Angular 2 で FormControl の updateOn プロパティを使用して非同期バリデーションを制御する

2024-07-27

Angular 2 で非同期バリデーションにデバウンス時間を追加する方法

デバウンス時間を使用すると、非同期バリデーションが実行されるまでの時間を遅らせることができます。これは、フォームフィールドの値が一定時間変更されない場合にのみ、非同期バリデーションを実行することで、パフォーマンスを向上させることができます。

デバウンス時間付き非同期バリデーションの実装

Angular 2 でデバウンス時間付き非同期バリデーションを実装するには、以下の手順に従います。

  1. AsyncValidator インターフェースを実装するクラスを作成します。
  2. validate() メソッドを実装します。このメソッドは、フォームフィールドの値と、デバウンス時間を受け取る必要があります。
  3. デバウンス時間を使用して、非同期バリデーションを実行するタイマーを設定します。
  4. タイマーが実行されたら、非同期バリデーションを実行します。
  5. 非同期バリデーションが完了したら、結果を Observable オブジェクトとして返します。

import { AsyncValidator, AbstractControl } from '@angular/forms';
import { Observable } from 'rxjs/Observable';
import { of } from 'rxjs/observable/of';
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class DebounceAsyncValidator implements AsyncValidator {

  constructor(private debounceTime: number) {}

  validate(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    return Observable.create((observer) => {
      const timer = setTimeout(() => {
        this.validateAsync(control).subscribe(errors => {
          observer.next(errors);
          observer.complete();
        });
      }, this.debounceTime);

      return () => clearTimeout(timer);
    });
  }

  private validateAsync(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    // 非同期バリデーションを実行
    return of(null); // エラーがない場合は `null` を返します
  }
}

使用方法

import { DebounceAsyncValidator } from './debounce-async-validator';

@Component({
  selector: 'app-my-form',
  templateUrl: './my-form.component.html',
  styleUrls: ['./my-form.component.css'],
})
export class MyFormComponent {

  form = new FormGroup({
    name: new FormControl('', [Validators.required, this.debounceAsyncValidator.validate(500)]),
  });

  constructor(private debounceAsyncValidator: DebounceAsyncValidator) {}
}

この例では、debounceTime プロパティを使用して、非同期バリデーションが実行されるまでの時間を 500 ミリ秒に設定しています。




debounce-async-validator.ts

import { AsyncValidator, AbstractControl } from '@angular/forms';
import { Observable } from 'rxjs/Observable';
import { of } from 'rxjs/observable/of';
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class DebounceAsyncValidator implements AsyncValidator {

  constructor(private debounceTime: number) {}

  validate(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    return Observable.create((observer) => {
      const timer = setTimeout(() => {
        this.validateAsync(control).subscribe(errors => {
          observer.next(errors);
          observer.complete();
        });
      }, this.debounceTime);

      return () => clearTimeout(timer);
    });
  }

  private validateAsync(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    // 非同期バリデーションを実行
    return of(null); // エラーがない場合は `null` を返します
  }
}

このファイルは、DebounceAsyncValidator クラスを定義します。このクラスは、AsyncValidator インターフェースを実装しており、validate() メソッドを提供します。このメソッドは、フォームフィールドの値と、デバウンス時間を受け取る必要があります。

my-form.component.ts

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { FormGroup, FormControl, Validators } from '@angular/forms';
import { DebounceAsyncValidator } from './debounce-async-validator';

@Component({
  selector: 'app-my-form',
  templateUrl: './my-form.component.html',
  styleUrls: ['./my-form.component.css'],
})
export class MyFormComponent implements OnInit {

  form = new FormGroup({
    name: new FormControl('', [Validators.required, this.debounceAsyncValidator.validate(500)]),
  });

  constructor(private debounceAsyncValidator: DebounceAsyncValidator) {}

  ngOnInit() {
    // フォーム値の変化を監視
    this.form.valueChanges.subscribe((changes) => {
      console.log('Form value changed:', changes);
    });
  }
}

このファイルは、MyFormComponent コンポーネントを定義します。このコンポーネントは、FormGroup インスタンスを作成し、name フィールドに required バリデーションと、デバウンス時間 500 ミリ秒の DebounceAsyncValidator を設定します。

<form [formGroup]="form">
  <div>
    <label for="name">名前:</label>
    <input type="text" id="name" formControlName="name" />
  </div>
</form>

