@Injectable デコレータを使用して Angular 2 でシングルトンサービスを作成する

2024-04-12

Angular 2 でシングルトンサービスを作成する方法

@Injectable デコレータを使用する

これが最も一般的で簡単な方法です。@Injectable デコレータに providedIn オプションを設定することで、サービスをシングルトンとして宣言できます。

import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class MyService {
  // ...
}

この場合、MyService インスタンスはアプリケーション全体で 1 つだけ作成され、すべてのコンポーネントやその他のサービスから共有されます。

RouterModule を使用してシングルトンサービスを作成することもできます。この方法は、サービスがルーティングに関連している場合に役立ちます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { RouterModule } from '@angular/router';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class MyService {
  // ...
}

export const MY_SERVICE_ROUTES = [
  { path: 'my-route', component: MyComponent, resolve: { myService: MyService } }
];

@NgModule({
  imports: [RouterModule.forRoot(MY_SERVICE_ROUTES)],
  providers: [MyService]
})
export class AppModule {}

この例では、MyService インスタンスは MyComponent コンポーネントにのみ提供されます。これは、resolve プロパティを使用して RouterModule にサービスを登録することで実現されています。

一般的には、@Injectable デコレータを使用する方法の方が簡単で汎用性があります。ただし、サービスがルーティングに関連している場合は、RouterModule を使用する方が適切な場合があります。

補足

  • シングルトンサービスを使用する際には、サービス内の状態が変更されると、アプリケーション全体に影響を与える可能性があることに注意する必要があります。
  • シングルトンサービスの代わりに、コンポーネントレベルまたはモジュールレベルでスコープを設定されたサービスを使用することを検討することもできます。



Angular 2 でシングルトンサービスを作成するサンプルコード

@Injectable デコレータを使用する

import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class MyService {
  private data = [];

  getData() {
    return this.data;
  }

  addData(item: any) {
    this.data.push(item);
  }
}

このコードでは、MyService という名前のサービスが作成されています。このサービスは @Injectable デコレータでデコレートされており、providedIn: 'root' オプションが指定されています。これは、このサービスがアプリケーション全体で 1 つだけ作成され、すべてのコンポーネントやその他のサービスから共有されることを意味します。

MyService には、data というプロパティと、そのプロパティにアクセスおよび変更するための 2 つのメソッド getData()addData() があります。

このサービスを使用するには、まずコンポーネントまたは別のサービスでインポートする必要があります。

import { MyService } from './my-service';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {
  constructor(private myService: MyService) {}

  ngOnInit() {
    console.log(this.myService.getData()); // サービスのデータを取得
    this.myService.addData('new item'); // サービスのデータに追加
  }
}

この例では、MyComponent コンポーネントは MyService をインポートし、コンストラクタで注入しています。コンポーネントの ngOnInit() メソッドでは、サービスの getData() メソッドを使用してサービスのデータを取得し、addData() メソッドを使用してサービスのデータに追加しています。

RouterModule を使用する

import { Injectable } from '@angular/core';
import { RouterModule } from '@angular/router';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class MyService {
  // ...
}

export const MY_SERVICE_ROUTES = [
  { path: 'my-route', component: MyComponent, resolve: { myService: MyService } }
];

@NgModule({
  imports: [RouterModule.forRoot(MY_SERVICE_ROUTES)],
  providers: [MyService]
})
export class AppModule {}

MyComponent コンポーネントは次のようになります。

import { Component } from '@angular/core';
import { ActivatedRoute } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {
  constructor(private activatedRoute: ActivatedRoute) {}

  ngOnInit() {
    this.activatedRoute.data.subscribe((data: { myService: MyService }) => {
      const myService = data.myService;
      console.log(myService.getData()); // サービスのデータを取得
      myService.addData('new item'); // サービスのデータに追加
    });
  }
}

この例では、MyComponent コンポーネントは ActivatedRoute サービスを使用して、myService データを取得しています。myService は、resolve プロパティを使用して RouterModule に登録されたサービスと同じインスタンスです。




Angular 2 でシングルトンサービスを作成するその他の方法

手動でインスタンスを作成する

import { Injectable } from '@angular/core';

export class MyService {
  private static instance: MyService;

  constructor() {
    if (!MyService.instance) {
      MyService.instance = this;
    }
    return MyService.instance;
  }

  // ...
}

このコードでは、MyService クラスに instance というプロパティが定義されています。このプロパティは、サービスのインスタンスを格納するために使用されます。

コンポーネントまたは別のサービスで MyService を使用する場合は、getInstance() メソッドを使用してインスタンスを取得する必要があります。

import { MyService } from './my-service';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {
  constructor() {}

  ngOnInit() {
    const myService = MyService.getInstance();
    console.log(myService.getData()); // サービスのデータを取得
    myService.addData('new item'); // サービスのデータに追加
  }
}

DI フレームワークを使用する

Angular は、依存関係注入 (DI) フレームワークを提供しています。DI フレームワークを使用すると、サービスを明示的にインスタンス化する必要なく、サービスをコンポーネントやその他のサービスに注入できます。

Angular には、@Injectable デコレータを使用してサービスを登録できる DI フレームワークが組み込まれています。このデコレータを使用すると、DI フレームワークはサービスのインスタンスを自動的に作成し、コンポーネントやその他のサービスに注入します。

Webpack などでグローバル変数を使用すると、シングルトンサービスを作成することもできます。ただし、この方法は推奨されていません。グローバル変数は、アプリケーションのコードから簡単にアクセスできるため、コードの保守性が悪くなります。

一般的には、@Injectable デコレータを使用するのが最も一般的で推奨される方法です。この方法は、シンプルでわかりやすく、DI フレームワークとの統合が容易です。

ただし、サービスがルーティングに関連している場合は、RouterModule を使用する方が適切な場合があります。

手動でインスタンスを作成する方法や DI フレームワーク以外の方法を使用する場合は、慎重に検討する必要があります。これらの方法は、コードの保守性が悪くなり、バグが発生しやすくなる可能性があります。


angular typescript angular2-routing


ロケール設定で日付表示をカスタマイズ! Angular 2 DatePipe の高度な使い方

ロケールを設定する利点日付形式を特定の地域や言語に合わせてカスタマイズできます。異なるロケール間で日付データを比較しやすくなります。アプリケーションの国際化を促進できます。ロケール設定方法はいくつかありますが、最も一般的なのは以下の2つです。...


