Angularでクエリパラメータを渡す

2024-10-07

AngularでrouterLinkでクエリパラメータを渡す方法

Angularのルーティングモジュールであるangular2-routingを使用すると、routerLinkディレクティブを使ってルートに遷移する際に、クエリパラメータを指定することができます。

基本的な構文

<a [routerLink]="['/path/to/route']" [queryParams]="{ param1: 'value1', param2: 'value2' }">
  Navigate with Query Params
</a>
  • [queryParams]:クエリパラメータのオブジェクトを指定します。キーがパラメータ名、値がパラメータ値となります。
  • [routerLink]:遷移先のルートを指定します。

<a [routerLink]="['/products']" [queryParams]="{ category: 'electronics', price: '100-200' }">
  Electronics (100-200)
</a>

この例では、/productsルートに遷移し、category=electronicsprice=100-200というクエリパラメータを付与します。

複数のクエリパラメータ

複数のクエリパラメータを指定する場合には、[queryParams]オブジェクトに複数のキーと値を追加します。

クエリパラメータの値を動的に設定したい場合は、テンプレート変数やコンポーネントの変数を使用できます。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html'
})
export class MyComponent {
  searchQuery = 'iphone';

  navigateToSearch() {
    // ...
  }
}
<a [routerLink]="['/search']" [queryParams]="{ q: searchQuery }" (click)="navigateToSearch()">
  Search
</a>

この例では、searchQuery変数の値をクエリパラメータとして使用しています。

注意点

  • クエリパラメータはサーバー側で解析され、適切な処理が実行されます。サーバー側のロジックに合わせてクエリパラメータを設計してください。
  • クエリパラメータはURLの一部として表示されます。機密情報が含まれる場合は、適切なセキュリティ対策を施してください。



コード例1:基本的な使い方

<a [routerLink]="['/products']" [queryParams]="{ category: 'electronics', price: '100-200' }">
  Electronics (100-200)
</a>
  • [queryParams]="{ category: 'electronics', price: '100-200' }"

    • この部分が、URLにクエリパラメータを追加します。
    • { category: 'electronics', price: '100-200' }は、JavaScriptのオブジェクトリテラルです。
    • categorypriceがパラメータの名前、electronics100-200がそれぞれに対応する値です。
    • このコードによって、最終的なURLはhttp://あなたのサイト/products?category=electronics&price=100-200のようになります。
  • [routerLink]="['/products']"

このリンクをクリックすると、/productsページに移動し、サーバー側ではcategoryelectronicsprice100-200という条件で商品を検索するような処理が実行されることが期待されます。

コード例2:動的なクエリパラメータ

<a [routerLink]="['/search']" [queryParams]="{ q: searchQuery }" (click)="navigateToSearch()">
  Search
</a>
  • (click)="navigateToSearch()"

    • この部分は、リンクをクリックしたときにnavigateToSearch()というメソッドが呼び出されることを意味します。
    • このメソッド内で、searchQueryの値を更新したり、他の処理を実行したりすることができます。
  • [queryParams]="{ q: searchQuery }"

    • searchQueryは、このコンポーネント内で定義された変数です。
    • この変数の値が、qというパラメータの値としてURLに渡されます。
    • 例えば、searchQueryの値が"iphone"であれば、URLはhttp://あなたのサイト/search?q=iphoneとなります。

この例では、ユーザーが検索ボックスに入力した文字列をsearchQueryに保存し、その値を元に検索を実行するようなシナリオが考えられます。

  • クエリパラメータの値は、静的な文字列でも、変数に格納された値でも構いません。
  • queryParamsディレクティブは、URLにクエリパラメータを追加します。
  • routerLinkディレクティブは、ルートへの遷移を制御します。

さらに詳しく知りたい方へ

  • ネストされたオブジェクト
    queryParamsの値として、ネストされたオブジェクトを渡すこともできます。
  • 複数のクエリパラメータ
    複数のクエリパラメータをカンマで区切って渡すことも可能です。
  • サーバー側の処理
    クエリパラメータは、サーバー側のプログラミング言語(Node.js、PHPなど)で受け取り、データベースの検索条件などに使われます。

