TypeScript型取得方法解説

2024-09-11

TypeScriptで変数の型を取得する方法

TypeScriptでは、変数の型を動的に取得する機能は直接提供されていません。しかし、いくつかのアプローチを使用して、型情報にアクセスすることができます。

Type Assertion:

  • これは、型チェックを回避するものであり、誤った型を指定するとランタイムエラーが発生する可能性があります。
  • 任意の型を指定して、変数の型を強制的にキャストします。
const value = 10;

// Type assertion to a number
const numberValue = value as number;

// Type assertion to a string
const stringValue = value as string;

typeof Operator:

  • しかし、カスタム型やジェネリック型に対しては正確な型情報を提供できない場合があります。
  • 基本的なデータ型(number、string、boolean、symbol、undefined、object、bigint)の検出に使用されます。
const num = 123;
const str = "hello";
const bool = true;

console.log(typeof num); // "number"
console.log(typeof str); // "string"
console.log(typeof bool); // "boolean"

instanceof Operator:

  • オブジェクトが特定のクラスのインスタンスかどうかを判断します。
class Person {
  name: string;
  age: number;
}

const person = new Person();

console.log(person instanceof Person); // true

Type Guards:

  • カスタムの型ガード関数を作成して、変数の型をより正確にチェックします。
function isNumber(value: any): value is number {
  return typeof value === "number";
}

const value = 10;

if (isNumber(value)) {
  // value is guaranteed to be a number
}

Generics and Type Inference:

  • ジェネリック型を使用することで、関数の引数や戻り値の型を柔軟に指定し、型情報を推論することができます。
function identity<T>(arg: T): T {
  return arg;
}

const result = identity("hello"); // Type of result is inferred as string

注意

  • TypeScriptの型システムはコンパイル時にチェックされるため、可能な限り静的な型付けを利用することを推奨します。
  • 型情報を動的に取得する必要がある場合は、慎重に検討してください。誤った型を使用すると、ランタイムエラーが発生する可能性があります。



const value = 10;

// 型アサーションで数値型に変換
const numberValue = value as number;

// 型アサーションで文字列型に変換
const stringValue = value as string;
const num = 123;
const str = "hello";
const bool = true;

console.log(typeof num); // "number"
console.log(typeof str); // "string"
console.log(typeof bool); // "boolean"
class Person {
  name: string;
  age: number;
}

const person = new Person();

console.log(person instanceof Person); // true
function isNumber(value: any): value is number {
  return typeof value === "number";
}

const value = 10;

if (isNumber(value)) {
  // valueは数値型であることが保証される
}
function identity<T>(arg: T): T {
  return arg;
}

const result = identity("hello"); // resultの型は文字列型として推論される



Reflection API:

  • しかし、反射APIはパフォーマンスオーバーヘッドがあり、コードの複雑さを増す可能性があります。
  • TypeScriptの反射APIを使用することで、実行時に型情報を取得することができます。
function getType(value: any): string {
  return Object.prototype.toString.call(value).slice(8, -1);
}

const num = 123;
const str = "hello";
const obj = { name: "John" };

console.log(getType(num)); // "Number"
console.log(getType(str)); // "String"
console.log(getType(obj)); // "Object"

Type Guards with Generics:

  • ジェネリック型と型ガードを組み合わせて、より柔軟な型チェックを実現できます。
function isNumber<T>(value: T): value is T & number {
  return typeof value === "number";
}

const value = 10;

if (isNumber(value)) {
  // valueは数値型であることが保証される
}

Conditional Types:

  • TypeScriptの条件型を使用して、複雑な型チェックと型推論を行うことができます。
type IsNumber<T> = T extends number ? true : false;

const value = 10;

type IsValueNumber = IsNumber<typeof value>; // IsValueNumberはtrueになる

Type Inference with Narrowing:

  • TypeScriptの型推論とナローイングを使用して、変数の型をより正確に推論することができます。
function checkType(value: string | number) {
  if (typeof value === "number") {
    // valueは数値型であることが保証される
  } else {
    // valueは文字列型であることが保証される
  }
}

typescript



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