TypeScript で npm モジュールを使う

2024-10-29

Node.js で TypeScript を使用する場合、npm モジュールをインポートして利用することができます。以下にその手順を説明します。

npm モジュールのインストール

npm を使って必要なモジュールをインストールします。例えば、lodash モジュールをインストールする場合、ターミナルで以下のコマンドを実行します。

npm install lodash --save-dev

--save-dev オプションは、開発環境でのみ必要なモジュールとしてインストールします。

TypeScript プロジェクトの設定

TypeScript プロジェクトを適切に設定していることを確認してください。tsconfig.json ファイルでコンパイラオプションを指定します。

{
  "compilerOptions": {
    "target": "es6",
    "module": "commonjs",
    "strict": true,
    "esModuleInterop": true,
    "forceConsistentCasingInFileNames": true
  }
}

モジュールのインポートと使用

TypeScript ファイル内で、インポート文を使ってモジュールをインポートします。

import * as _ from 'lodash';

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
const sum = _.sum(numbers);
console.log(sum); // Output: 15

重要なポイント

  • モジュール解決
    TypeScript はモジュール解決の仕組みを持っています。tsconfig.json ファイルの baseUrlpaths オプションを使って、モジュールの解決方法をカスタマイズすることができます。
  • 型定義ファイル
    多くの npm モジュールは型定義ファイルを提供しています。これにより、TypeScript コンパイラは型チェックを行い、より安全なコードを書くことができます。型定義ファイルは通常 @types パッケージとして提供されており、npm でインストールすることができます。
    npm install --save-dev @types/lodash
    



npm install lodash --save-dev

TypeScript ファイルでのインポートと使用

import * as _ from 'lodash';

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

// lodash の sum 関数を使って配列の要素の合計を計算
const sum = _.sum(numbers);

console.log(sum); // Output: 15

型定義ファイルの利用

多くの npm モジュールは型定義ファイルを提供しています。これにより、TypeScript コンパイラはより厳密な型チェックを行い、開発効率とコードの信頼性を向上させます。

// 型定義ファイルのインストール
npm install --save-dev @types/lodash

// TypeScript ファイルでの使用
import * as _ from 'lodash';

const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];

// 型安全なコード
const sum: number = _.sum(numbers);

複雑なモジュールのインポート

より複雑なモジュールの場合、特定のエクスポートをインポートすることもできます。

import { sumBy } from 'lodash';

const objects = [{ n: 1 }, { n: 2 }, { n: 3 }];

const total = sumBy(objects, 'n');
console.log(total); // Output: 6

TypeScript プロジェクト内で作成したカスタムモジュールもインポートできます。

// utils.ts
export function greet(name: string) {
  console.log(`Hello, ${name}!`);
}

// main.ts
import { greet } from './utils';

greet('Alice');
  • モジュールシステム
    Node.js では CommonJS と ECMAScript Modules (ESM) の2つのモジュールシステムが使用できます。TypeScript はこれら両方をサポートしています。
  • 型チェック
    型定義ファイルを利用することで、TypeScript コンパイラはより厳密な型チェックを行い、潜在的なエラーを早期に発見できます。



tsconfig.json ファイルのコンパイラオプションを適切に設定することで、モジュールのインポートと解決を制御できます。

{
  "compilerOptions": {
    "target": "es6",
    "module": "commonjs", // または "esnext"
    "esModuleInterop": true, // ESM と CommonJS の相互運用を可能にする
    "forceConsistentCasingInFileNames": true,
    "baseUrl": "./src", // ベースディレクトリを設定
    "paths": {
      "@utils/*": ["utils/*"] // カスタムモジュールのエイリアスを設定
    }
  }
}

Module Resolution Strategies

TypeScript は Node.js のモジュール解決戦略をサポートしています。

  • Classic resolution
    TypeScript プロジェクトのルートディレクトリから相対パスでモジュールを検索します。
  • Node.js-style resolution
    node_modules ディレクトリからモジュールを検索します。

Dynamic Imports

動的にモジュールをインポートするには、import() 関数を使用します。

const modulePromise = import('./myModule');
modulePromise.then(module => {
  module.default();
});

TypeScript Compiler Options

  • lib
    標準ライブラリのインクルードを指定します。
  • types
    グローバル型定義ファイルのパスを指定します。
  • moduleResolution
    モジュール解決戦略を指定します。

Best Practices

  • ビルドツール
    Webpack や Rollup などのビルドツールを使用して、モジュールをバンドルし最適化しましょう。
  • 依存関係管理
    npm を使って依存関係を管理しましょう。
  • モジュールの分割
    プロジェクトを小さなモジュールに分割することで、保守性を向上させます。
  • 型定義ファイルの利用
    型安全なコードを書くために、型定義ファイルを使用しましょう。

node.js typescript npm



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