントとなるJavaScriptファイルを設定します。
    • output: 出力ファイルのパスと名前を設定します。
    • module.rules: ローダーの設定を定義します。ここでは、Babelローダーを使用してJavaScriptファイルをトランスパイルしています。
 


Webpackのビルドと利用の代替方法

WebpackはJavaScriptアプリケーションのモジュールバンドラーとして広く使用されていますが、他にもいくつかの代替方法が存在します。以下に代表的なものを紹介します。

Rollup.js

  • 使用例
    • npm install rollup rollup-plugin-commonjs --save-dev
    • rollup.config.jsを作成し、入力ファイル、出力ファイル、プラグインを設定します。
    • npx rollup -cでビルドを実行します。
  • 特徴
    • より小さなバンドルサイズを生成することが得意です。
    • Tree-shakingと呼ばれる機能により、未使用のコードを削除します。
    • Webpackよりもシンプルな設定ファイルを使用します。

Parcel

  • 使用例
    • npm install parcel --save-dev
    • npx parcel index.htmlでビルドとサーバーを起動します。
  • 特徴
    • ゼロ設定でバンドルを作成できます。
    • ホットモジュールリロードをサポートしています。
    • Webpackよりも高速なビルドプロセスを提供します。

Browserify

  • 使用例
    • browserify index.js -o bundle.jsでビルドを実行します。
  • 特徴
    • Node.jsのモジュールシステムをブラウザ環境で使用できるようにします。

Snowpack

  • 使用例
    • npx snowpack devで開発サーバーを起動します。
  • 特徴
    • ESM (ECMAScript Modules) をネイティブにサポートします。

Vite

  • 特徴
    • ESM をネイティブにサポートしています。
    • Vue.js、React、Svelteなどのフレームワークと連携しやすいです。

node.js reactjs npm



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