Angularビルド出力先変更方法

2024-10-09

Angular CLIでng build後のdistフォルダのパスを変更する方法

Angular CLIを使用してAngularプロジェクトをビルドすると、デフォルトではdistという名前のフォルダにビルド成果物が生成されます。このフォルダのパスを変更したい場合、以下の方法を使用できます。

angular.jsonファイルの編集

Angularプロジェクトのルートディレクトリにあるangular.jsonファイルを開き、projectsセクション内のプロジェクトオブジェクトを編集します。

{
  "$schema": "./node_modules/@angular/cli/lib/config/schema.json",
  "cli": {
    "analytics": false
  },
  "version": 1,
  "projects": {
    "your-project-name": {
      "root": "",
      "sourceRoot": "src",
      "projectType": "application",
      "prefix": "app",
      "architect": {
        "build": {
          "builder": "@angular-devkit/build-angular:browser",
          "options": {
            "o   utputPath": "path/to/your/desired/output/folder"
          }
        }
      }
    }
  }
}

上記例では、outputPathプロパティの値を希望する出力フォルダのパスに変更しています。

ng buildコマンドのオプションの使用

コマンドラインでng buildを実行する際に、--output-pathオプションを使用して出力フォルダを指定することもできます。

ng build --output-path path/to/your/desired/output/folder

Angular CLIの構成ファイルの使用

Angular CLIの構成ファイルを編集して、デフォルトの出力フォルダを設定することもできます。詳細については、Angular CLIのドキュメントを参照してください。




Angularビルド出力先を変更するコード例と解説

Angular CLIのangular.jsonファイルの編集

Angularプロジェクトのルートディレクトリにあるangular.jsonファイルは、プロジェクトの設定を記述するファイルです。このファイルのoutputPathプロパティを変更することで、ビルド出力先のフォルダを指定できます。

{
  "projects": {
    "your-project-name": {
      "architect": {
        "build": {
          "options": {
            "outputPath": "path/to/your/desired/output/folder"
          }
        }
      }
    }
  }
}
  • path/to/your/desired/output/folder: 任意の出力先パスを指定します。例えば、dist/my-appのように指定すると、distフォルダ内のmy-appフォルダに出力されます。
  • your-project-name: プロジェクトの名前を実際のプロジェクト名に置き換えてください。

ng buildコマンドの実行

ng build --output-path path/to/your/desired/output/folder

コード例と解説

# angular.jsonファイルを編集して、出力先をdist/customに変更
# (プロジェクトのルートディレクトリで実行)
ng update --project=your-project-name --configuration=production --output-path=dist/custom

解説

  • --output-path=dist/custom: 出力先をdist/customに変更します。
  • --configuration=production: プロダクション環境向けのビルドを行います。
  • --project=your-project-name: 更新対象のプロジェクトを指定します。
  • ng updateコマンドは、Angularプロジェクトを更新するためのコマンドです。
  • カスタムスクリプト
    package.jsonファイルにカスタムスクリプトを作成することで、ng buildコマンドを自動化するなど、より複雑な処理を行うことができます。
  • base-hrefオプション
    出力先がサブディレクトリの場合、base-hrefオプションを使用してベースパスを設定する必要があります。

注意点

  • ビルド後の処理(デプロイなど)も、出力先の変更に合わせて調整する必要があります。
  • 出力先を変更すると、既存の設定やスクリプトが動作しなくなる可能性があります。
  • angular.jsonファイルの編集は、プロジェクト全体に影響を与えるため、慎重に行う必要があります。

Angularのビルド出力先を変更するには、angular.jsonファイルのoutputPathプロパティを編集するか、ng buildコマンドの--output-pathオプションを使用します。どちらの方法を選択するかは、プロジェクトの規模や要件によって異なります。

  • より詳細な情報は、Angular CLIの公式ドキュメントを参照してください。
  • 上記のコード例は、Angular CLIのバージョンによって若干異なる場合があります。
  • base-hrefオプションは何ですか?
  • 出力先を変更すると、何が変わるのですか?
    • ビルドされたファイルの出力先が変わる
    • index.htmlなどのファイル内のパスが変わる可能性がある
  • なぜ出力先を変更したいのですか?
    • 複数のアプリケーションを一つのサーバーでホスティングする場合
    • ビルド成果物を特定のディレクトリに集約したい場合
    • CI/CDパイプラインに合わせた出力構造にしたい場合



Angularビルド出力先変更の代替方法

Angular CLIのng buildコマンドで、ビルド出力先(distフォルダ)を変更する方法として、angular.jsonファイルの編集や--output-pathオプションの使用など、これまでいくつかの方法を紹介してきました。

カスタムビルドスクリプトの作成

  • デメリット
    • メンテナンスコストが増える可能性がある
    • チームメンバー全員がスクリプトの内容を理解する必要がある
  • メリット
    • angular.jsonファイルを直接編集せずに、ビルドプロセスをカスタマイズできる
    • 複雑なビルドロジックを組み込むことができる

手順

  1. package.jsonファイルのscriptsセクションにカスタムスクリプトを追加します。
    "scripts": {
      "build:custom": "ng build --output-path=dist/custom && cp -r dist/custom/assets dist/custom/static"
    }
    
  2. コマンドラインからカスタムスクリプトを実行します。
    npm run build:custom
    

Angular CLIのカスタムビルダの作成

  • デメリット
    • 学習コストが高い
    • Angular CLIの内部構造を理解する必要がある
  • メリット
    • Angular CLIの機能を拡張できる
    • 再利用可能なビルドロジックを作成できる
  1. カスタムビルダを作成するためのライブラリを作成します。
  2. angular.jsonファイルでカスタムビルダを指定します。

Dockerを使ったビルド環境の構築

  • デメリット
    • Dockerの知識が必要になる
  • メリット
    • ビルド環境の再現性が高まる
    • 異なる環境でのビルドが可能になる
  1. Dockerfileを作成し、ビルド環境を定義します。
  2. Dockerイメージを作成し、コンテナを実行します。

CI/CDパイプラインとの連携

  • デメリット
    • CI/CDツールの設定が必要になる
  • メリット
    • 自動化されたビルドとデプロイが可能になる
    • ビルド結果を簡単に管理できる

手順
CI/CDツール(Jenkins、GitHub Actionsなど)の設定ファイルに、ビルドコマンドと出力先の設定を追加します。

どの方法を選ぶべきか?

最適な方法は、プロジェクトの規模、チームのスキルセット、CI/CD環境などによって異なります。

  • 高度なカスタマイズ
    カスタムビルドスクリプトの作成、Angular CLIのカスタムビルダの作成
  • シンプルなカスタマイズ
    angular.jsonファイルの編集や--output-pathオプションの使用

Angularビルド出力先を変更する方法として、angular.jsonファイルの編集や--output-pathオプションの使用以外にも、カスタムビルドスクリプトの作成、Angular CLIのカスタムビルダの作成、Dockerを使ったビルド環境の構築、CI/CDパイプラインとの連携など、さまざまな方法があります。

これらの方法を組み合わせることで、より柔軟かつ効率的なビルドプロセスを実現することができます。

  • 各方法の詳細については、Angular CLIの公式ドキュメントや、それぞれのツールのドキュメントを参照してください。
  • 上記の方法は一例であり、他にも様々な方法があります。

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