CSSとAngularで「In RC.1 some styles can't be added using binding syntax」エラーが発生?原因と解決方法を完全網羅

2024-06-27

Angular RC.1 におけるスタイルバインディングの問題と解決策

この問題は、Angular がセキュリティ上の理由から、CSS 値とプロパティバインディング ([innerHTML] = ...[src] = ... など) をサニタイズ(無害化)し始めたことが原因でした。RC.1 では、このサニタイゼーションが不完全であり、一部の正当なスタイル値が誤ってブロックされてしまうことがありました。

この問題は、RC.2 で修正されました。しかし、それまでの間、この問題を回避するには、以下のいずれかの方法を使用する必要がありました。

DomSanitizer サービスを使用して、スタイル値を信頼できるものとしてマークすることができます。これにより、Angular はその値をサニタイズせずに使用することができます。

import { Component, DomSanitizer } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    <div [style.background-image]="safeStyle">
      コンテンツ
    </div>
  `,
})
export class AppComponent {
  safeStyle: any;

  constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {
    this.safeStyle = sanitizer.bypassSecurityTrustStyle('url(https://example.com/image.jpg)');
  }
}

スタイルバインディング属性を使用する

一部のプロパティは、スタイルバインディング属性を使用して直接設定することができます。例えば、background-image プロパティは、[style.backgroundImage] 属性を使用して設定することができます。

<div [style.backgroundImage]="'url(https://example.com/image.jpg)'">
  コンテンツ
</div>

カスタムバインディングディレクティブを作成して、スタイル値のサニタイゼーションを制御することができます。

回避策

上記の方法以外にも、この問題を回避する方法はいくつかあります。詳細は、以下のリソースを参照してください。

    この問題の影響を受ける

    この問題は、以下の状況で発生する可能性があります。

    • background-imagetransform などのプロパティをバインディングしようとしている場合
    • 信頼できないソースからのスタイル値を使用している場合

    解決策

    この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を使用してください。

    • DomSanitizer を使用する
    • カスタムバインディングディレクティブを使用する



      import { Component, DomSanitizer } from '@angular/core';
      
      @Component({
        selector: 'app-root',
        template: `
          <div [style.background-image]="safeStyle">
            コンテンツ
          </div>
        `,
      })
      export class AppComponent {
        safeStyle: any;
      
        constructor(private sanitizer: DomSanitizer) {
          this.safeStyle = sanitizer.bypassSecurityTrustStyle('url(https://example.com/image.jpg)');
        }
      }
      

      このコードでは、AppComponent コンポーネントが safeStyle プロパティを定義しています。このプロパティは、DomSanitizer サービスを使用して、url(https://example.com/image.jpg) というスタイル値を信頼できるものとしてマークするように設定されています。

      テンプレートでは、safeStyle プロパティを div 要素の style.backgroundImage プロパティにバインディングしています。これにより、https://example.com/image.jpg の画像が div 要素の背景画像として設定されます。

      この例では、https://example.com/image.jpg が信頼できるソースであることを前提としています。信頼できないソースからのスタイル値を使用する場合は、追加のセキュリティ対策を講じる必要があります。

      以下に、スタイルバインディング属性を使用してスタイル値を直接設定する方法を示すサンプルコードを示します。

      <div [style.backgroundImage]="'url(https://example.com/image.jpg)'">
        コンテンツ
      </div>
      

      このコードでは、style.backgroundImage 属性を使用して、div 要素の背景画像を url(https://example.com/image.jpg) に直接設定しています。

      この方法は、単純なスタイル値を設定する場合に便利です。ただし、より複雑なスタイルを設定する場合には、DomSanitizer を使用する方が柔軟性が高くなります。




      Angular RC.1 におけるスタイルバインディングの問題を回避するその他の方法

      CSS クラスを使用して、スタイルを定義し、そのクラスを要素に適用することができます。これは、単純なスタイルを設定する場合に役立ちます。

      .my-class {
        background-image: url(https://example.com/image.jpg);
      }
      
      <div class="my-class">
        コンテンツ
      </div>
      
      <div style="background-image: url(https://example.com/image.jpg)">
        コンテンツ
      </div>
      
      import { Component } from '@angular/core';
      
      @Component({
        selector: 'app-root',
        template: `
          <div [ngStyle]="myStyle">
            コンテンツ
          </div>
        `,
      })
      export class AppComponent {
        myStyle: any = {
          backgroundImage: 'url(https://example.com/image.jpg)',
        };
      }
      

      カスタムディレクティブを作成して、スタイルバインディングを処理することができます。これは、より複雑な要件がある場合に役立ちます。

      注意事項

      これらの方法は、Angular RC.1 でのみ使用できます。Angular 2 以降では、DomSanitizer を使用してスタイル値を信頼できるものとしてマークする方法が推奨されています。

      Angular RC.1 におけるスタイルバインディングの問題は、いくつかの回避策を使用して解決することができます。これらの回避策は、単純なものから複雑なものまであります。

      問題を解決する最善の方法は、特定の状況によって異なります。単純なスタイルを設定する場合は、CSS クラスまたは内聯スタイルを使用するのが良いでしょう。複雑なスタイルを設定する場合は、DomSanitizerngStyle ディレクティブ、またはカスタムディレクティブを使用するのが良いでしょう。


      css angular


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