これらの詳細については、Angularの公式ドキュメントや、より専門的なチュートリアルを参照してください。

  • サーバーサイドの処理例 (Node.js/Express)
    app.get('/products', (req, res) => {
      const category = req.query.category;
      const price = req.query.price;
      // データベースからcategoryとpriceの条件に合う商品を検索する
      // ...
    });
    
  • 具体的な例
    • 商品検索: /products?category=electronics&price=100-200&brand=apple
    • ユーザー検索: /users?name=taro&age=30

ポイント

  • サーバーサイドの処理と連携して、適切なデータを取得できるように設計しましょう。
  • クエリパラメータは、URLに直接表示されるため、セキュリティには注意が必要です。



Angularでクエリパラメータを渡す代替方法

AngularでrouterLinkを使ってクエリパラメータを渡す方法以外にも、いくつかの方法があります。それぞれの特徴や使い分けについて解説します。

Router.navigate() メソッド

  • 柔軟なパラメータ設定
    queryParamsプロパティを使って、routerLinkと同様にクエリパラメータを指定できます。
  • 直接的なルーティング
    コンポーネントのロジック内で、プログラム的にルーティングを実行したい場合に便利です。
import { Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router) {}

navigateToSearch(query: string) {
  this.router.navigate(['/search'], { queryParams: { q: query } });
}

HttpParams を利用した HttpClient**

  • 複雑なパラメータ
    複数のクエリパラメータを動的に生成したり、エンコード処理が必要な場合に便利です。
  • HTTPリクエスト
    サーバーにデータを送信する際に、URLにクエリパラメータを付加したい場合に利用します。
import { HttpClient, HttpParams } from '@angular/common/http';

constructor(private http: HttpClient) {}

searchProducts(category: string, priceRange: string) {
  const params = new HttpParams()
    .set('category', category)
    .set('price', priceRange);

  this.http.get('/api/products', { params })
    .subscribe(response => {
      // サーバーからのレスポンスを処理
    });
}

URLSearchParams を利用**

  • ブラウザの機能
    ブラウザが提供する機能なので、Angular固有の機能ではありません。
  • URL操作
    URLを直接操作する場合に便利です。
const params = new URLSearchParams();
params.append('category', 'electronics');
params.append('price', '100-200');

const url = new URL('/products', 'http://あなたのサイト');
url.search = params.toString();

// url変数に生成されたURLが入る

どの方法を選ぶべきか?

  • URLSearchParams
    URLを直接操作したい場合。
  • HttpParams
    HTTPリクエストでサーバーにデータを送信する際に、クエリパラメータを柔軟に設定したい場合。
  • Router.navigate()
    コンポーネントのロジックからプログラム的にルーティングを制御したい場合。
  • routerLink
    テンプレート内でシンプルにリンクを作成したい場合。

一般的には、routerLinkが最もシンプルで、テンプレート駆動の開発に適しています。 しかし、より複雑なシナリオや、HTTPリクエストとの組み合わせなど、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

Angularでクエリパラメータを渡す方法は、routerLink以外にもいくつかの選択肢があります。それぞれの方法には特徴があり、状況に応じて使い分けることで、より柔軟なアプリケーション開発が可能になります。

どの方法を選ぶべきか迷った場合は、以下の点を考慮しましょう。

  • HTTPリクエストとの連携
    サーバーとの通信が必要か。
  • パラメータの複雑さ
    静的な値か、動的な値か。
  • どこでパラメータを渡したいか
    テンプレートか、コンポーネントのロジックか。

ご自身のアプリケーションの要件に合わせて、最適な方法を選択してください。

さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • Angular クエリパラメータ
  • URLSearchParams
  • Angular HttpParams
  • Angular router navigate

angular angular2-routing



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