Angularフォーム2つの方法
Angularにおけるフォーム作成には、主に2つのアプローチがあります:テンプレート駆動フォームとリアクティブフォームです。それぞれの主な違いを解説します。
テンプレート駆動フォーム
- 欠点
- 複雑なフォームや動的なフォームの管理が難しくなります。
- テストが複雑になる可能性があります。
- 利点
- セットアップが簡単で、すぐに使える状態になります。
- HTMLテンプレートのみでフォームを定義できるため、視覚的に理解しやすいです。
- 特徴
- HTMLテンプレート内で
ngModel
ディレクティブを使用してフォームコントロールを定義します。 - フォームのロジックは主にテンプレート内に記述されます。
- シンプルなフォームに適しています。
- HTMLテンプレート内で
リアクティブフォーム
- 欠点
- セットアップが少し複雑です。
- コード量が増える可能性があります。
- 利点
- 複雑なフォームの管理が容易です。
- テストが書きやすくなります。
- フォームの状態をプログラム的に操作できるため、より柔軟な制御が可能になります。
- 特徴
- TypeScriptクラス内で
FormGroup
やFormControl
を使用してフォームコントロールをプログラム的に定義します。 - フォームのロジックはコンポーネントクラス内に記述されます。
- TypeScriptクラス内で
どちらを選ぶべきか
- 複雑なフォームや動的なフォーム
リアクティブフォームが適しています。 - シンプルなフォーム
テンプレート駆動フォームが適しています。
<form #userForm="ngForm" (ngSubmit)="onSubmit(userForm)">
<div>
<label for="name">名前:</label>
<input type="text" id="name" name="name" ngModel required>
</div>
<div>
<label for="email">メールアドレス:</label>
<input type="email" id="email" name="email" ngModel required email>
</div>
<button type="submit">送信</button>
</form>
// template-driven.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-template-driven',
templateUrl: './template-driven.component.html',
styleUrls: ['./template-driven.compone nt.css']
})
export class TemplateDrivenComponent {
onSubmit(form: NgForm) {
if (form.valid) {
console.log(form.value);
}
}
}
// reactive-form.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
import { FormBuilder, Validators } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-reactive-form',
templateUrl: './reactive-form.componen t.html',
styleUrls: ['./reactive-form.component.css']
})
export class ReactiveFormComponent {
userFo rm = this.fb.group({
name: ['', Validators.required],
email: ['', [Validators.required, Validators.email]]
});
constructor(private fb: FormBuilder) {}
onSubmit () {
if (this.userForm.valid) {
console.log(this.userForm.value);
}
}
}
<form [formGroup]="userForm" (ngSubmit)="onSubmit()">
<div>
<label for="name">名前:</label>
<input type="text" id="name" formControlName="name">
</div>
<div>
<label for="email">メールアドレス:</label>
<input type="email" id="email" formControlName="email">
</div>
<button type="submit">送信</button>
</form>
解説
- リアクティブフォーム
- フォームのバリデーションもコンポーネントクラス内で定義します。
- HTMLテンプレートでは、
formControlName
ディレクティブを使用してフォームコントロールとテンプレートを結び付けます。
- テンプレート駆動フォーム
- コンポーネントクラスでは、フォームの値を取得して処理します。
NgForm
- 利点
- 特徴
- テンプレート駆動フォームの基礎的なアプローチです。
ngForm
ディレクティブを使用してフォーム全体をカプセル化し、フォームの値やステータスにアクセスできます。
ReactiveFormsModule
- 特徴
- リアクティブフォームの基本的なアプローチです。
FormGroup
とFormControl
を使用してフォームをプログラム的に定義します。- フォームのバリデーションや状態管理を細かく制御できます。
Angular Material Forms
- 欠点
- 利点
- 統一されたデザインと機能を提供します。
- アクセシビリティが向上します。
- 特徴
- Angular Materialのフォームコンポーネントを使用することで、簡単にスタイリッシュなフォームを作成できます。
適切なアプローチの選択
- 複雑なフォームや動的なフォーム
ReactiveFormsModuleやAngular Material Formsが適しています。
angular angular2-forms