Angular 2 パッシブリンク実装解説

2024-10-06

Angular 2におけるパッシブリンクの解説 - <a href=""> の等価物

Angular 2では、ルーティングシステムを使用して、アプリケーション内の異なるコンポーネント間をナビゲートします。このナビゲーションは、通常、アクティブなリンクを使用して行われます。しかし、特定の状況では、パッシブリンクが必要になることがあります。これは、<a href=""> タグの等価物であり、リンクをクリックしてもルーティングイベントをトリガーしないものです。

パッシブリンクの用途

  • カスタムイベント
    クリックイベントをトリガーするが、ルーティングは行わない場合。
  • ダウンロードリンク
    ファイルのダウンロードをトリガーする場合。
  • 外部リンク
    他のウェブサイトへのリンクを表現する場合。

Angular 2での実装方法

Angular 2では、<a href=""> タグの代わりに、<routerLink> ディレクティブを使用します。このディレクティブは、リンクのクリック時にルーティングをトリガーします。しかし、routerLink ディレクティブの routerLinkActive プロパティを false に設定することで、パッシブリンクを実現できます。


<a [routerLink]="['/about']" routerLinkActive="false">About Us</a>

上記のコードでは、<a> タグに routerLink ディレクティブが設定されています。しかし、routerLinkActive プロパティが false に設定されているため、リンクをクリックしてもルーティングは発生しません。




Angular 2におけるパッシブリンク実装解説 - コード例

Angular 2では、<routerLink> ディレクティブを使用して、リンクをクリックしたときにルーティングをトリガーします。しかし、routerLinkActive プロパティを false に設定することで、パッシブリンクを実現できます。

基本的なパッシブリンクの実装

<a [routerLink]="['/about']" routerLinkActive="false">About Us</a>
  • routerLinkActive="false"
    このプロパティは、リンクがアクティブであるかどうかを示すクラスを追加するかどうかを制御します。false に設定すると、リンクがアクティブであってもクラスは追加されません。
  • [routerLink]="['/about']"
    このプロパティは、リンクをクリックしたときにナビゲートするルートを指定します。ここでは、/about ルートにナビゲートします。

カスタムクラスの追加

<a [routerLink]="['/about']" routerLinkActive="custom-class">About Us</a>
  • routerLinkActive="custom-class"
    このプロパティは、リンクがアクティブであるときに追加するカスタムクラスを指定します。ここでは、custom-class というクラスが追加されます。

条件付きパッシブリンク

<a [routerLink]="['/about']" [routerLinkActive]="condition ? 'active' : 'inactive'">About Us</a>
  • [routerLinkActive]="condition ? 'active' : 'inactive'"
    このプロパティは、条件に基づいて異なるクラスを追加します。conditiontrue の場合は active クラスが、false の場合は inactive クラスが追加されます。

パッシブリンクとイベントハンドラー

<a [routerLink]="['/about']" routerLinkActive="false" (click)="handleClick()">About Us</a>
  • (click)="handleClick()"
    このイベントハンドラーは、リンクをクリックしたときにカスタムの処理を実行します。



Angular 2におけるパッシブリンクの代替実装方法

Angular 2では、<routerLink> ディレクティブと routerLinkActive プロパティを使用してパッシブリンクを実装する方法が一般的です。しかし、特定の状況では、他の代替方法も考慮することができます。

<a href=""> タグの使用

最も直接的な方法は、従来の<a href=""> タグを使用することです。ただし、この方法では、Angular 2のルーティングシステムとの統合ができないため、ルーティング関連の機能を利用できません。

<a href="/about">About Us</a>

JavaScriptによるクリックイベントの処理

JavaScriptのクリックイベントハンドラーを使用して、リンクをクリックしたときの動作を制御することができます。この方法では、ルーティングをトリガーせずに、カスタムの処理を実行することができます。

<a href="#" (click)="handleClick()">About Us</a>
handleClick() {
  // カスタムの処理
}

カスタムディレクティブの作成

より柔軟な制御が必要な場合は、カスタムディレクティブを作成することができます。カスタムディレクティブでは、リンクのクリックイベントを処理し、必要な動作を実行することができます。

import { Directive, ElementRef, HostListener } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appPassiveLink]'
})
export class PassiveLinkDirective {

  constructor(private el: ElementRef) { }

  @HostListener('click', ['$event'])
  onClick(event: Event) {
    event.preventDefault();
    // カスタムの処理
  }
}
<a href="/about" appPassiveLink>About Us</a>

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