Angular API プロキシ設定

2024-09-28

AngularとAngular CLIにおけるAPIリクエストの代理サーバーへのプロキシ設定

AngularAngular CLIを使用している場合、APIリクエストを別のサーバーにプロキシ設定することで、開発環境や本番環境におけるさまざまなメリットを得ることができます。以下にその方法を解説します。

angular.jsonファイルの編集

Angular CLIプロジェクトのルートディレクトリにあるangular.jsonファイルをテキストエディタで開きます。

devServerプロパティの追加または編集

projectsオブジェクト内のプロジェクトのarchitectプロパティの下にあるserveターゲットのoptionsオブジェクトに、proxyプロパティを追加または編集します。

"projects": {
  "your-project-name": {
    "architect": {
      "serve": {
        "options": {
          "proxy": {
            "/api": {
              "target": "http://your-api-server.com",
              "secure": false,
              "changeOrigin": true,
              "pathRewrite": { "^/api": "" }
            }
          }
        }
      }
    }
  }
}
  • pathRewriteプロパティ: プロキシされたリクエストのパスを書き換える場合に使用します。
  • changeOriginプロパティ: 実際のAPIサーバーのヘッダを隠す場合にtrueに設定します。
  • secureプロパティ: HTTPSプロトコルを使用する場合にtrueに設定します。
  • targetプロパティ: 実際のAPIサーバーのURLを指定します。
  • /api (または任意のパス): プロキシの対象となるパスです。
  • proxyオブジェクト: プロキシ設定を定義します。

プロジェクトの再起動

変更を保存し、Angular CLIを使用してプロジェクトを再起動します。

ng serve

これで、http://localhost:4200/apiにアクセスすると、実際にはhttp://your-api-server.comにリクエストが転送されるようになります。

使用例

  • 本番環境
    APIサーバーが別のドメインまたはサブドメインにある場合、セキュリティ上の理由やパフォーマンスの最適化のためにプロキシを使用することができます。
  • 開発環境
    APIサーバーがローカルで実行されている場合、開発中にネットワークの問題やサーバーのダウンタイムの影響を受けずに開発を進めることができます。



AngularにおけるAPIリクエストのプロキシ設定のコード例

"projects": {
  "your-project-name": {
    "architect": {
      "serve": {
        "options": {
          "proxy": {
            "/api": {
              "target": "http://your-api-server.com",
              "secure": false,
              "changeOrigin": true,
              "pathRewrite": { "^/api": "" }
            }
          }
        }
      }
    }
  }
}
  • http://your-api-server.com: 実際のAPIサーバーのURL
  • /api: プロキシの対象となるパス

Angularアプリケーションでのリクエスト

import { HttpClient } from '@angular/common/http';

constructor(private http: HttpClient) {}

getData() {
  return this.http.get('/api/data');
}

このコードでは、/api/dataというパスにHTTP GETリクエストを送信しています。実際のAPIリクエストは、angular.jsonファイルで設定されたプロキシによってhttp://your-api-server.com/dataに転送されます。

複数のプロキシ設定

複数のAPIサーバーにプロキシを設定する場合、proxyオブジェクトに複数のエントリを追加します。

"proxy": {
  "/api": {
    "target": "http://api1.example.com"
  },
  "/other-api": {
    "target": "http://api2.example.com"
  }
}



HTTP Interceptorの使用

  • コード例
  • 利点
    より柔軟なプロキシ設定が可能で、複数のリクエストを共通のロジックで処理できます。
import { Injectable, Injector } from '@angular/core';
import { HttpInterceptor, HttpRequest, HttpHandler, HttpEvent } from '@angular/common/http';
   import { Observable } from 'rxjs';

@Injectable()
export    class ApiProxyInterceptor implements HttpInterceptor {
  constructor(private injector: Injector) {}

  intercept(request: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<Http   Event<any>> {
    const    apiUrl = 'http://your-api-server.com'; // 実際のAPIサーバーのURL

