TypeScript 1.8で関数の戻り値の型を取得する方法

2024-04-02

TypeScriptで関数の戻り値の型を取得する方法

ReturnType 型を使用する

TypeScript 2.8以降では、ReturnType 型を使用して、関数の戻り値の型を取得することができます。

function add(x: number, y: number): number {
  return x + y;
}

const addReturnType = ReturnType<typeof add>; // number

// addReturnType は number 型である
const result = add(1, 2);
console.log(result); // 3

ReturnType 型は、ジェネリック型であり、関数型を受け取り、その関数の戻り値の型を返します。

typeof 演算子を使用して、関数の型を取得し、その型の return プロパティにアクセスすることで、戻り値の型を取得することができます。

function add(x: number, y: number): number {
  return x + y;
}

const addType = typeof add;
const addReturnType = addType["return"]; // number

// addReturnType は number 型である
const result = add(1, 2);
console.log(result); // 3

typeof 演算子は、変数や式の型を取得します。 関数の場合、取得される型には return プロパティがあり、そのプロパティの型が関数の戻り値の型となります。

上記以外にも、以下の方法で関数の戻り値の型を取得することができます。

  • 関数定義時に戻り値の型を明示的に指定する
  • 関数リテラルを使用する
  • as キーワードを使用する

これらの方法は、ReturnType 型や typeof 演算子を使用するよりも冗長になる場合がありますが、状況によっては有効な場合があります。

TypeScriptで関数の戻り値の型を取得するには、いくつかの方法があります。 それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況によって使い分けることが重要です。

補足

  • 上記のコードは、TypeScript 1.8 でも動作します。
  • TypeScript 1.8 では、ReturnType 型は存在しないため、typeof 演算子を使用する必要があります。



// 関数定義時に戻り値の型を明示的に指定する

function add(x: number, y: number): number {
  return x + y;
}

// 関数リテラルを使用する

const add = (x: number, y: number): number => {
  return x + y;
};

// `as` キーワードを使用する

const add = (x: number, y: number) => x + y;

const result = add(1, 2) as number;

console.log(result); // 3



関数の戻り値の型を取得するその他の方法

ジェネリック型を使用して、関数の戻り値の型を型パラメータとして受け取ることができます。

function add<T>(x: T, y: T): T {
  return x + y;
}

const addNumber = add(1, 2); // number
const addString = add("a", "b"); // string

上記の例では、add 関数はジェネリック型 T を受け取り、T 型の引数を2つ受け取って T 型の値を返します。

infer キーワードを使用する

function add(x: number, y: number): number {
  return x + y;
}

const addReturnType = infer R => add(1, 2); // number

// addReturnType は number 型である
const result = add(1, 2);
console.log(result); // 3

上記の例では、infer キーワードを使用して、add 関数の戻り値の型を R という型変数に推論しています。

型ガードを使用して、関数の戻り値の型を絞り込むことができます。

function add(x: number | string, y: number | string): number | string {
  if (typeof x === "number" && typeof y === "number") {
    return x + y;
  } else {
    return x + " " + y;
  }
}

const result = add(1, 2); // number

if (typeof result === "number") {
  console.log(result); // 3
} else {
  console.log(result); // "1 2"
}

上記の例では、add 関数は number 型または string 型の引数を2つ受け取って number 型または string 型の値を返します。 型ガードを使用して、戻り値の型が number 型であるかどうかを判断しています。


typescript typescript1.8


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