TypeScriptデコレータ警告対処法

2024-09-17

TypeScriptコンパイルにおける実験的デコレータ警告について

日本語訳

TypeScriptのコンパイル時に、実験的なデコレータに関する警告が表示されることがあります。これは、デコレータがまだ実験的な機能であり、将来のバージョンで変更される可能性があることを示しています。

詳細

  • 警告の意味
    デコレータを使用してもコンパイルは成功しますが、将来のTypeScriptバージョンでデコレータの仕様が変更された場合、コードが動作しなくなる可能性があります。
  • 実験的な機能
    TypeScriptの開発者チームによってまだ正式にサポートされていない機能です。
  • デコレータとは
    クラス、メソッド、プロパティにメタデータを追加するための構文です。

Visual Studio Codeでの設定

Visual Studio Codeを使用している場合、以下の設定を変更することで、実験的なデコレータに関する警告を非表示にすることができます。

  1. ファイル > 設定 > 設定を開く。
  2. 検索バーに「experimentalDecorators」と入力する。
  3. TypeScript > Compiler Options > Experimental Decoratorsの設定をtrueに変更する。

注意

  • デコレータを使用する場合は、TypeScriptの今後のリリースに注意し、必要に応じてコードを更新する必要があります。
  • この設定は、警告を非表示にするだけで、デコレータの仕様が変更されるリスクを完全に排除するものではありません。


// experimentalDecorators: trueの設定が必要
function log(target: any, propertyKey: string, descriptor: PropertyDescriptor) {
  const originalMethod = descriptor.value;
  descriptor.value = function (...args: any[]) {
    console.lo   g(`Calling ${propertyKey} with args: ${args}`);
    return originalMethod.apply(this, args);
  };
}

class MyClass {
  @log
  method() {
    console.log("Hello, world!");
  }
}



TypeScriptデコレータ警告対処法とコード例

TypeScriptのコンパイル時に実験的なデコレータに関する警告が表示される場合、以下の方法で対処することができます。

警告を非表示にする

  • Visual Studio Code

デコレータの仕様に準拠する

  • TypeScriptの今後のリリースに注意し、デコレータの仕様が変更された場合はコードを更新する。

コード例

// experimentalDecorators: trueの設定が必要
function log(target: any, propertyKey: string, descriptor: PropertyDescriptor) {
  const originalMethod = descriptor.value;
  descriptor.value = function (...args: any[]) {
    console.lo   g(`Calling ${propertyKey} with args: ${args}`);
    return originalMethod.apply(this, args);
  };
}

class MyClass {
  @log
  method() {
    console.log("Hello, world!");
  }
}

解説

  • descriptor.valueはデコレータが適用されるメソッドの新しい関数です。
  • originalMethodはデコレータが適用されるメソッドの元の関数です。
  • descriptorはデコレータが適用されるプロパティの記述子を表します。
  • propertyKeyはデコレータが適用されるプロパティの名前を表します。
  • targetはデコレータが適用されるターゲット(クラス、メソッド、プロパティ)を表します。
  • @logアノテーションは、methodメソッドにlogデコレータを適用することを示します。
  • logデコレータは、メソッドの呼び出しをログに出力する機能を提供します。

このコードでは、methodメソッドが呼び出されるたびに、そのメソッド名と引数がコンソールに出力されます。ただし、実験的なデコレータを使用しているため、コンパイル時に警告が表示されます。

  • デコレータは実験的な機能であり、将来のTypeScriptバージョンで仕様が変更される可能性があります。



TypeScriptデコレータ警告の代替手法

クラスデコレータの代わりにメソッドデコレータを使用する

  • クラスデコレータの代わりにメソッドデコレータを使用することで、警告を回避することができます。
  • クラスデコレータは実験的な機能ですが、メソッドデコレータは安定した機能です。
function log(target: any, propertyKey: string, descriptor: PropertyDescriptor) {
  const originalMethod = descriptor.value;
  descriptor.value = function (...args: any[]) {
    console.lo   g(`Calling ${propertyKey} with args: ${args}`);
    return originalMethod.apply(this, args);
  };
}

class MyClass {
  @log
  method() {
    console.log("Hello, world!");
  }
}

デコレータの代わりにインターフェースを使用する

  • インターフェースを使用することで、警告を回避することができます。
  • デコレータの代わりにインターフェースを使用して、メソッドのメタデータを定義することができます。
interface Loggable {
  log(): void;
}

class MyClass implements Loggable {
  log() {
    console.log("Hello, world!");
  }
}

デコレータの代わりにカスタムビルドステップを使用する

  • デコレータの代わりにカスタムビルドステップを使用して、メタデータを注入することができます。
# custom-build-step.js
const fs = require('fs');

const sourceCode = fs.readFileSync('my-class.ts', 'utf8');
const transformedCode = sourceCode.replace(/class MyClass {/g, 'class MyClass { // Added metadata');

fs.writeFileSync('my-class.transformed.ts', transformedCode);
  • これらの代替手法は、デコレータの機能を完全に再現することはできません。

typescript decorator visual-studio-code



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