Fetch API アップロード進捗表示
Fetch APIのアップロード進捗インジケータについて
JavaScript、HTML、およびFetch APIを使用するプログラミングにおいて、ファイルアップロードの進捗状況をユーザーに表示するために、アップロード進捗インジケータを実装することができます。
Fetch APIの仕組み
- Fetch APIは、リクエストの送信後、レスポンスを受け取るまでの間に、進捗イベントを発火します。
- ファイルのアップロードは、POSTリクエストを使用して行われます。
- Fetch APIは、ネットワークリクエストを非同期的に行うためのAPIです。
アップロード進捗インジケータの実装
-
HTML要素の作成
- ファイル入力フィールドを作成します。
- 進捗バーまたはテキスト要素を作成して、進捗状況を表示します。
<input type="file" id="fileInput"> <progress id="uploadProgress" max="100"></progress>
-
JavaScriptコードの記述
- ファイル選択時に、
change
イベントを処理します。 - 選択されたファイルをFormDataオブジェクトにアップロードします。
- Fetch APIを使用して、POSTリクエストを送信します。
- レスポンスの受信時に、進捗イベントを処理します。
const fileInput = document.getElementById('fileInput'); const uploadProgress = document.getElementById('uploadProgress'); fileInput.addEventListener('change', (event) => { const file = event.target.files[0]; const formData = new FormData(); formData.append('file', file); fetc h('your-upload-endpoint', { method: 'POST', body: formData, headers: { 'X-Progress-ID': 'your-progress-id' // 任意の進捗ID } }) .then(response => { if (!response.ok) { throw new Error('Network response was not ok'); } return response.text(); }) .then(data => { console.log(d ata); }) .catch(error => { console.error(er ror); }); });
- ファイル選択時に、
進捗イベントの処理
- 進捗イベントの処理では、進捗バーの値を更新したり、テキスト要素の表示を変更したりします。
- クライアント側では、
X-Progress-ID
を元に、進捗イベントを処理します。 - サーバー側では、アップロードの進捗状況を計算し、HTTPヘッダの
X-Progress-ID
を使用して、クライアント側に進捗情報を送信します。
注意
- ネットワーク条件やサーバー側の負荷によって、進捗状況の表示が遅延する場合があります。
- アップロードの進捗状況を正確に表示するためには、サーバー側でも適切な実装が必要となります。
Fetch API アップロード進捗表示のコード解説
HTML
<input type="file" id="fileInput">
<progress id="uploadProgress" max="100"></progress>
- uploadProgress
進捗状況を表示するプログレスバーです。 - fileInput
ファイル選択用の入力フィールドです。
JavaScript
const fileInput = document.getElementById('fileInput');
const uploadProgress = document.getElementById('uploadProgress');
fileInput.addEventListener('change', (event) => {
const file = event.target.files[0];
const formData = new FormData();
formData.append('file', file);
fetc h('your-upload-endpoint', {
method: 'POST',
body: formData,
headers: {
'X-Progress-ID': 'your-progress-id' // 任意の進捗ID
}
})
.then(response => {
if (!response.ok) {
throw new Error('Network response was not ok');
}
return response.text();
})
.then(data => {
console.log(data);
})
.catch(error => {
console.error(er ror);
});
});
コード解説
-
ファイル選択イベントの処理
-
FormDataオブジェクトの作成
-
fetch()
関数を使用して、指定されたエンドポイントにPOSTリクエストを送信します。body
プロパティにformData
オブジェクトを設定し、ファイルデータをアップロードします。headers
プロパティにX-Progress-ID
ヘッダを追加します。このヘッダは、サーバー側で進捗情報を送信するために使用されます。
-
レスポンスの処理
- レスポンスが正常に受信された場合、
then()
メソッドを使用して、レスポンスのテキストを取得します。 - レスポンスが正常でない場合、
catch()
メソッドを使用してエラーを処理します。
- レスポンスが正常に受信された場合、
サーバー側の処理
XMLHttpRequest (XHR)
- XHRの
upload
プロパティを使用して、アップロードの進捗状況を監視することができます。 - XHRは、Fetch APIよりも古いAPIですが、依然として広く使用されています。
const xhr = new XMLHttpRequest();
xhr.open('POST', 'your-upload-endpoint');
xhr.upload.onprogress = (event) => {
if (event.lengthComputable) {
const progress = (event.loaded / event.total) * 100;
// 進捗バーの更新など
}
};
xhr.send(formData);
カスタムイベント
- カスタムイベントを使用して、サーバーから進捗情報を送信し、クライアント側で処理することができます。
// サーバー側
const progressEvent = new Event('uploadProgress');
progressEvent.detail = {
loaded: loadedBytes,
total: totalBytes
};
dispatchEvent(progressEvent);
// クライアント側
addEventListener('uploadProgress', (event) => {
const progress = (event.detail.loaded / event.detail.total) * 100;
// 進捗バーの更新など
});
WebSocket
- WebSocketを使用して、リアルタイムで進捗情報を送信することができます。
- WebSocketを使用すると、サーバーとクライアントの間で双方向通信が可能になります。
// サーバー側
const ws = new WebSocket('ws://your-websocket-endpoint');
ws.onmessage = (event) => {
const progress = JSON.parse(event.data).progress;
// 進捗バーの更新など
};
// クライアント側
const ws = new WebSocket('ws://your-websocket-endpoint');
ws.onmessage = (event) => {
const progress = JSON.parse(event.data).progress;
// 進捗バーの更新など
};
第三者ライブラリ
- Progressbar.jsやjQuery File Uploadなどの第三者ライブラリを使用することで、アップロード進捗表示を簡単に実装することができます。
選択基準
- プロジェクトの規模
プロジェクトの規模や複雑さを考慮します。 - チームのスキル
チームメンバーの知識や経験を考慮します。 - プロジェクトの要件
必要な機能やパフォーマンス要件を考慮します。
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