Electron アプリのメニューバー削除方法

2024-10-07

JavaScript (Node.js/Electron) でメニューバーを削除する方法

Electron は、Web技術を使用してデスクトップアプリケーションを開発するためのフレームワークです。デフォルトでは、Electron アプリケーションにはメニューバーが表示されます。このメニューバーを削除するには、いくつかの方法があります。

メインプロセスで menu プロパティを null に設定:

// main.js
const { app, BrowserWindow } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  const mainWindow = new BrowserWindow({
    width: 800,
    height: 600,
    // メニューバーを削除
    menu: null,
  });

  mainWindow.loadURL('index.html');
});

この方法では、BrowserWindow インスタンスの menu プロパティを null に設定することで、メニューバーを削除します。

メインプロセスで Menu モジュールを使用してカスタムメニューを作成:

const { app, BrowserWindow, Menu } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  // カスタムメニューを作成
  const menuTemplate = [
    {
      label: 'File',
      submenu: [
        {
          label: 'Exit',
          accelerator: 'CmdOrCtrl+Q',
          click: () => {
            app.quit();
          },
        },
      ],
    },
  ];

  const menu = Menu.buildFromTemplate(menuTemplate);
  Menu.setApplicationMenu(menu);

  const mainWindow = new BrowserWindow({
    width: 800,
    height: 600,
  });

  mainWindow.loadURL('index.html');
});

この方法では、Menu モジュールを使用してカスタムメニューを作成し、それを Menu.setApplicationMenu メソッドで設定します。このとき、カスタムメニューにメニューバーを定義しないことで、メニューバーを削除することができます。

注意

  • 必要に応じて、アプリケーションに独自のメニューバーを作成して、ユーザーがアプリケーションを操作できるようにすることもできます。
  • メニューバーを削除すると、アプリケーションの標準的な操作方法が変更される可能性があります。ユーザーがアプリケーションを終了するなどの基本的な操作を行えない場合があるため、注意が必要です。



Electron アプリのメニューバー削除に関するコード解説

コードの目的

これらのコードは、Electron アプリケーションからメニューバーを削除するためのものです。メニューバーを削除することで、アプリの見た目をすっきりさせたり、特定の操作を制限したりすることができます。

コードの解説

// main.js
const { app, BrowserWindow } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  const mainWindow = new BrowserWindow({
    width: 800,
    height: 600,
    // メニューバーを削除
    menu: null,
  });

  mainWindow.loadURL('index.html');
});
  • menu: null
    • これは、最もシンプルなメニューバー削除の方法です。
const { app, BrowserWindow, Menu } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  // カスタムメニューを作成
  const menuTemplate = [
    {
      label: 'File',
      submenu: [
        {
          label: 'Exit',
          accelerator: 'CmdOrCtrl+Q',
          click: () => {
            app.quit();
          },
        },
      ],
    },
  ];

  const menu = Menu.buildFromTemplate(menuTemplate);
  Menu.setApplicationMenu(menu);

  const mainWindow = new BrowserWindow({
    width: 800,
    height: 600,
  });

  mainWindow.loadURL('index.html');
});
  • Menu.setApplicationMenu
    • 作成した Menu オブジェクトをアプリケーションのメニューとして設定します。
    • このとき、menuTemplate にメニューバーを定義しないことで、メニューバーを削除できます。
  • Menu.buildFromTemplate
    • menuTemplate から Menu オブジェクトを作成します。
  • menuTemplate
    • メニューの構造を定義する配列です。
    • label プロパティでメニュー項目の名前を指定し、submenu プロパティでサブメニューを定義します。
  • Menu モジュール
  • カスタムメニュー
    Menu モジュールを使用してカスタムメニューを作成し、メニューバーを定義しない
  • シンプルな削除
    menu: null を設定

注意事項

  • Electron のバージョン
    • Electron のバージョンによっては、API の詳細が異なる場合があります。
  • プラットフォーム依存
  • メニューバー削除の影響
    • メニューバーを削除すると、ユーザーがアプリケーションを終了するなどの標準的な操作を行えなくなる可能性があります。
    • アプリケーションの操作性が低下する可能性があるため、注意が必要です。
  • コンテキストメニューの削除
  • 特定のメニュー項目だけを削除

さらに詳しく知りたい場合




今回は、これらの方法に加えて、より詳細な制御や特定の状況に対応するための、いくつかの代替方法について解説します。

プラットフォームごとのカスタマイズ

Electron は、Windows、macOS、Linux といった異なるプラットフォームに対応しています。各プラットフォームでメニューバーの挙動が異なるため、プラットフォームごとに異なる設定を行う場合があります。

const { app, BrowserWindow, Menu } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  let template = [];
  if (process.platform === 'darwin') {
    // macOS の場合、アプリケーションメニューをカスタム化する
    template = [
      // ... macOS 用のメニューアイテム ...
    ];
  } else {
    // Windows や Linux の場合、メニューバーを非表示にする
    template = [];
  }

  const menu = Menu.buildFromTemplate(template);
  Menu.setApplicationMenu(menu);

  // ...
});

この例では、process.platform を利用してプラットフォームを判別し、macOS の場合はカスタムメニューを作成、それ以外のプラットフォームではメニューバーを非表示にするという処理を行っています。

特定のウィンドウでのみメニューバーを削除

複数のウィンドウを持つアプリケーションの場合、特定のウィンドウでのみメニューバーを削除したいことがあります。

const { app, BrowserWindow } = require('electron');

app.on('ready', () => {
  const mainWindow = new BrowserWindow({
    // ...
  });

  const secondaryWindow = new BrowserWindow({
    // ...
    menu: null,
  });

  // ...
});

この例では、mainWindow は通常のメニューバーを持つウィンドウ、secondaryWindow はメニューバーのないウィンドウになります。

動的にメニューバーの状態を切り替える

ユーザーの操作に応じて、メニューバーの表示/非表示を切り替えたい場合があります。

const { app, BrowserWindow, Menu } = require('electron');

let menu;

app.on('ready', () => {
  // ... メニューを作成 ...

  const mainWindow = new BrowserWindow({
    // ...
  });

  mainWindow.webContents.on('context-menu', () => {
    // コンテキストメニューが表示されたときにメニューバーを一時的に表示
    Menu.setApplicationMenu(menu);
  });
});

この例では、コンテキストメニューが表示されたときにメニューバーを一時的に表示する処理を行っています。

Electron のバージョンによる差異

Electron のバージョンによって、API や挙動が異なる場合があります。最新バージョンのドキュメントを必ず確認し、適切な方法でメニューバーを削除するようにしましょう。

  • カスタムタイトルバー
    メニューバーだけでなく、タイトルバーもカスタム化したい場合は、frame: false オプションを使用してフレームレスウィンドウを作成し、自分でタイトルバーを実装する必要があります。
  • Electron Forge
    Electron Forge を使用している場合は、config.js ファイルでメニューの設定を行うことができます。

Electron アプリのメニューバー削除には、さまざまな方法があります。アプリケーションの要件や設計に合わせて、最適な方法を選択してください。

重要な注意点

  • Electron のバージョン
    Electron のバージョンによって API が変更されるため、注意が必要です。
  • プラットフォーム依存
    プラットフォームごとにメニューバーの挙動が異なるため、プラットフォームごとに異なる実装が必要になる場合があります。
  • ユーザーエクスペリエンス
    メニューバーを削除すると、ユーザーがアプリケーションを操作する方法が変わるため、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。

node.js electron



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