    // APIリクエストかどうかを判定
    if (request.url.startsWith('/api')) {
      const newUrl = request.url.replace('/api', apiUrl);
      request = request.clone({ url: newUrl });
    }

    return next.handle(request);
  }
}

Proxy Serverの直接使用

  • コード例 (Node.js)
  • 利点
    より高度なプロキシ機能やパフォーマンスチューニングが可能ですが、追加のサーバーが必要になります。

``javascript const http = require('http'); const httpProxy = require('http-proxy');

const proxy = httpProxy.createProxyServer({ target: '' });

const server = http.createServer((req, res) => { if (req.url.startsWith('/api')) { proxy.web(req, res); } else { // 他のリクエストを処理 } });

server.listen(8080); ``

Cloudサービスの利用

  • 注意点
    費用が発生する場合があります。
  • 利点
    管理が容易で、スケーラビリティやセキュリティ機能が提供されています。

選択基準

  • 管理負担
    クラウドサービスは管理が容易ですが、費用が発生する場合があります。
  • パフォーマンス
    プロキシサーバーの直接使用やクラウドサービスは、よりパフォーマンスを重視する場合に適しています。
  • 柔軟性
    HTTP Interceptorは柔軟性が高く、複数のリクエストを共通のロジックで処理できます。

angular angular-cli



Angularサービスプロバイダーエラー解決

エラーメッセージの意味"Angular no provider for NameService"というエラーは、Angularのアプリケーション内で「NameService」というサービスを提供するモジュールが存在しないか、適切にインポートされていないことを示しています。...


jQueryとAngularの併用について

jQueryとAngularの併用は、一般的に推奨されません。Angularは、独自のDOM操作やデータバインディングの仕組みを提供しており、jQueryと併用すると、これらの機能が衝突し、アプリケーションの複雑性やパフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。...


Angularで子コンポーネントのメソッドを呼び出す2つの主要な方法と、それぞれの長所と短所

入力バインディングとイベントエミッターを使用するこの方法は、子コンポーネントから親コンポーネントへのデータ送信と、親コンポーネントから子コンポーネントへのイベント通知の両方に適しています。手順@Inputデコレータを使用して、親コンポーネントから子コンポーネントにデータを渡すためのプロパティを定義します。...


【実践ガイド】Angular 2 コンポーネント間データ共有:サービス、共有ステート、ルーティングなどを活用

@Input と @Output@Input は、親コンポーネントから子コンポーネントへデータを一方方向に送信するために使用されます。親コンポーネントで @Input() デコレータ付きのプロパティを定義し、子コンポーネントのテンプレートでバインディングすることで、親コンポーネントのプロパティ値を子コンポーネントに渡すことができます。...


Angular で ngAfterViewInit ライフサイクルフックを活用する

ngAfterViewInit ライフサイクルフックngAfterViewInit ライフサイクルフックは、コンポーネントのテンプレートとビューが完全に初期化され、レンダリングが完了した後に呼び出されます。このフックを使用して、DOM 操作やデータバインドなど、レンダリングに依存する処理を実行できます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



Angular バージョン確認方法

AngularJSのバージョンは、通常はHTMLファイルの<script>タグで参照されているAngularJSのライブラリファイルの名前から確認できます。例えば、以下のように参照されている場合は、AngularJS 1.8.2を使用しています。


Angular ファイル入力リセット方法

Angularにおいて、<input type="file">要素をリセットする方法は、主に2つあります。この方法では、<input type="file">要素の参照を取得し、そのvalueプロパティを空文字列に設定することでリセットします。IEの互換性のために、Renderer2を使ってvalueプロパティを設定しています。


Android Studio adb エラー 解決

エラーの意味 このエラーは、Android StudioがAndroid SDK(Software Development Kit)内のAndroid Debug Bridge(adb)というツールを見つけることができないことを示しています。adbは、Androidデバイスとコンピュータの間で通信するための重要なツールです。


Angularのスタイルバインディング解説

日本語Angularでは、テンプレート内の要素のスタイルを動的に変更するために、「Binding value to style」という手法を使用します。これは、JavaScriptの変数やオブジェクトのプロパティをテンプレート内の要素のスタイル属性にバインドすることで、アプリケーションの状態に応じてスタイルを更新することができます。


Yeoman ジェネレータを使って Angular 2 アプリケーションを構築する

Angular 2 は、モダンな Web アプリケーション開発のためのオープンソースな JavaScript フレームワークです。この文書では、Yeoman ジェネレータを使用して Angular 2 アプリケーションを構築する方法を説明します。