Angular 2におけるEventEmitter.next()とEventEmitter.emit()の違い
Angular 2における EventEmitter.next()
とEventEmitter.emit()
の違い
これらの2つのメソッドは一見似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。
呼び出し元
emit()
: コンポーネントの外部から呼び出す
next()
はコンポーネントの内部からイベントを発行するために使用されます。一方、emit()
はコンポーネントの外部からイベントを発行するために使用されます。
戻り値
emit()
: イベントリスナーの数を返すnext()
: 戻り値なし
next()
はイベントを発行するだけで、何も返しません。一方、emit()
はイベントリスナーの数(イベントを購読しているコンポーネントの数)を返します。
イベント処理
emit()
: イベントリスナーは非同期的に呼び出される
next()
で発行されたイベントは、イベントリスナーが同期的に呼び出されます。一方、emit()
で発行されたイベントは、イベントリスナーが非同期的に呼び出されます。
使用例
next()
- データ更新など、頻繁に発生するイベントの発行
- コンポーネント内の状態変化を他のコンポーネントに通知
emit()
- ボタンクリックなど、ユーザー操作によって発生するイベントの発行
- コンポーネント間のデータ送信
import { Component, OnInit, Output, EventEmitter } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'my-component',
templateUrl: './my-component.component.html',
})
export class MyComponent implements OnInit {
@Output()
public counterChange: EventEmitter<number> = new EventEmitter<number>();
private counter: number = 0;
constructor() { }
ngOnInit(): void {
}
public incrementCounter(): void {
this.counter++;
// コンポーネント内の状態変化を他のコンポーネントに通知
this.counterChange.next(this.counter);
}
public emitCounter(): void {
// コンポーネント間のデータ送信
this.counterChange.emit(this.counter);
}
}
HTML
<button (click)="incrementCounter()">カウンターを増加</button>
<button (click)="emitCounter()">カウンターを送信</button>
<p>カウンター: {{ counter }}</p>
このコードでは、MyComponent
というコンポーネントにcounterChange
というEventEmitter
プロパティがあります。
emitCounter()
メソッドは、counter
変数をcounterChange
イベントとして発行します。このイベントは、emit()
メソッドを使って非同期的に呼び出されます。
サービス
サービスは、コンポーネント間でデータを共有するために使用できるオブジェクトです。サービスはシングルトンとして作成されるため、コンポーネント間で同じデータインスタンスを共有することができます。
import { Injectable } from '@angular/core';
@Injectable({
providedIn: 'root'
})
export class MyService {
private counter: number = 0;
public getCounter(): number {
return this.counter;
}
public setCounter(value: number): void {
this.counter = value;
}
}
コンポーネント
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { MyService } from './my.service';
@Component({
selector: 'my-component',
templateUrl: './my-component.component.html',
})
export class MyComponent implements OnInit {
constructor(private myService: MyService) { }
ngOnInit(): void {
this.counter = this.myService.getCounter();
}
public incrementCounter(): void {
this.myService.setCounter(this.counter + 1);
}
}
Input/Output バインディング
Input/Output バインディングは、親コンポーネントと子コンポーネント間でデータを共有するために使用できます。
<my-component [counter]="counter"></my-component>
<p>カウンター: {{ counter }}</p>
<button (click)="incrementCounter()">カウンターを増加</button>
@Component({
selector: 'my-component',
templateUrl: './my-component.component.html',
})
export class MyComponent implements OnInit {
@Input()
public counter: number;
public incrementCounter(): void {
this.counter++;
}
}
ローカルストレージ
ローカルストレージは、ブラウザにデータを保存するために使用できます。コンポーネント間でデータを共有するためにローカルストレージを使用することができます。
localStorage.setItem('counter', this.counter);
const counter = localStorage.getItem('counter');
RxJS
RxJSは、非同期処理を扱うためのライブラリです。RxJSを使用して、コンポーネント間でイベントを発行/購読することができます。
import { Observable } from 'rxjs';
const counter$: Observable<number> = Observable.interval(1000)
.map(count => count + 1);
counter$.subscribe(counter => {
// カウンターの更新処理
});
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