Node.jsで「if name == 'main'」の代替方法
Node.jsにおける「if name == 'main'」の代替方法
require.mainを使う
Node.jsのドキュメントにも記載されている推奨方法は、require.main
を使う方法です。require.main
は、直接実行されたモジュールのモジュールオブジェクトを指します。つまり、require.main === module
の場合、スクリプトは直接実行されたことになります。
if (require.main === module) {
// スクリプトが直接実行されたときの処理
} else {
// スクリプトがモジュールとして読み込まれたときの処理
}
process.argv
は、コマンドライン引数の配列です。process.argv[1]
は、実行されたスクリプトのファイルパスを表します。つまり、process.argv[1]
が存在する場合、スクリプトは直接実行されたことになります。
if (process.argv[1]) {
// スクリプトが直接実行されたときの処理
} else {
// スクリプトがモジュールとして読み込まれたときの処理
}
module.parent
は、現在のモジュールを読み込んだモジュールのモジュールオブジェクトを指します。つまり、module.parent === null
の場合、スクリプトは直接実行されたことになります。
if (module.parent === null) {
// スクリプトが直接実行されたときの処理
} else {
// スクリプトがモジュールとして読み込まれたときの処理
}
// example.js
function main() {
console.log('スクリプトが直接実行されました');
}
if (require.main === module) {
main();
} else {
console.log('スクリプトがモジュールとして読み込まれました');
}
スクリプトが直接実行されました
このコードは、require.main
を使って、スクリプトが直接実行されたときのみ main()
関数を呼び出す例です。
その他のサンプル
以下に、他の方法を使ったサンプルコードを示します。
process.argv[1]を使う
// example.js
if (process.argv[1]) {
console.log('スクリプトが直接実行されました');
} else {
console.log('スクリプトがモジュールとして読み込まれました');
}
module.parentを使う
// example.js
if (module.parent === null) {
console.log('スクリプトが直接実行されました');
} else {
console.log('スクリプトがモジュールとして読み込まれました');
}
これらのコードは、それぞれ process.argv[1]
と module.parent
を使って、スクリプトが直接実行されたときのみ処理を行う例です。
環境変数を使って、スクリプトが直接実行されたかどうかを判断することができます。例えば、以下のように NODE_ENV
環境変数を設定することができます。
NODE_ENV=main node example.js
// example.js
if (process.env.NODE_ENV === 'main') {
console.log('スクリプトが直接実行されました');
} else {
console.log('スクリプトがモジュールとして読み込まれました');
}
node main.js
// main.js
if (process.argv[1] === 'main.js') {
console.log('スクリプトが直接実行されました');
} else {
console.log('スクリプトがモジュールとして読み込まれました');
}
自作のモジュールを使う
自作のモジュールを使って、「if name == 'main'」の代替機能を実装することができます。
これらの方法は、上記で紹介した3つの方法よりも汎用性や柔軟性に欠ける場合がありますが、状況によっては有効な選択肢となる可能性があります。
Node.jsで「if name == 'main'」の代替方法はいくつかあります。どの方法を使うかは、開発者の好みや状況によって異なります。
node.js