Angular要素の表示非表示制御
Angular 2 で要素を表示・非表示にする (TypeScript)
Angular 2 で要素を表示・非表示にするには、主に テンプレート と コンポーネント の連携を利用します。
テンプレートで要素を条件的に表示・非表示にする
- 条件式が
true
の場合に要素を表示し、false
の場合は非表示にします。 - ngIf ディレクティブを使用します。
例
<div *ngIf="showElement">
</div>
コンポーネントで要素の表示・非表示を制御する
- テンプレートの
ngIf
ディレクティブでこの変数を参照します。 - コンポーネントのクラスで、要素の表示・非表示を管理する変数を定義します。
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-my-component',
templateUrl: './my-component.html',
styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyCompone nt {
showElement: boolean = true;
toggleElement() {
this.showElement = !this.showElement;
}
}
テンプレート
<button (click)="toggleElement()">Toggle Element</button>
<div *ngIf="showElement">
</div>
- ngClass ディレクティブ: 要素にクラスを追加・削除してスタイルを制御します。
- ngSwitch ディレクティブ: 複数の条件に基づいて要素を表示・非表示にします。
Angular 2 で要素を表示・非表示にするコード例の詳細解説
コード例1: ngIf ディレクティブを使ったシンプルな例
<div *ngIf="showElement">
この要素は、showElementがtrueのときだけ表示されます。
</div>
- *ngIf="showElement": この部分がポイントです。
*ngIf
は Angular の構造ディレクティブのひとつで、条件に基づいて要素の表示・非表示を切り替えます。showElement
は、コンポーネント側の変数です。この変数がtrue
の場合に、div要素が表示されます。
// コンポーネントのTypeScript
export class MyComponent {
showElement = true; // 初期値はtrue
}
showElement
変数の値をfalse
に変更すると、div要素は画面から消えます。
コード例2: ボタンをクリックして表示・非表示を切り替える
<button (click)="toggleElement()">要素を表示/非表示</button>
<div *ngIf="showElement">
この要素は、ボタンをクリックするたびに表示/非表示が切り替わります。
</div>
// コンポーネントのTypeScript
export class MyComponent {
showElement = true;
toggleElement() {
this.showElement = !this.showElement;
}
}
- これにより、ボタンをクリックするたびに、div要素の表示・非表示が切り替わります。
toggleElement()
メソッドでは、showElement
変数の値をtrue
とfalse
で切り替えています。- (click)="toggleElement()": ボタンがクリックされたときに、
toggleElement()
メソッドが呼び出されます。
コード例3: ngClass ディレクティブを使ったスタイルの切り替え
<div [ngClass]="{'hidden': !showElement}">
この要素は、showElementがfalseのとき、hiddenクラスが適用されます。
</div>
/* styles.css */
.hidden {
display: none;
}
- **[ngClass]="{'hidden': !showElement}"
**:
ngClass` ディレクティブは、要素にクラスを追加・削除する際に使用します。showElement
がfalse
のとき、hidden
クラスが追加され、CSSで定義されたdisplay: none;
が適用されます。
- ngClass は、要素にクラスを追加・削除することで、スタイルを動的に変更したい場合に使います。
- ngIf は、要素そのものを表示・非表示にする際に使います。
どちらを使うべきか?
- 要素のスタイルを動的に変更したい場合
ngClass
- 要素全体を表示・非表示にしたい場合
ngIf
- *ngFor ディレクティブ: 配列の要素を繰り返し表示したい場合に使います。
これらのディレクティブを組み合わせることで、より複雑な表示制御を実現することができます。
より深く理解するために
- 実際にコードを書いて試してみましょう。
- Angularの公式ドキュメントを参照してください。
Angular 2 での要素の表示・非表示制御の代替方法
Angular 2 では、*ngIf
や ngClass
以外にも、要素の表示・非表示を制御する方法がいくつかあります。それぞれの方法には特徴があり、状況に応じて使い分けることで、より柔軟なアプリケーション開発が可能になります。
[hidden] 属性を使う
- CSS の影響を受けやすい
CSS でdisplay: none
などのスタイルが指定されている場合、hidden
属性の効果が上書きされる可能性があります。 - シンプルで直感的
HTML のhidden
属性を使用することで、要素を非表示にすることができます。
<div [hidden]="!showElement">
この要素は、showElementがfalseのとき、hidden属性が追加されます。
</div>
CSS の display プロパティを直接操作する
- JavaScript からスタイルを直接操作する必要がある
TypeScript のコードから、要素のスタイルを直接変更する必要があります。 - 細かい制御が可能
CSS のdisplay
プロパティをnone
に設定することで、要素を完全に非表示にすることができます。
import { Component, ElementRef } from '@angular/core';
@Component({
// ...
})
export class MyComponent {
@ViewChild('myElement') myElement: ElementRef;
hideElement() {
this.myElement.nativeElement.style.display = 'none';
}
}
ng-template と ngTemplateOutlet を組み合わせる
- コンポーネントの構造を整理
複雑なロジックをテンプレートから分離し、コンポーネントの構造を整理できます。 - 複雑なテンプレートの切り替え
ng-template
でテンプレートを定義し、ngTemplateOutlet
で条件に応じて表示するテンプレートを切り替えることができます。
<ng-template #template1>
// 表示したいテンプレート1
</ng-template>
<ng-template #template2>
// 表示したいテンプレート2
</ng-template>
<ng-container *ngTemplateOutlet="showTemplate1 ? template1 : template2"></ng-container>
カスタムディレクティブを作成する
- 高度なカスタマイズ
*ngIf
やngClass
では実現できないような複雑な制御も可能です。 - 再利用性の高い表示・非表示制御
独自のロジックを持った表示・非表示制御をカスタムディレクティブとして作成し、再利用することができます。
どの方法を選ぶべきか?
- 再利用性の高いカスタムロジック
カスタムディレクティブ - 複雑なテンプレートの切り替え
ng-template
とngTemplateOutlet
- スタイルの細かい制御
CSS のdisplay
プロパティ - シンプルな表示・非表示
*ngIf
や[hidden]
属性
選択のポイント
- 可読性
コードの可読性を考慮し、チームで共有しやすい方法を選ぶことが重要です。 - 複雑さ
カスタムディレクティブは実装が複雑になる可能性がありますが、高度なカスタマイズが必要な場合は有効です。 - パフォーマンス
*ngIf
は Angular のレンダリングパイプラインに最適化されており、一般的に高速です。
Angular 2 では、要素の表示・非表示を制御する方法が豊富に用意されています。それぞれの方法には特徴があり、状況に応じて最適な方法を選択することで、より効率的で柔軟なアプリケーション開発が可能になります。
- Angular Material
Angular Material は、Angular のコンポーネントライブラリであり、様々な表示・非表示制御のコンポーネントを提供しています。 - パフォーマンス
各方法のパフォーマンスは、Angularのバージョンやアプリケーションの規模によって異なる場合があります。
具体的なユースケース
- データのフェッチ中にローディングインジケーターを表示
*ngIf
を使用して、データのフェッチ中にローディングインジケーターを表示し、フェッチ完了後にデータを表示することができます。 - タブパネルの切り替え
ng-template
とngTemplateOutlet
を使用して、複数のタブパネルを切り替えることができます。 - モーダルの表示・非表示
*ngIf
やngClass
を使用してモーダルを表示・非表示にすることができます。
typescript angular