インタラクティブなSVGも実現!HTMLとJavaScriptでSVGファイルを使いこなす
HTMLでSVGファイルを表示するには、<img>
, <object>
, <embed>
の3つのタグが使用できます。それぞれのタグには異なる特徴があり、目的に応じて使い分ける必要があります。
比較表
タグ | 特長 | 利点 | 欠点 | 使用例 |
---|---|---|---|---|
<img> | 最もシンプルで軽量 | 簡単な画像表示に最適 | インタラクティブ機能やスクリプトが使えない | 静的なアイコン、ロゴなど |
<object> | 高度な機能 | インタラクティブなSVGや、他の形式への代替手段を提供 | 複雑なコードが必要 | アニメーション、グラフなど |
<embed> | <object> より軽量 | 古いブラウザでSVGを表示 | 非推奨で、一部のブラウザでは動作しない | 古いブラウザでのみ必要 |
詳細解説
<img> タグ
- 画像としてSVGファイルを簡単に表示
- 軽量でシンプルなコード
- インタラクティブ機能やスクリプトが使えない
- 古いブラウザで一部機能しない
例
<img src="image.svg" alt="My SVG image">
<object> タグ
- インタラクティブなSVGや、他の形式への代替手段を提供
- 幅広い機能
- 複雑なコードが必要
<object data="image.svg" type="image/svg+xml">
<img src="image.png" alt="My SVG image">
</object>
<embed> タグ
- 古いブラウザでSVGを表示
- 非推奨で、一部のブラウザでは動作しない
<embed src="image.svg" type="image/svg+xml">
- 静的な画像:
<img>
タグ - インタラクティブなSVG:
<object>
タグ - 古いブラウザでのみ必要:
<embed>
タグ
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>SVG画像</title>
</head>
<body>
<img src="image.svg" alt="My SVG image">
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>インタラクティブなSVG</title>
</head>
<body>
<object data="image.svg" type="image/svg+xml">
<img src="image.png" alt="My SVG image">
</object>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>古いブラウザ用SVG</title>
</head>
<body>
<embed src="image.svg" type="image/svg+xml">
</body>
</html>
補足
- 上記のコードはあくまでサンプルです。必要に応じて変更してください。
- SVGファイルの名前とパスは適宜変更してください。
<object>
タグと<embed>
タグは、IE 8 以前のブラウザではサポートされていない可能性があります。
SVGファイルを表示するその他の方法
JavaScriptを使ってSVGファイルを動的にロードしたり、操作したりすることができます。
const svg = document.createElement('object');
svg.setAttribute('data', 'image.svg');
svg.setAttribute('type', 'image/svg+xml');
document.body.appendChild(svg);
サーバーサイドでレンダリングする
サーバーサイドでSVGファイルをレンダリングし、PNGなどの画像形式に変換してブラウザに送信することができます。
SVG専用のライブラリを使う
Snap.svgなどのSVG専用のライブラリを使うと、より高度な操作が可能になります。
- Snap.svg: https://snap.svg/
- インタラクティブな操作: JavaScript
- サーバーサイドレンダリング: 高速化や負荷軽減が必要な場合
- 高度な操作: SVG専用ライブラリ
注意事項
- JavaScriptを使う場合は、ブラウザの互換性を考慮する必要があります。
- サーバーサイドレンダリングは、サーバー側の負荷が増加する可能性があります。
- SVG専用ライブラリは、学習コストがかかります。
- SVGファイルは、テキストエディタで編集することができます。
- SVGファイルは、圧縮してファイルサイズを小さくすることができます。
html svg vector-graphics