TypeScript でインターフェースを別のファイルで宣言してインポートする方法

2024-04-29

TypeScript で別のファイルでインターフェースを宣言してインポートする方法

TypeScript では、インターフェースを別のファイルで宣言し、他のファイルからインポートすることができます。これにより、コードをよりモジュール化し、保守しやすくなります。

手順

  1. インターフェースを宣言するファイルを作成します。 このファイルには、インポートするインターフェースのみを定義します。他のコードは含めないでください。ファイル名は、インターフェースの名前を反映したものにするのが一般的です。

    例:person.ts

    export interface Person {
        name: string;
        age: number;
    }
    
  2. インターフェースをエクスポートします。 export キーワードを使用して、インターフェースを他のファイルから利用できるようにします。

    例:

    export interface Person {
        name: string;
        age: number;
    }
    
  3. インターフェースをインポートします。 インターフェースを使用するファイルで、import キーワードを使用して、インターフェースを宣言したファイルをインポートします。

    例:app.ts

    import { Person } from './person';
    
    const person: Person = {
        name: 'Taro Yamada',
        age: 30
    };
    
    console.log(person.name); // Taro Yamada
    

利点

  • コードのモジュール化: インターフェースを別のファイルで宣言することで、コードをより整理し、特定の機能に関連するコードをまとめることができます。
  • 保守性の向上: インターフェースを一度定義すれば、他のファイルからインポートして使用することができます。インターフェースを変更する場合は、1箇所を変更するだけで済みます。
  • 再利用性: インターフェースは、複数のファイルで再利用することができます。これにより、コードの重複を減らし、開発効率を向上させることができます。

その他の注意事項

  • インターフェースを宣言するファイルには、他のコードを含めないでください。そのファイルは、インターフェースのみを定義する専用のファイルである必要があります。
  • インポートする際は、インターフェース名の後に中括弧 {} を記述する必要があります。
  • インターフェースをデフォルトでエクスポートする場合は、export default interface Person {...} と記述することができます。



TypeScript で別のファイルでインターフェースを宣言してインポートするサンプルコード

person.ts ファイル

このファイルには、Person インターフェースのみを定義します。

export interface Person {
  name: string;
  age: number;
}

app.ts ファイル

このファイルで、person.ts ファイルから Person インターフェースをインポートし、使用します。

import { Person } from './person';

const person: Person = {
  name: 'Taro Yamada',
  age: 30
};

console.log(person.name); // Taro Yamada

実行

上記コードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。

Taro Yamada

説明

  • person.ts ファイルでは、Person インターフェースを宣言し、export キーワードを使用してエクスポートします。
  • app.ts ファイルでは、import キーワードを使用して person.ts ファイルから Person インターフェースをインポートします。
  • person 変数に Person 型のオブジェクトを代入し、name プロパティと age プロパティに値を設定します。
  • console.log ステートメントを使用して、person オブジェクトの name プロパティの値を出力します。



TypeScript で別のファイルでインターフェースを宣言してインポートするその他の方法

前述の方法に加えて、TypeScript で別のファイルでインターフェースを宣言してインポートするには、以下の方法もあります。

エイリアスを使用する

インポート時にエイリアスを使用すると、コードをより読みやすくすることができます。

import { Person as MyPerson } from './person';

const person: MyPerson = {
  name: 'Taro Yamada',
  age: 30
};

console.log(person.name); // Taro Yamada

デフォルトエクスポートを使用する

インターフェースをデフォルトでエクスポートすると、インポート時に中括弧 {} を省略することができます。

// person.ts
export default interface Person {
  name: string;
  age: number;
}

// app.ts
import Person from './person';

const person: Person = {
  name: 'Taro Yamada',
  age: 30
};

console.log(person.name); // Taro Yamada

ネームスペースを使用すると、複数のインターフェースを同じファイルに定義することができます。

// person.ts
export namespace Person {
  export interface IPerson {
    name: string;
    age: number;
  }

  export interface IAddress {
    street: string;
    city: string;
    country: string;
  }
}

// app.ts
import { Person } from './person';

const person: Person.IPerson = {
  name: 'Taro Yamada',
  age: 30
};

const address: Person.IAddress = {
  street: '123 Main Street',
  city: 'Anytown',
  country: 'USA'
};

console.log(person.name); // Taro Yamada
console.log(address.street); // 123 Main Street

typescript typescript1.8


インターフェース、型エイリアス、抽象クラス:抽象メソッド宣言方法の比較

抽象メソッドを宣言するには、abstract キーワードを使用します。上記の例では、Animal クラスは抽象クラスであり、makeSound() メソッドは抽象メソッドとして宣言されています。抽象メソッドには、戻り値の型とメソッド名のみを記述します。...


