TypeScript TS7015エラー: 文字列型パラメータを使用して列挙型にアクセスするときのエラー解決策

2024-06-20

TypeScript TS7015 エラー: 文字列型パラメータを使用して列挙型にアクセスするときのエラー

このエラーは、列挙型文字列型パラメータを使用してアクセスしようとしたときに発生します。列挙型は、定数のセットを定義する一種の型です。各定数は、名前を持ちます。

例:

enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

この例では、Color という列挙型が定義されています。この列挙型には、RedGreenBlue という 3 つの定数が含まれています。

問題

文字列型パラメータを使用して列挙型にアクセスすると、TypeScript コンパイラは型情報を失ってしまいます。これは、コンパイラがどの定数にアクセスしようとしているのかを確実に判断できなくなるためです。

結果として、コンパイラは any 型の値を返します。これは、任意の型の値を格納できる型です。**

解決策

このエラーを解決するには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。

  1. 数値型パラメータを使用する

    列挙型の定数は、数値に自動的にマップされます。したがって、数値型パラメータを使用して列挙型にアクセスすることで、型情報を保持することができます。

    function getColor(color: Color): string {
      switch (color) {
        case Color.Red:
          return "red";
        case Color.Green:
          return "green";
        case Color.Blue:
          return "blue";
        default:
          return "unknown";
      }
    }
    

    この例では、getColor という関数が定義されています。この関数は、Color 型のパラメータ color を受け取り、文字列を返します。

    関数の内部では、switch ステートメントを使用して、color パラメータの値に基づいて適切な文字列を返します。

  2. 型ガードを使用する

    型ガードを使用して、color パラメータの値が有効な列挙型定数であることを確認することができます。

    function getColor(color: Color): string {
      if (isColor(color)) {
        switch (color) {
          case Color.Red:
            return "red";
          case Color.Green:
            return "green";
          case Color.Blue:
            return "blue";
          default:
            return "unknown";
        }
      } else {
        return "invalid color";
      }
    }
    
    function isColor(color: any): color is Color {
      return typeof color === "number" && color >= 0 && color < 3;
    }
    

    この例では、getColor 関数と isColor 関数が定義されています。

    関数の内部では、まず isColor 関数を使用して、color パラメータの値が有効な列挙型定数であるかどうかを確認します。

    isColor 関数は、color の型が number であり、0 以上 3 未満であることを確認します。

    color パラメータが有効な列挙型定数である場合、switch ステートメントを使用して、適切な文字列が返されます。

    そうでない場合、"invalid color" という文字列が返されます。

  3. ユニオン型を使用する

    function getColor(color: Color | string): string {
      if (typeof color === "number") {
        switch (color) {
          case Color.Red:
            return "red";
          case Color.Green:
            return "green";
          case Color.Blue:
            return "blue";
          default:
            return "unknown";
        }
      } else {
        return `invalid color: ${color}`;
      }
    }
    

    この例では、getColor 関数は、Color 型または string 型のパラメータ color




TypeScript TS7015 エラーを解決する例

enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

function getColor(color: Color): string {
  switch (color) {
    case Color.Red:
      return "Red";
    case Color.Green:
      return "Green";
    case Color.Blue:
      return "Blue";
    default:
      return "Unknown color";
  }
}

このプログラムを実行すると、次の出力が得られます。

Red
Green
Blue
Unknown color

この例では、次の方法で TS7015 エラーを解決しています。

  • 数値型パラメータを使用するColor 型の列挙体は、数値に自動的にマップされます。したがって、getColor 関数は、Color 型の値を受け取る数値型パラメータを使用します。

このコードは、TS7015 エラーを回避し、列挙型の値を安全かつ効率的に処理する方法を示しています。




TypeScript で列挙型に文字列型パラメータを渡す際の代替方法

enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

function getColor(color: Color): string {
  switch (color) {
    case Color.Red:
      return "red";
    case Color.Green:
      return "green";
    case Color.Blue:
      return "blue";
    default:
      return "unknown";
  }
}

const redColor = Color.Red;
const greenColor = Color.Green;

console.log(getColor(redColor)); // "red"
console.log(getColor(greenColor)); // "green"
enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

function getColor(color: any): string {
  if (isColor(color)) {
    switch (color) {
      case Color.Red:
        return "red";
      case Color.Green:
        return "green";
      case Color.Blue:
        return "blue";
      default:
        return "unknown";
    }
  } else {
    return "invalid color";
  }
}

function isColor(color: any): color is Color {
  return typeof color === "number" && color >= 0 && color < 3;
}

const redColor = Color.Red;
const greenColor = Color.Green;
const invalidColor: any = "blue";

console.log(getColor(redColor)); // "red"
console.log(getColor(greenColor)); // "green"
console.log(getColor(invalidColor)); // "invalid color"
enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

function getColor(color: Color | string): string {
  if (typeof color === "number") {
    switch (color) {
      case Color.Red:
        return "red";
      case Color.Green:
        return "green";
      case Color.Blue:
        return "blue";
      default:
        return "unknown";
    }
  } else {
    return `invalid color: ${color}`;
  }
}

const redColor = Color.Red;
const greenColor = Color.Green;
const invalidColor: string = "blue";

console.log(getColor(redColor)); // "red"
console.log(getColor(greenColor)); // "green"
console.log(getColor(invalidColor)); // "invalid color: blue"

列挙型から文字列へのマッピングを作成する

列挙型の各値に対応する文字列のマッピングを作成することもできます。

enum Color {
  Red,
  Green,
  Blue
}

const colorToStringMap: { [key in Color]: string } = {
  [Color.Red]: "red",
  [Color.Green]: "green",
  [Color.Blue]: "blue"
};

function getColor(color: Color): string {
  return colorToStringMap[color];
}

const redColor = Color.Red;
const greenColor = Color.Green;

console.log(getColor(redColor)); // "red"
console.log(getColor(greenColor)); // "green"

これらの方法はすべて、TS7015 エラーを回避し、列挙型の値を安全かつ効率的に処理する方法を提供します。どの方法を使用するかは、特定のニーズと好みによって異なります。


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