Angular 2 リフレッシュ時の404エラー対策

2024-09-29

Angular 2: ブラウザでリフレッシュすると発生する404エラーの解説

問題
Angular 2アプリケーションで、ブラウザでページをリフレッシュすると404エラーが発生する。

原因
この問題の主な原因は、Angular 2のルーティングシステムが、初期レンダリング時にサーバーサイドレンダリングを利用していないためです。ブラウザがリフレッシュされると、サーバーに直接リクエストが送信され、Angularアプリケーションの初期化が完了する前にレスポンスが返されることがあります。このタイミングでサーバーが該当するルートのテンプレートやコンポーネントを見つけられないため、404エラーが発生します。

解決方法

  1. サーバーサイドレンダリング (SSR) を実装する

  2. HTML5 History API を利用する

コード例

import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { NgModule } from '@angular/core';
import { RouterModule, Routes } from '@angular/ro   uter';
import { AppComponent } from './app.component';

const appRoutes: Routes = [
  { path: '', component: HomeComponent },
  { path: 'about', component: AboutComponent },
  // ...   その他のルート
];

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent,
    HomeComponent,
    AboutComponent
  ],
  imports: [
    BrowserModule,
    RouterModule.forRoot(appRoutes, { useHash: false })
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModu   le { }
  • HTML5 History APIはシンプルで、多くのブラウザでサポートされていますが、ブラウザの互換性やサーバー側の設定に注意が必要です。
  • SSRはパフォーマンスやSEOの観点から有利ですが、実装が複雑になることがあります。



Angular 2: ブラウザリフレッシュ時の404エラー対策のコード例解説

サーバーサイドレンダリング (SSR) の導入

SSR を導入する最も一般的な方法は、Angular Universal を利用することです。Angular Universal は、Angular アプリケーションをサーバー上でレンダリングするためのツールキットです。これにより、ブラウザが最初にページをリクエストした際に、完全にレンダリングされた HTML を返すことができ、リフレッシュ時の 404 エラーを回避できます。

Angular Universal の基本的なセットアップ

ng add @nguniversal/express-engine

上記コマンドを実行すると、Angular Universal の必要なパッケージがインストールされ、プロジェクトに設定が追加されます。

サーバー側のコード (例:Node.js/Express)

import * as express from 'express';
import { join } from 'path';
import { AppServerModule } from './src/main.server';
import { ngExpressEngine } from '@nguniversal/express-engine';
import { provideModuleMap } from '@nguniversal/module-map-ngfact   ory';

// ...

const app = express();
const DIST_FOLDER = join(process.cwd(), 'dist/my-app');

// ...

app.engine('html', ngExpressEngine({
  bootstrap: AppServerModule,
}));

app.set('view engine', 'html');
app.set('views', DIST_FOLDER);

// ...

app.get('*', (req, res) => {
  res.render('index', { req });
});

クライアント側のコード (angular.json)

"architect": {
  "server": {
    "builder": "@nguniversal/builders:ssr-server",
    "options": {
      "outputPath": "dist-server"
    }
  }
}

HTML5 History API を利用すると、URL にハッシュ(#)を使わずに、通常の URL でページ遷移を行うことができます。Angular Router はデフォルトで HTML5 History API を利用するように設定されていますが、useHash オプションを false に設定することで、明示的に HTML5 History API を利用するように指定できます。

import { RouterModule, Routes } from '@angular/router';

const routes: Routes = [
  // ...
];

@NgModule({
  // ...
  imports: [
    RouterModule.forRoot(routes, { useHash: false })
  ],
  // ...
})
e   xport class AppModule {}

注意点

  • ブラウザの互換性
    HTML5 History API は、比較的新しいブラウザでサポートされています。古いブラウザでは、正常に動作しない可能性があります。
  • サーバー側の設定
    HTML5 History API を利用する場合、サーバー側でシングルページアプリケーションに対応した設定を行う必要があります。具体的には、すべてのリクエストを index.html に転送するなどの設定が必要です。

どちらを選ぶべきか?

  • HTML5 History API
    シンプルな実装で、多くの場合で十分な効果が期待できます。
  • SSR
    SEO、初期表示速度の向上、複雑なアプリケーションに適しています。

どちらの方法を選ぶかは、アプリケーションの規模、要件、開発環境によって異なります。

  • サーバー側の設定
    サーバー側の設定が不適切な場合、404 エラーが発生する可能性があります。サーバーの設定についても確認しましょう。
  • ルーティングの設定
    ルーティングの設定が間違っていると、404 エラーが発生する可能性があります。ルーティングの設定を慎重に行いましょう。

上記は、Angular 2 リフレッシュ時の 404 エラー対策の基本的な考え方とコード例です。実際のアプリケーションでは、より複雑な設定が必要になる場合があります。

より詳細な情報については、以下のリソースを参照してください。

  • コード例は、原文のコードを元に、日本語のコメントを追加して分かりやすく説明しています。
  • 一部の用語は、日本語での一般的な表現とは異なる場合があります。



サーバー側でのリダイレクト設定

  • Nginx の例
    location / {
        try_files $uri $uri/ /index.html;
    }
    
  • Apache の例
    <IfModule mod_rewrite.c>
        RewriteEngine On
        RewriteBase /
        RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
        RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
        RewriteRule . /ind   ex.html [L]
    </IfModule>
    
  • すべてのリクエストを index.html にリダイレクト
    サーバーの設定で、Angular アプリケーションのルートディレクトリ以下のすべてのリクエストを、index.html にリダイレクトするように設定します。これにより、Angular Router が URL を解析し、適切なコンポーネントを表示することができます。

Base href の設定

  • angular.json 内に base href を設定
    "projects": {
      "my-app": {
        "architect": {
          "build": {
            "options": {
              "baseHref": "/"
            }
          }
        }
      }
    }
    
  • index.html 内に base href を設定
    base href 属性は、アプリケーションのベース URL を指定します。これにより、Angular Router が正しい URL を構築することができます。
    <base href="/">
    

Angular CLI の --base-href オプション

  • ビルド時に base href を指定
    ng build --base-href=/my-app/
    
  • プロジェクトの構造
    プロジェクトの構造によっては、追加の設定が必要になる場合があります。
  • Angular のバージョン
    Angular のバージョンによっては、設定方法が異なる場合があります。
  • サーバー側の環境
    サーバー側の環境 (Node.js, Apache, Nginx など) によって、設定方法が異なります。
  • Base href の設定
    アプリケーションのベース URL を明示的に指定したい場合に有効です。
  • サーバー側でのリダイレクト設定
    サーバーの設定に柔軟性があり、他の方法との組み合わせも可能です。
  • サーバーサイドレンダリング (SSR)
    SEO、初期表示速度の向上、複雑なアプリケーションに最適です。

Angular 2 でブラウザリフレッシュ時に 404 エラーが発生する問題に対して、さまざまな解決策が存在します。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、最適な方法はプロジェクトの状況によって異なります。

重要なポイント

  • base href の設定
    base href が正しく設定されているか確認しましょう。
  • Angular Router の設定
    Angular Router の設定が正しいか確認しましょう。
  • サーバー側の設定
    サーバー側の設定が適切に行われているか確認しましょう。
  • より詳細な情報については、Angular の公式ドキュメントや、コミュニティの情報を参照してください。
  • 上記以外にも、Angular Universal のプリレンダリング機能や、カスタムミドルウェアを利用する方法など、さまざまな解決策が存在します。

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