このファイルは、MyFormComponent コンポーネントのテンプレートを定義します。このテンプレートには、name フィールド用の入力フィールドが含まれています。

/* CSS スタイル */

このファイルは、MyFormComponent コンポーネントの CSS スタイルを定義します。

実行方法

  1. 上記のコードを 4 つのファイル (debounce-async-validator.ts, my-form.component.ts, my-form.component.html, my-form.component.css) に保存します。
  2. Angular プロジェクトでこれらのファイルをインポートします。
  3. MyFormComponent コンポーネントをテンプレートに登録します。

デモ

このコードを実行すると、以下のようになります。

  1. フォームフィールドに値を入力すると、フォームフィールドの下にエラーメッセージが表示されます。
  2. フォームフィールドの値を変更しても、エラーメッセージはすぐに更新されません。
  3. フォームフィールドの値を変更してから 500 ミリ秒経過すると、エラーメッセージが更新されます。

注意事項

  • 非同期バリデーションは、パフォーマンス上の問題を引き起こす可能性があります。デバウ



RxJS の debounceTime オペレーターを使用する

RxJS の debounceTime オペレーターを使用して、非同期バリデーションを実行するタイミングを制御することができます。

import { AsyncValidator, AbstractControl, ValidationErrors } from '@angular/forms';
import { Observable } from 'rxjs/Observable';
import { of } from 'rxjs/observable/of';
import { debounceTime } from 'rxjs/operators';
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class DebounceAsyncValidator implements AsyncValidator {

  constructor(private debounceTime: number) {}

  validate(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    return control.valueChanges
      .pipe(
        debounceTime(this.debounceTime),
        switchMap(() => this.validateAsync(control))
      );
  }

  private validateAsync(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    // 非同期バリデーションを実行
    return of(null); // エラーがない場合は `null` を返します
  }
}

この例では、debounceTime オペレーターを使用して、フォームフィールドの値が変更されてから 500 ミリ秒経過するまで、非同期バリデーションを実行しないようにしています。

FormControl の updateOn プロパティを使用する

FormControlupdateOn プロパティを使用して、フォームフィールドの値が変更されたときにいつバリデーションを実行するかを制御することができます。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { FormGroup, FormControl, Validators } from '@angular/forms';

@Component({
  selector: 'app-my-form',
  templateUrl: './my-form.component.html',
  styleUrls: ['./my-form.component.css'],
})
export class MyFormComponent implements OnInit {

  form = new FormGroup({
    name: new FormControl('', [Validators.required], { updateOn: 'blur' }),
  });

  constructor() {}

  ngOnInit() {
    // フォーム値の変化を監視
    this.form.valueChanges.subscribe((changes) => {
      console.log('Form value changed:', changes);
    });
  }
}

この例では、updateOn プロパティを 'blur' に設定することで、フォーカスが外れたときにのみ name フィールドのバリデーションを実行するようにしています。

カスタムバリデーションロジックを使用する

独自の非同期バリデーションロジックを実装することもできます。

import { AsyncValidator, AbstractControl, ValidationErrors } from '@angular/forms';
import { Observable } from 'rxjs/Observable';
import { of } from 'rxjs/observable/of';
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class CustomAsyncValidator implements AsyncValidator {

  validate(control: AbstractControl): Observable<ValidationErrors | null> {
    return Observable.create((observer) => {
      // 非同期バリデーションロジックを実行
      setTimeout(() => {
        if (control.value === 'invalid') {
          observer.next({ invalid: true });
        } else {
          observer.next(null);
        }
        observer.complete();
      }, 500);
    });
  }
}

この例では、CustomAsyncValidator クラスを作成し、非同期バリデーションロジックを実装しています。このロジックは、フォームフィールドの値が 'invalid' である場合はエラーを返し、それ以外の場合は null を返します。

どの方法を使用するか

使用する方法は、要件によって異なります。

  • 複雑な非同期バリデーションロジックが必要な場合は、カスタムバリデーションロジックを実装する必要があります。
  • より多くの制御が必要な場合は、RxJS の debounceTime オペレーターまたは FormControlupdateOn プロパティを使用することができます。
  • シンプルで使いやすい方法が必要な場合は、debounceAsyncValidator カスタムバリデーターを使用するのが良いでしょう。

angular validation asynchronous



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