React Router クエリパラメータ更新方法

2024-09-17

React Router でクエリパラメータをプログラム的に更新する方法

React Routerでは、URLのクエリパラメータをプログラム的に更新することができます。これは、ユーザーの入力に基づいてフィルターを適用したり、状態を保存したりする際に便利です。

useSearchParamsフックを使用する

  • これは、クエリパラメータの現在の状態と、それを更新するための関数を提供します。
  • useSearchParamsフックは、URLのクエリパラメータを管理するためのシンプルな方法を提供します。
import { useSearchParams } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    setSearchParams({ filter: newFilter });
  };

  // ...
}

navigateフックを使用する

  • クエリパラメータを更新するには、新しいURLを作成し、それをnavigate関数に渡します。
  • navigateフックは、新しいURLにナビゲートするための汎用的な方法を提供します。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const navigate = useNavigate();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    navigate({
      pathname: '/search',
      search: `?filter=${newFilter}`,
    });
  };

  // ...
}

useLocationフックと searchプロパティを使用する

  • searchプロパティを使用して、現在のクエリパラメータを取得し、新しいURLを作成することができます。
  • useLocationフックは、現在のURLに関する情報を提供します。
import { useLocation, useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const navigate = useNavigate   ();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    const newSearchParams = new URLSearchParams(location.search);
    newSearchParams.set('filter', newFilter);
    navigate({
      pathname: location.pathname,
      search: newSearchParams.toString(),
    });
  };

  // ...
}

useHistoryフックと pushメソッドを使用する

  • pushメソッドを使用して、新しいURLを履歴に追加し、ナビゲートすることができます。
  • useHistoryフックは、ブラウザの履歴を操作するための方法を提供します。
import { useHistory } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const history = useHistory();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    history.push({
      pathname: '/search',
      search: `?filter=${newFilter}`,
    });
  };

  // ...
}

注意

  • クエリパラメータの値は、URLの一部であるため、ユーザーが直接変更することができます。セキュリティ上の理由から、ユーザーの入力に基づいてクエリパラメータを更新する場合には、適切なバリデーションとサニタイジングを行う必要があります。



各コード例の詳細

import { useSearchParams } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    setSearchParams({ filter: newFilter });
  };

  // ...
}
  • setSearchParams
    クエリパラメータを更新する関数です。新しいクエリパラメータのオブジェクトを渡します。
  • searchParams
    現在のクエリパラメータを表す配列です。
  • useSearchParamsフック
    URLのクエリパラメータを配列として取得し、それを更新するための関数を提供します。

この例では

  • これにより、URLが例えば/search?filter=appleのように変化します。
  • handleFilterChange関数で、新しいフィルター値を受け取り、setSearchParamsを使ってクエリパラメータのfilterキーを更新しています。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const navigate = useNavigate();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    navigate({
      pathname: '/search',
      search: `?filter=${newFilter}`,
    });
  };

  // ...
}
  • navigate関数にオブジェクトを渡し、pathnameでパス、searchでクエリパラメータを指定します。
  • navigateフック
    プログラム的にURLを変更する関数です。
  • handleFilterChange関数で、新しいフィルター値をsearchに組み込み、/searchパスにナビゲートしています。
import { useLocation, useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();
  const navigate = useNavigate   ();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    const newSearchParams = new URLSearchParams(location.search);
    newSearchParams.set('filter', newFilter);
    navigate({
      pathname: location.pathname,
      search: newSearchParams.toString(),
    });
  };

  // ...
}
  • searchプロパティ
    現在のクエリパラメータ文字列を取得します。
  • その後、navigate関数を使って新しいURLに遷移しています。
  • handleFilterChange関数で、現在のクエリパラメータをnewSearchParamsにコピーし、filterキーを更新しています。
import { useHistory } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const history = useHistory();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    history.push({
      pathname: '/search',
      search: `?filter=${newFilter}`,
    });
  };

  // ...
}
  • pushメソッド
    履歴に新しいエントリを追加し、ページ遷移を行います。
  • handleFilterChange関数で、pushメソッドを使って新しいURLを履歴に追加し、/searchパスに遷移しています。

どの方法を使うかは、状況によって異なります。

  • useHistoryとpush
    ブラウザの履歴を操作したい場合に利用する。
  • useLocationとsearch
    現在のURLに基づいて新しいURLを作成したい場合に有効。
  • navigate
    URL全体を制御したい場合に便利。
  • useSearchParams
    クエリパラメータの管理に特化しており、シンプルで使いやすい。

一般的には、useSearchParamsが最もシンプルで一般的な方法です。

さらに詳しく知りたい場合

  • React Routerのチュートリアル
    実践的な例を通して学ぶことができます。
  • React Routerの公式ドキュメント
    より詳細な説明と他の機能について参照できます。



URLSearchParams API を直接利用する


  • より細かい制御
    URLSearchParams API は、URLのクエリパラメータを操作するための汎用的なAPIです。React Routerのフックよりも細かい制御が必要な場合に有効です。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const navigate = useNavigate();

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    const searchParams = new URLSearchParams(window.location.search);
    searchParams.set('filter', newFilter);
    navigate({
      pathname: window.location.pathname,
      search: searchParams.toString(),
    });
  };
}

Redux や Zustand などの状態管理ライブラリと組み合わせる


  • Redux を使用する場合
  • 大規模アプリケーション
    状態を一元管理することで、コンポーネント間のデータ同期や、複雑なロジックの実装が容易になります。
import { useDispatch, useSelector } from 'react-redux';
import { updateQueryParams } from './actions';

function MyComponent() {
  const dispatch = useDispatch();
  const queryParams = useSelector(state => state.queryParams);

  const handleFilterChange = (newFilter) => {
    dispatch(updateQueryParams({ filter: newFilter }));
  };
}

カスタムフックを作成する

import { useState } from 'react';
import { useSearchParams } from 'react-router-dom';

function useQueryParams() {
  const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();

     const updateQueryParam = (key, value) => {
    setSearchParams(prev => {
      const newSearchParams = new URLSearchParams(prev);
      newSearchParams.set(key, value);
      return newSearchParams;
    });
  };

  return [searchParams, updateQueryParam];
}

ライブラリを利用する

  • 特定の機能
    query-stringのようなライブラリを利用することで、クエリパラメータの解析や操作をより簡単に実行できます。

どの方法を選ぶべきか?

  • 状態管理
    大規模なアプリケーションや複雑な状態管理が必要な場合は、ReduxやZustandなどのライブラリが適しています。
  • 柔軟性
    URLSearchParams APIやカスタムフックは、より柔軟な制御が必要な場合に有効です。
  • シンプルさ
    useSearchParamsは最もシンプルで、一般的なケースに適しています。

選択のポイント

  • チームの開発スタイル
    チームで統一した開発スタイルがある場合は、それに合わせて方法を選択する必要があります。
  • 機能の複雑さ
    細かい制御が必要な場合は、URLSearchParams APIやカスタムフックが適しています。
  • アプリケーションの規模
    小規模なアプリケーションであればシンプルな方法で十分ですが、大規模なアプリケーションでは状態管理ライブラリとの連携が有効です。

React Routerでクエリパラメータを更新する方法には、様々な選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、アプリケーションの要件に合わせて適切な方法を選択することが重要です。

  • ユーザーエクスペリエンス
    クエリパラメータの更新によって、ページがリロードされたり、ユーザーが意図しない動作が発生しないように注意しましょう。
  • パフォーマンス
    頻繁にクエリパラメータを更新する場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。不要なレンダリングを防ぐために、useMemouseCallbackなどのフックを適切に利用しましょう。

reactjs react-router



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