TypeScriptコンパイル時の警告「Experimental decorators warning in TypeScript compilation」を解決する方法

TypeScriptコンパイル時に「Experimental decorators warning in TypeScript compilation」という警告が表示されることがあります。これは、TypeScript 4.0で導入された実験的なデコレータ機能に関連する警告です。...


安心安全なアップグレード:Angular CLI の最新バージョンへのアップグレード方法

方法 1:グローバルとローカルの Angular CLI を個別にアップグレードするこの方法は、より詳細な制御が必要な場合や、問題が発生した場合にロールバックしやすい場合に適しています。手順:グローバルな Angular CLI をアンインストールします。...


TypeScript で React ステートレスコンポーネントの型注釈のベストプラクティス

React ステートレスコンポーネントは、状態を持たないシンプルなコンポーネントです。TypeScript で開発する場合、これらのコンポーネントの型注釈を適切に行うことが重要です。適切な型注釈により、コードの読みやすさ、保守性、および開発者エクスペリエンスが向上します。...


【TypeScript】ジェネリック関数の戻り値型:詳細解説とサンプルコード

TypeScriptのジェネリック関数とは、型パラメータと呼ばれる抽象的な型を使用して定義される関数です。この型パラメータは、関数が呼び出される際に具体的な型に置き換えられます。ジェネリック関数は、コードの再利用性と型安全性向上に役立ちます。...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



【TypeScript初心者でも安心】文字列を数値に変換する3つの方法と各方法の使い分け、さらに役立つ豆知識まで徹底解説

Number() 関数は、文字列を数値に変換する最も簡単な方法です。parseInt() 関数は、文字列を10進数の整数に変換します。各方法の注意点Number() 関数は、文字列の先頭から数値に変換できる部分のみを抽出します。そのため、文字列の末尾に文字が含まれている場合は、その部分は無視されます。


Angular HTML バインディングを使いこなして、効率的な開発を実現

Angular バインディングは、{{ }} 構文を使用してテンプレートに挿入されます。この構文には、バインディングの種類とターゲットを指定する式が含まれます。バインディングの種類プロパティバインディング: コンポーネントのプロパティを HTML 属性にバインドします。


Angular開発で迷ったらコレ!@Directiveと@Componentを使い分けるポイント

@Directive:HTML要素に新しい機能やスタイルを追加するために使用されます。テンプレートには直接使用できません。属性ディレクティブと構造ディレクティブの2種類があります。例:ngClass、ngIf@Component:テンプレートと論理を組み合わせた独立したUIコンポーネントを作成するために使用されます。


Angular の Router サービスでルート変更を検知する方法

Router サービスは、Angular アプリケーションのルーティングを管理するサービスです。このサービスには、ルート変更を検知するためのいくつかのイベントがあります。NavigationStart イベントは、ルート変更が開始されたときに発生します。このイベントには、遷移先の URL などの情報が含まれます。


Angularでアクティブルートを駆使して、自由自在なページ遷移を実現

アクティブルートは、現在表示されているページまたはコンポーネントに対応するルート情報を表します。Angularでは、ActivatedRoute クラスを使用してアクティブルートを取得できます。アクティブルートを取得するには、以下の方法があります。


ActivatedRouteSnapshotクラスを使って現在のルートを取得する

AngularとAngular2-Routingで現在のルートを取得するには、いくつかの方法があります。ActivatedRouteサービスは、現在のルートに関する情報を提供するサービスです。このサービスを使用するには、以下の手順が必要です。


Angularで動的なクラス名を生成する方法:テンプレートリテラル、Renderer2

例:この例では、isEnabled プロパティが true の場合、ボタン要素に active クラスが追加されます。その他の方法:三項演算子:オブジェクトリテラル:複数の条件:配列:ngClass と ngStyle の違い:ngClass はクラスの追加/削除に使用されます。


Angular 2で前のページに戻る:location、Router、@CanActivateガード、history.back()

location. back() を使用するこれは、前のページに戻る最も簡単な方法です。 location オブジェクトの back() メソッドを呼び出すだけです。Router を使用するRouter サービスを使用すると、プログラムで特定のページに移動できます。 前のページに戻るには、navigateBack() メソッドを使用します。


Angular 2 でルート変更時にページ上部へスクロールするベストプラクティス

router. events オブザーバを利用して、ルート変更を検知し、スクロールを行う方法です。これは最も簡単な方法ですが、すべての状況でうまくいくとは限りません。この方法では、NavigationStart イベントが発生した時に、window


Angular 6 開発で発生するエラー「Could not find module "@angular-devkit/build-angular"」の対処法

このエラーが発生する主な原因は2つあります。@angular-devkit/build-angularモジュールのインストール不足Angular 6では、@angular-devkit/build-angularモジュールが開発依存関係として新たに導入されました。このモジュールがインストールされていない場合は、このエラーが発生します。