TypeScript で React コンポーネントのデフォルト値を設定する

2024-10-09

React コンポーネントにおける TypeScript でのデフォルトプロパティ値

React コンポーネントにおいて TypeScript を使用することで、プロパティに デフォルト値 を設定することができます。これにより、プロパティが渡されなかった場合でも、コンポーネントは適切に動作します。

基本的な設定

  • デフォルト値
    プロパティに ? を付けてオプションとし、デフォルト値を設定します。
  • プロパティインターフェース
    コンポーネントのプロパティを定義するインターフェースを作成します。
interface Props {
  name?: string;
  age?: number;
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { name = "Unknown", age = 0 } = props;
  // ... コンポーネントのロジック
}

複雑なデフォルト値

  • 条件式
    条件に基づいてデフォルト値を設定できます。
  • 関数
    デフォルト値として関数を返すことができます。
interface Props {
  items?: string[];
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { items = ["default item"] } = props;
  // ... コンポーネントのロジック
}

型注釈

  • 型注釈
    デフォルト値の型を明示的に指定できます。
interface Props {
  items?: string[];
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { items = ["default item"] as string[] } = props;
  // ... コンポーネントのロジック
}

defaultProps 静的プロパティ

  • defaultProps
    コンポーネントのクラスに静的な defaultProps プロパティを設定できます。
class MyComponent extends React.Component<Props> {
  static defaultProps = {
    items: ["default item"],
  };

  // ... コンポーネントのロジック
}

TypeScript の型推論

  • 型推論
    TypeScript はデフォルト値の型を推論し、適切な型を割り当てます。
interface Props {
  items?: string[];
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { items = [] } = props; // items の型は string[] と推論される
  // ... コンポーネントのロジック
}



TypeScript で React コンポーネントのデフォルト値を設定する際のコード例解説

プロパティインターフェースとデフォルト値

interface Props {
  name?: string; // ? をつけることでプロパティをオプションにする
  age?: number;
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { name = "Unknown", age = 0 } = props;
  return (
    <div>
      <p>名前: {name}</p>
      <p>年齢: {age}</p>
    </div>
  );
}
  • デフォルト値
    デストラクチャリング構文を使って、name には Unknownage には 0 というデフォルト値を割り当てています。これにより、これらのプロパティが渡されなかった場合でも、デフォルト値が表示されます。
  • Props インターフェース
    Props インターフェースで、コンポーネントに渡されるプロパティの型を定義します。nameage プロパティはオプション(?)なので、渡されなくてもエラーになりません。

複雑なデフォルト値(関数、条件式)

interface Props {
  items?: string[];
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { items = (() => {
    const now = new Date();
    return [`Item ${now.getFullYear()}`];
  })() } = props;
  return (
    <ul>
      {items.map(item => <li key={item}>{item}</li>)}
    </ul>
  );
}
  • 条件式
    デフォルト値を条件に基づいて変更することも可能です。
  • 関数によるデフォルト値
    items のデフォルト値として、現在の年を元にアイテムを作成する関数を設定しています。
class MyComponent extends React.Component<Props> {
  static defaultProps = {
    items: ["default item"],
  };

  // ... コンポーネントのロジック
}
  • クラスコンポーネント
    クラスベースのコンポーネントでは、static defaultProps を使ってデフォルト値を定義します。
interface Props {
  items?: string[];
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { items = [] } = props; // items の型は string[] と推論される
  // ... コンポーネントのロジック
}
  • 型推論
    TypeScript は、右辺の値から items の型を string[] と推論します。
  • 型推論
    TypeScript の型推論を活用することで、コードの記述量を減らし、ミスを防ぎます。
  • 複雑なロジック
    関数や条件式を用いて、より複雑なデフォルト値を設定できます。
  • デフォルト値
    デストラクチャリング構文や defaultProps を使って、プロパティにデフォルト値を設定します。
  • インターフェース
    Props インターフェースでプロパティの型を定義し、オプション化することで柔軟性を高めます。

これらのテクニックを組み合わせることで、TypeScript で React コンポーネントを開発する際に、より安全で保守性の高いコードを書くことができます。

  • 関数コンポーネント
    上記の例では関数コンポーネントを使用していますが、クラスコンポーネントでも同様のことができます。
  • React.Component
    React.Component は、React クラス型コンポーネントの基底クラスです。
  • JSX
    上記のコード例では、JSX を使用して React コンポーネントを記述しています。JSX は、JavaScript の構文拡張で、HTML に似た構文で UI を記述することができます。

さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • defaultProps
  • React props
  • JSX
  • デストラクチャリング
  • TypeScript インターフェース



Optional Chaining (?.)


  • 用途
    プロパティが存在しない場合に、undefined または null を返すことで、エラーを回避できます。
interface Props {
  user?: { name: string; age: number };
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { user } = props;
  return (
    <div>
      {user?.name} {user?.age}歳
    </div>
  );
}

Nullish Coalescing Operator (??)

  • 用途
    null または undefined の場合にのみデフォルト値を割り当てます。
interface Props {
  count?: number;
}

function MyComponent(props: Props) {
  const { count } = props;
  const displayCount = count ?? 0; // count が null または undefined の場合、0 を代入
  return <div>カウント: {displayCount}</div>;
}

Generics

  • 用途
    汎用的なコンポーネントを作成し、様々な型のプロパティに対応できます。
interface Props<T> {
  data?: T;
}

function GenericComponent<T>(props: Props<T>) {
  const { data = {} as T } = props;
  // ...
}

React Context

  • 用途
    グローバルな状態を管理し、子コンポーネントにデフォルト値を提供できます。
const ThemeContext = React.createContext({ theme: 'light' });

function MyComponent() {
  const { theme } = useContext(ThemeContext);
  return <div>テーマ: {theme}</div>;
}

Higher-Order Components (HOC)

  • 用途
    コンポーネントの機能を拡張し、デフォルト値を提供できます。
function withDefaultProps<P>(Component: React.ComponentType<P>, defaultProps: P) {
  return (props: Partial<P>) => <Component {...defaultProps} {...props} />;
}

const MyComponentWithDefaults = withDefaultProps(MyComponent, { name: 'default' });

Custom Hooks

  • 用途
    複雑なロジックをカプセル化し、再利用可能なカスタムフックとして提供できます。
function useDefaultData<T>(defaultValue: T) {
  const [data, setData] = useState<T>(defaultValue);
  // ...
  return data;
}

選択するべき方法

  • カスタムロジック
    Custom Hooks
  • コンポーネントの機能拡張
    Higher-Order Components
  • グローバルな状態管理
    React Context
  • 汎用的なコンポーネント
    Generics
  • 条件分岐
    Optional Chaining、Nullish Coalescing Operator
  • シンプルで静的なデフォルト値
    デストラクチャリングや defaultProps

どの方法を選ぶかは、コンポーネントの構造、データの扱い方、再利用性など、様々な要素によって異なります。

これらの方法を組み合わせることで、より柔軟かつ効率的な React コンポーネントを作成することができます。

  • React の機能
    React の様々な機能を組み合わせることで、複雑な UI を構築することができます。
  • TypeScript の型システム
    TypeScript の強力な型システムを活用することで、コードの信頼性を高め、バグを減らすことができます。

reactjs typescript tsx



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