Node.js、Express、TypeScript で Request オブジェクトを拡張:サンプルコード付き

2024-04-02

Node.js、Express、TypeScript における Request オブジェクトの拡張

拡張方法

Request オブジェクトを拡張するには、いくつかの方法があります。

インターフェース拡張

最も一般的な方法は、Request インターフェースを拡張するインターフェースを作成することです。

interface MyRequest extends Request {
  // 独自のプロパティ
  userId: number;

  // 独自メソッド
  isAdmin(): boolean;
}

このインターフェースを拡張することで、Request オブジェクトに userId プロパティと isAdmin メソッドを追加できます。

ミドルウェアを使用して、リクエストオブジェクトにプロパティやメソッドを追加することもできます。

const myMiddleware = (req: Request, res: Response, next: NextFunction) => {
  // 独自のプロパティを追加
  req.userId = 123;

  // 独自メソッドを追加
  req.isAdmin = () => req.userId === 1;

  next();
};

このミドルウェアは、すべてのリクエスト処理の前に実行され、userId プロパティと isAdmin メソッドを Request オブジェクトに追加します。

クラス

class MyRequest extends Request {
  // 独自のプロパティ
  private userId: number;

  constructor(req: Request) {
    super(req);

    // 独自のプロパティの初期化
    this.userId = 123;
  }

  // 独自メソッド
  isAdmin(): boolean {
    return this.userId === 1;
  }
}

このクラスを使用するには、Request オブジェクトの代わりに MyRequest オブジェクトを使用する必要があります。

使用例

拡張された Request オブジェクトは、さまざまな目的に使用できます。

  • 認証: userId プロパティを使用して、ユーザーを認証できます。
  • 認可: isAdmin メソッドを使用して、ユーザーが特定の操作を実行できるかどうかを判断できます。
  • データの格納: リクエスト処理に必要なデータを Request オブジェクトに格納できます。
  • 機能の統合: 特定の機能を Request オブジェクトに統合できます。

Request オブジェクトを拡張することで、Express アプリケーションの開発をより効率的で柔軟にすることができます。




interface MyRequest extends Request {
  userId: number;

  isAdmin(): boolean;
}

const app = express();

app.get('/', (req: MyRequest, res: Response) => {
  // 拡張されたプロパティとメソッドを使用
  if (req.isAdmin()) {
    res.send('管理者です');
  } else {
    res.send('一般ユーザーです');
  }
});

app.listen(3000);

ミドルウェア

const myMiddleware = (req: Request, res: Response, next: NextFunction) => {
  // 拡張プロパティを追加
  req.userId = 123;

  // 拡張メソッドを追加
  req.isAdmin = () => req.userId === 1;

  next();
};

const app = express();

app.use(myMiddleware);

app.get('/', (req: Request, res: Response) => {
  // 拡張されたプロパティとメソッドを使用
  if (req.isAdmin()) {
    res.send('管理者です');
  } else {
    res.send('一般ユーザーです');
  }
});

app.listen(3000);
class MyRequest extends Request {
  private userId: number;

  constructor(req: Request) {
    super(req);

    // 拡張プロパティの初期化
    this.userId = 123;
  }

  isAdmin(): boolean {
    return this.userId === 1;
  }
}

const app = express();

app.get('/', (req: MyRequest, res: Response) => {
  // 拡張されたプロパティとメソッドを使用
  if (req.isAdmin()) {
    res.send('管理者です');
  } else {
    res.send('一般ユーザーです');
  }
});

app.listen(3000);

これらのコードは、どのように Request オブジェクトを拡張できるかの例です。

  • 拡張するプロパティやメソッドは、アプリケーションの要件によって異なります。
  • 拡張しすぎると、コードが複雑になりすぎる可能性があります。拡張する前に、本当に必要かどうかを検討してください。



Request オブジェクトを拡張するその他の方法

デコレータを使用して、Request オブジェクトにプロパティやメソッドを追加できます。

@Injectable()
class MyRequest extends Request {
  // 拡張プロパティ
  private userId: number;

  constructor(req: Request) {
    super(req);

    // 拡張プロパティの初期化
    this.userId = 123;
  }

  // 拡張メソッド
  isAdmin(): boolean {
    return this.userId === 1;
  }
}

const app = express();

app.get('/', (req: MyRequest, res: Response) => {
  // 拡張されたプロパティとメソッドを使用
  if (req.isAdmin()) {
    res.send('管理者です');
  } else {
    res.send('一般ユーザーです');
  }
});

app.listen(3000);

モジュール

// my-request.ts

export interface MyRequest extends Request {
  userId: number;

  isAdmin(): boolean;
}

export function createMyRequest(req: Request): MyRequest {
  // 拡張プロパティを追加
  const myReq: MyRequest = req as MyRequest;
  myReq.userId = 123;

  // 拡張メソッドを追加
  myReq.isAdmin = () => myReq.userId === 1;

  return myReq;
}

// index.ts

const app = express();

app.get('/', (req: MyRequest, res: Response) => {
  // 拡張されたプロパティとメソッドを使用
  if (req.isAdmin()) {
    res.send('管理者です');
  } else {
    res.send('一般ユーザーです');
  }
});

app.listen(3000);

フレームワーク

NestJS などのフレームワークは、Request オブジェクトを拡張するための機能を提供しています。

Request オブジェクトを拡張する方法はいくつかあります。どの方法を選択するかは、アプリケーションの要件と開発者の好みによって異なります。


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