Enum を ngFor で表示する

2024-10-27

Angular のテンプレート内で ngFor ディレクティブを使用して TypeScript Enum の値を繰り返し処理するには、Enum を適切な形式に変換する必要があります。一般的には、Enum のキーを文字列配列に変換し、それを ngFor に渡します。

手順

  1. Enum の定義

    enum Color {
        Red = '赤',
        Green = '緑',
        Blue = '青'
    }
    
  2. コンポーネントクラスでの処理

    import { Component } from '@angular/core';
    import { Color } from './color.enum';
    
    @Component({
        selector: 'app-my-component',
        template: `
            <ul>
                <li *ngFor="let color of colorKeys">{{ color }}</li>
            </ul>
        `
    })
    export class MyComponent {
        colorKeys = Object.keys(Color);
    }
    

解説

  • ngFor="let color of colorKeys"
    ngFor ディレクティブは、colorKeys 配列の各要素を color 変数に割り当て、テンプレート内の li 要素を繰り返し生成します。
  • Object.keys(Color)
    このコードは、Color Enum のキー(文字列)を配列として取得します。

テンプレートの表示

このコードを実行すると、以下のリストが表示されます:

<ul>
    <li>Red</li>
    <li>Green</li>
    <li>Blue</li>
</ul>
  • Enum の値の直接使用
    Enum の値が文字列である場合、直接 ngFor で使用することもできます。ただし、キーと値のペアが必要な場合は、上記の方法が適切です。
  • カスタムパイプの使用
    より複雑な変換が必要な場合は、カスタムパイプを作成して Enum を適切な形式に変換することもできます。

注意

  • Object.keys() を使用することで、Enum のキーを文字列配列として取得し、ngFor で繰り返し処理が可能になります。
  • Enum のキーは数値であるため、直接文字列として使用することはできません。



Enum の定義

enum Color {
  Red = '赤',
  Green = '緑',
  Blue = '青'
}

コンポーネントクラス

import { Component } from '@angular/core';
import { Color } from './color.enum';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  template: `
    <ul>
      <li *ngFor="let color of colorKeys">{{ color }}</li>
    </ul>
  `
})
export class MyComponent {
  colorKeys = Object.keys(Color);
}
  1. Enum の定義
    Color という名前の Enum を定義し、それぞれの値に日本語の文字列を割り当てます。
  2. コンポーネントクラス
<ul>
  <li>Red</li>
  <li>Green</li>
  <li>Blue</li>
</ul>



カスタムパイプを作成することで、Enum を必要な形式に変換することができます。

// color.pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';
import { Color } from './color.enum';

@Pipe({
  name: 'colorKeys'
})
export class ColorKeysPipe implements PipeTransform {
  transform(value: typeof Color): string[] {
    return Object.keys(value);
  }
}
// my-component.ts
import { Component } from '@angular/core';
import { Color } from './color.enum';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  template: `
    <ul>
      <li *ngFor="let color of Color | colorKeys">{{ color }}</li>
    </ul>
  `
})
export class MyComponent {
}

Enum の値が文字列の場合

Enum の値が文字列である場合、直接 ngFor で使用することができます。

enum Color {
  Red = '赤',
  Green = '緑',
  Blue = '青'
}

// my-component.ts
import { Component } from '@angular/core';
import { Color } from './color.enum';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  template: `
    <ul>
      <li *ngFor="let color of Color">{{ color }}</li>
    </ul>
  `
})
export class MyComponent {
}

angular angular2-template



Angularサービスプロバイダーエラー解決

エラーメッセージの意味"Angular no provider for NameService"というエラーは、Angularのアプリケーション内で「NameService」というサービスを提供するモジュールが存在しないか、適切にインポートされていないことを示しています。...


jQueryとAngularの併用について

jQueryとAngularの併用は、一般的に推奨されません。Angularは、独自のDOM操作やデータバインディングの仕組みを提供しており、jQueryと併用すると、これらの機能が衝突し、アプリケーションの複雑性やパフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。...


Angularで子コンポーネントのメソッドを呼び出す2つの主要な方法と、それぞれの長所と短所

入力バインディングとイベントエミッターを使用するこの方法は、子コンポーネントから親コンポーネントへのデータ送信と、親コンポーネントから子コンポーネントへのイベント通知の両方に適しています。手順@Inputデコレータを使用して、親コンポーネントから子コンポーネントにデータを渡すためのプロパティを定義します。...


【実践ガイド】Angular 2 コンポーネント間データ共有:サービス、共有ステート、ルーティングなどを活用

@Input と @Output@Input は、親コンポーネントから子コンポーネントへデータを一方方向に送信するために使用されます。親コンポーネントで @Input() デコレータ付きのプロパティを定義し、子コンポーネントのテンプレートでバインディングすることで、親コンポーネントのプロパティ値を子コンポーネントに渡すことができます。...


Angular で ngAfterViewInit ライフサイクルフックを活用する

ngAfterViewInit ライフサイクルフックngAfterViewInit ライフサイクルフックは、コンポーネントのテンプレートとビューが完全に初期化され、レンダリングが完了した後に呼び出されます。このフックを使用して、DOM 操作やデータバインドなど、レンダリングに依存する処理を実行できます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



Angular バージョン確認方法

AngularJSのバージョンは、通常はHTMLファイルの<script>タグで参照されているAngularJSのライブラリファイルの名前から確認できます。例えば、以下のように参照されている場合は、AngularJS 1.8.2を使用しています。


Angular ファイル入力リセット方法

Angularにおいて、<input type="file">要素をリセットする方法は、主に2つあります。この方法では、<input type="file">要素の参照を取得し、そのvalueプロパティを空文字列に設定することでリセットします。IEの互換性のために、Renderer2を使ってvalueプロパティを設定しています。


Android Studio adb エラー 解決

エラーの意味 このエラーは、Android StudioがAndroid SDK(Software Development Kit)内のAndroid Debug Bridge(adb)というツールを見つけることができないことを示しています。adbは、Androidデバイスとコンピュータの間で通信するための重要なツールです。


Angularのスタイルバインディング解説

日本語Angularでは、テンプレート内の要素のスタイルを動的に変更するために、「Binding value to style」という手法を使用します。これは、JavaScriptの変数やオブジェクトのプロパティをテンプレート内の要素のスタイル属性にバインドすることで、アプリケーションの状態に応じてスタイルを更新することができます。


Yeoman ジェネレータを使って Angular 2 アプリケーションを構築する

Angular 2 は、モダンな Web アプリケーション開発のためのオープンソースな JavaScript フレームワークです。この文書では、Yeoman ジェネレータを使用して Angular 2 アプリケーションを構築する方法を説明します。