Data URIからファイルへ変換とFormDataへの追加
JavaScriptでData URIをファイルに変換してFormDataにアペンドする
Data URIとは、ファイルの内容を直接URLに埋め込んだ形式であり、画像やテキストファイルを直接HTMLの<img>
や<a>
タグに埋め込むことができます。
FormDataは、ファイルやキーと値のペアを含むデータ構造であり、HTTPリクエストのボディにエンコードして送信されます。
具体的な手順
-
Data URIからファイルを作成する
Blob
オブジェクトを作成し、Data URIのデータ部分(base64エンコードされた部分)をデコードして、そのバイナリデータを指定します。Blob
オブジェクトのtype
プロパティにファイルのMIMEタイプを設定します。
-
Fileオブジェクトを作成する
File
オブジェクトを作成し、Blob
オブジェクトとファイル名を渡します。
-
FormDataにFileオブジェクトを追加する
FormData
オブジェクトのappend()
メソッドを使用して、ファイルオブジェクトをキーと値のペアとして追加します。
コード例
function convertDataUriToFile(dataUri) {
// Data URIのデータ部分を抽出
const data = dataUri.split(',')[1];
// Blobオブジェクトを作成
const blob = new Blob([atob(data)], { type: 'image/jpeg' }); // ファイルのMIMEタイプを指定
// Fileオブジェクトを作成
const file = new File([blob], 'image.jpg'); // ファイル名を設定
return file;
}
// Data URIを取得
const dataUri = 'data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQSkZJRgABAQAAAQABAAD/';
// ファイルに変換し、FormDataに追加
const formData = new FormData();
formData.append('image', convertDataUriToFile(dataUri));
// FormDataをHTTPリクエストのボディに送信する
fetch('/upload', {
method: 'POST',
body: formData
})
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data));
注意
fetch()
APIを使用して、FormDataをサーバーに送信しています。- ファイルのMIMEタイプは適切に設定してください。
atob()
関数を使用してbase64エンコードされたデータをデコードしています。
コードの全体像
function convertDataUriToFile(dataUri) {
// Data URIのデータ部分を抽出
const data = dataUri.split(',')[1];
// Blobオブジェクトを作成
const blob = new Blob([atob(data)], { type: 'image/jpeg' }); // ファイルのMIMEタイプを指定
// Fileオブジェクトを作成
const file = new File([blob], 'image.jpg'); // ファイル名を設定
return file;
}
// Data URIを取得
const dataUri = 'data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQSkZJRgABAQAAAQABAAD/';
// ファイルに変換し、FormDataに追加
const formData = new FormData();
formData.append('image', convertDataUriToFile(dataUri));
// FormDataをHTTPリクエストのボディに送信する
fetch('/upload', {
method: 'POST',
body: formData
})
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data));
このコードは、Data URIという形式で表現された画像データを、Fileオブジェクトに変換し、FormDataオブジェクトに付加して、サーバーに送信する一連の処理を行います。
コードの解説
-
convertDataUriToFile関数
- 引数
dataUri
(Data URIの文字列)
- 引数
-
Data URIの取得
-
FormDataの作成とファイルの追加
-
HTTPリクエストの送信
fetch()
関数を使って、/upload
エンドポイントに対してPOSTリクエストを送信します。- リクエストのボディに、作成した
FormData
オブジェクトを指定します。 - サーバーから返ってきたレスポンスをJSON形式で解析し、コンソールに出力します。
各要素の役割
- fetch()
HTTPリクエストを送信するためのAPI。 - FormData
フォームデータを表現するオブジェクト。HTTPリクエストのボディに含めることができる。 - File
ファイルを表すオブジェクト。 - Blob
バイナリデータを扱うためのオブジェクト。 - Data URI
画像データをURL形式で表現する方式。
このコードが役立つ場面
- Canvasに描画した画像をサーバーに保存したい場合
- ユーザーが選択した画像ファイルをData URIに変換し、サーバーに送信したい場合
- JavaScriptで画像ファイルを動的に生成し、サーバーにアップロードしたい場合
このコードは、Data URIをファイルとして扱い、サーバーに送信する一般的なパターンを示しています。実際の開発では、ファイルのMIMEタイプ、ファイル名、送信先のURLなどを適宜変更する必要があります。
さらに詳しく知りたい方へ
Data URI をファイルに変換して FormData に追加する際の代替方法
従来の方法の復習
これまでの解説では、Data URI を Blob に変換し、さらに File オブジェクトに変換して FormData に追加する方法を詳しく説明しました。この方法は、非常に一般的なアプローチであり、多くの場面で利用できます。
代替方法
javascript html webkit