Data URIからファイルへ変換とFormDataへの追加

2024-10-01

JavaScriptでData URIをファイルに変換してFormDataにアペンドする

Data URIとは、ファイルの内容を直接URLに埋め込んだ形式であり、画像やテキストファイルを直接HTMLの<img><a>タグに埋め込むことができます。

FormDataは、ファイルやキーと値のペアを含むデータ構造であり、HTTPリクエストのボディにエンコードして送信されます。

具体的な手順

  1. Data URIからファイルを作成する

    • Blobオブジェクトを作成し、Data URIのデータ部分(base64エンコードされた部分)をデコードして、そのバイナリデータを指定します。
    • BlobオブジェクトのtypeプロパティにファイルのMIMEタイプを設定します。
  2. Fileオブジェクトを作成する

    • Fileオブジェクトを作成し、Blobオブジェクトとファイル名を渡します。
  3. FormDataにFileオブジェクトを追加する

    • FormDataオブジェクトのappend()メソッドを使用して、ファイルオブジェクトをキーと値のペアとして追加します。

コード例

function convertDataUriToFile(dataUri) {
  // Data URIのデータ部分を抽出
  const data = dataUri.split(',')[1];

  // Blobオブジェクトを作成
  const blob = new Blob([atob(data)], { type: 'image/jpeg' }); // ファイルのMIMEタイプを指定

  // Fileオブジェクトを作成
  const file = new File([blob], 'image.jpg'); // ファイル名を設定

  return file;
}

// Data URIを取得
const dataUri = 'data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQSkZJRgABAQAAAQABAAD/';

// ファイルに変換し、FormDataに追加
const formData = new FormData();
formData.append('image', convertDataUriToFile(dataUri));

// FormDataをHTTPリクエストのボディに送信する
fetch('/upload', {
  method: 'POST',
  body: formData
})
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data));

注意

  • fetch() APIを使用して、FormDataをサーバーに送信しています。
  • ファイルのMIMEタイプは適切に設定してください。
  • atob()関数を使用してbase64エンコードされたデータをデコードしています。



コードの全体像

function convertDataUriToFile(dataUri) {
  // Data URIのデータ部分を抽出
  const data = dataUri.split(',')[1];

  // Blobオブジェクトを作成
  const blob = new Blob([atob(data)], { type: 'image/jpeg' }); // ファイルのMIMEタイプを指定

  // Fileオブジェクトを作成
  const file = new File([blob], 'image.jpg'); // ファイル名を設定

  return file;
}

// Data URIを取得
const dataUri = 'data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQSkZJRgABAQAAAQABAAD/';

// ファイルに変換し、FormDataに追加
const formData = new FormData();
formData.append('image', convertDataUriToFile(dataUri));

// FormDataをHTTPリクエストのボディに送信する
fetch('/upload', {
  method: 'POST',
  body: formData
})
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data));

このコードは、Data URIという形式で表現された画像データを、Fileオブジェクトに変換し、FormDataオブジェクトに付加して、サーバーに送信する一連の処理を行います。

コードの解説

  1. convertDataUriToFile関数

    • 引数
      dataUri (Data URIの文字列)
  2. Data URIの取得

  3. FormDataの作成とファイルの追加

  4. HTTPリクエストの送信

    • fetch()関数を使って、/uploadエンドポイントに対してPOSTリクエストを送信します。
    • リクエストのボディに、作成したFormDataオブジェクトを指定します。
    • サーバーから返ってきたレスポンスをJSON形式で解析し、コンソールに出力します。

各要素の役割

  • fetch()
    HTTPリクエストを送信するためのAPI。
  • FormData
    フォームデータを表現するオブジェクト。HTTPリクエストのボディに含めることができる。
  • File
    ファイルを表すオブジェクト。
  • Blob
    バイナリデータを扱うためのオブジェクト。
  • Data URI
    画像データをURL形式で表現する方式。

このコードが役立つ場面

  • Canvasに描画した画像をサーバーに保存したい場合
  • ユーザーが選択した画像ファイルをData URIに変換し、サーバーに送信したい場合
  • JavaScriptで画像ファイルを動的に生成し、サーバーにアップロードしたい場合

このコードは、Data URIをファイルとして扱い、サーバーに送信する一般的なパターンを示しています。実際の開発では、ファイルのMIMEタイプ、ファイル名、送信先のURLなどを適宜変更する必要があります。

さらに詳しく知りたい方へ




Data URI をファイルに変換して FormData に追加する際の代替方法

従来の方法の復習

これまでの解説では、Data URI を Blob に変換し、さらに File オブジェクトに変換して FormData に追加する方法を詳しく説明しました。この方法は、非常に一般的なアプローチであり、多くの場面で利用できます。

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