TypeScriptで「Property 'assign' does not exist on type 'ObjectConstructor'」エラーが発生する原因と解決策

2024-04-09

TypeScriptで「Property 'assign' does not exist on type 'ObjectConstructor'」エラーが発生する原因と解決策

このエラーは、TypeScriptコードでObject.assignを使用しようとした際に発生します。Object.assignは、複数のオブジェクトのプロパティを結合する便利な関数ですが、TypeScriptではいくつかの注意点があります。

原因

このエラーが発生する主な理由は、以下の2つです。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

Object型ではなく、具体的なオブジェクト型を使用する

Object.assignは、Object型のオブジェクトに対してのみ使用できます。そのため、具体的なオブジェクト型(例:User型)を使用することで、エラーを回避できます。

interface User {
  name: string;
  age: number;
}

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = Object.assign(user1, user2);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }

asキーワードを使用する

asキーワードを使用して、Object型を具体的なオブジェクト型にキャストすることで、エラーを回避できます。

const user1: any = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: any = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser = Object.assign(user1 as User, user2 as User);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }

Object.assignの代わりにspread構文を使用する

TypeScript 4.1以降では、spread構文を使用して複数のオブジェクトを結合できます。

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = { ...user1, ...user2 };

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }

補足

  • Object.assignは、参照渡しであることに注意が必要です。
  • asキーワードを使用する方法は、型安全性が保証されないため、注意が必要です。



Object型ではなく、具体的なオブジェクト型を使用する

interface User {
  name: string;
  age: number;
}

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = Object.assign(user1, user2);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }

asキーワードを使用する

const user1: any = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: any = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser = Object.assign(user1 as User, user2 as User);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }

Object.assignの代わりにspread構文を使用する

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = { ...user1, ...user2 };

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }



Object.assign の代替方法

代替方法

  • spread構文
const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = { ...user1, ...user2 };

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }
  • Lodash の _.merge

Lodash ライブラリには、_.merge という関数があり、Object.assign と同様の機能を提供しています。_.merge は、より詳細なオプション設定が可能で、深いコピーにも対応しています。

import _ from "lodash";

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
  address: {
    city: "Tokyo",
  },
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
  address: {
    country: "Japan",
  },
};

const mergedUser: User = _.merge(user1, user2);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25, address: { city: "Tokyo", country: "Japan" } }
  • 自作関数

必要な機能に特化した自作関数を作成することもできます。

function mergeObjects<T>(obj1: T, obj2: T): T {
  const mergedObj = {} as T;

  for (const key in obj1) {
    if (obj1.hasOwnProperty(key)) {
      mergedObj[key] = obj1[key];
    }
  }

  for (const key in obj2) {
    if (obj2.hasOwnProperty(key)) {
      mergedObj[key] = obj2[key];
    }
  }

  return mergedObj;
}

const user1: User = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

const user2: User = {
  name: "Jane Doe",
  age: 25,
};

const mergedUser: User = mergeObjects(user1, user2);

console.log(mergedUser); // { name: "Jane Doe", age: 25 }
  • シンプルなマージであれば、spread構文がおすすめです。
  • より詳細なオプション設定が必要であれば、Lodash の _.merge を検討しましょう。

typescript


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