TypeScriptのバージョンを下げて「Cannot redeclare block scoped variable」エラーを回避する方法

TypeScript で require を使用してモジュールを読み込んだ際に、ブロックスコープ変数を再宣言しようとすると、Cannot redeclare block scoped variable エラーが発生します。これは、ブロックスコープ変数は再宣言できないという TypeScript の仕様によるものです。...


React×TypeScript:イベントオブジェクトの型定義でコードの安全性と効率性を向上させる

Reactでイベント処理を行う際、TypeScriptを使うとイベントオブジェクトの型を定義できます。型定義をすることで、イベントオブジェクトのプロパティやメソッドへのアクセスを安全かつ効率的に行えます。イベントオブジェクトの型Reactイベントオブジェクトは、Eventインターフェースをベースとしています。Eventインターフェースには、イベントの種類や発生場所に関する情報などが含まれています。...


TypeScript:インターフェースの操作をもっと便利に!Pick、Omit、Excludeを活用した高度なテクニック

Pick<T, K> 型は、T 型から K 型に指定されたプロパティのみを抽出した新しい型を定義します。この型を利用することで、除外したいキーを明確に指定することができます。利点:シンプルでわかりやすい構文除外したいキーを明確に指定できる新しい型を定義する必要があるため、コードが煩雑になる場合がある...


TypeScriptでインターフェースをマージする:インターフェースの拡張、インターセクション型、Omit型とPick型

最もシンプルで直感的な方法は、1つのインターフェースがもう1つのインターフェースを拡張するインターフェースの拡張です。この例では、EmployeeインターフェースはPersonインターフェースを拡張し、workプロパティを追加しています。メリット:...


SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



TypeScriptでObject.definePropertyを使ってウィンドウオブジェクトに新しいプロパティを設定する

window オブジェクトに直接プロパティを追加するこれは最も単純な方法です。 以下のコードのように、ドット表記を使用して新しいプロパティを追加できます。この方法の利点は、シンプルで分かりやすいことです。 ただし、コードの可読性や保守性を考えると、あまり推奨されない方法です。


Proxy オブジェクトで動的なプロパティ割り当てをインターセプトする

この方法は、any 型を使用することで、型安全性なしで動的にプロパティを追加できます。しかし、型安全性がないため、誤ったプロパティ名や型を指定してしまう可能性があり、エラーが発生しやすくなります。この方法は、インターフェースを使用してオブジェクトの型を定義し、keyof 演算子を使用して動的にプロパティ名を取得します。


上級TypeScript開発者向け: getとsetの深い理解

TypeScriptでは、getとsetアクセサを使用して、プロパティの読み書きを制御できます。これは、データの検証や、その他の処理をプロパティのアクセスに関連付ける場合に役立ちます。getアクセサは、プロパティの値を取得するために呼び出されます。以下に例を示します。


【TypeScript初心者でも安心】文字列を数値に変換する3つの方法と各方法の使い分け、さらに役立つ豆知識まで徹底解説

Number() 関数は、文字列を数値に変換する最も簡単な方法です。parseInt() 関数は、文字列を10進数の整数に変換します。各方法の注意点Number() 関数は、文字列の先頭から数値に変換できる部分のみを抽出します。そのため、文字列の末尾に文字が含まれている場合は、その部分は無視されます。


文字列列挙型:TypeScriptでコードの品質を向上させる

最も簡単な方法は、enum 型を使用する方法です。この例では、MyEnum という名前の列挙型を定義し、red、green、blue という3つの文字列リテラルをメンバーとして追加しています。const color: MyEnum = "red" という行では、color という名前の変数を MyEnum 型として宣言し、"red" という文字列リテラルを初期値として割り当てています。


TypeScriptでオブジェクトの型を定義する:インターフェース、型エイリアス、クラス、型パラメーター、discriminated unions徹底解説

インターフェースは、オブジェクトの構造を定義するための型です。インターフェースには、オブジェクトが持つべきプロパティの名前と型を記述します。インターフェースは、オブジェクトの型チェックやコード補完などの機能を提供します。上記の例では、Personというインターフェースを定義しています。Personインターフェースは、nameという文字列型プロパティと、ageという数値型プロパティを持つオブジェクトを表します。


TypeScriptプログラミング:モジュールと名前空間を使いこなしてコードを美しく整理

モジュールは、関連するコードのまとまりを 1 つのファイルにまとめたものです。各モジュールは、独自のスコープを持ち、他のモジュールから公開されたシンボルのみを外部から利用できます。モジュールは、exportキーワードを使用して、公開するシンボルを明示的に定義します。


TypeScriptでカスタムグローバルインターフェースを設定する方法

手順プロジェクトフォルダ内に*.d.tsファイルを作成します。ファイル名は自由ですが、一般的にはglobals. d.tsなど分かりやすい名前が推奨されます。ファイル内にインターフェースを定義します。インターフェース名は、グローバルスコープで参照できる名前にしてください。