React Router クエリパラメータ更新方法
React Router でクエリパラメータをプログラム的に更新する方法
React Routerでは、URLのクエリパラメータをプログラム的に更新することができます。これは、ユーザーの入力に基づいてフィルターを適用したり、状態を保存したりする際に便利です。
useSearchParamsフックを使用する
- これは、クエリパラメータの現在の状態と、それを更新するための関数を提供します。
useSearchParams
フックは、URLのクエリパラメータを管理するためのシンプルな方法を提供します。
import { useSearchParams } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
setSearchParams({ filter: newFilter });
};
// ...
}
navigateフックを使用する
- クエリパラメータを更新するには、新しいURLを作成し、それを
navigate
関数に渡します。 navigate
フックは、新しいURLにナビゲートするための汎用的な方法を提供します。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const navigate = useNavigate();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
navigate({
pathname: '/search',
search: `?filter=${newFilter}`,
});
};
// ...
}
useLocationフックと searchプロパティを使用する
search
プロパティを使用して、現在のクエリパラメータを取得し、新しいURLを作成することができます。useLocation
フックは、現在のURLに関する情報を提供します。
import { useLocation, useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const location = useLocation();
const navigate = useNavigate ();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
const newSearchParams = new URLSearchParams(location.search);
newSearchParams.set('filter', newFilter);
navigate({
pathname: location.pathname,
search: newSearchParams.toString(),
});
};
// ...
}
useHistoryフックと pushメソッドを使用する
push
メソッドを使用して、新しいURLを履歴に追加し、ナビゲートすることができます。useHistory
フックは、ブラウザの履歴を操作するための方法を提供します。
import { useHistory } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const history = useHistory();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
history.push({
pathname: '/search',
search: `?filter=${newFilter}`,
});
};
// ...
}
注意
- クエリパラメータの値は、URLの一部であるため、ユーザーが直接変更することができます。セキュリティ上の理由から、ユーザーの入力に基づいてクエリパラメータを更新する場合には、適切なバリデーションとサニタイジングを行う必要があります。
各コード例の詳細
import { useSearchParams } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
setSearchParams({ filter: newFilter });
};
// ...
}
- setSearchParams
クエリパラメータを更新する関数です。新しいクエリパラメータのオブジェクトを渡します。 - searchParams
現在のクエリパラメータを表す配列です。 - useSearchParamsフック
URLのクエリパラメータを配列として取得し、それを更新するための関数を提供します。
この例では
- これにより、URLが例えば
/search?filter=apple
のように変化します。 handleFilterChange
関数で、新しいフィルター値を受け取り、setSearchParams
を使ってクエリパラメータのfilter
キーを更新しています。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const navigate = useNavigate();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
navigate({
pathname: '/search',
search: `?filter=${newFilter}`,
});
};
// ...
}
navigate
関数にオブジェクトを渡し、pathname
でパス、search
でクエリパラメータを指定します。- navigateフック
プログラム的にURLを変更する関数です。
handleFilterChange
関数で、新しいフィルター値をsearch
に組み込み、/search
パスにナビゲートしています。
import { useLocation, useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const location = useLocation();
const navigate = useNavigate ();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
const newSearchParams = new URLSearchParams(location.search);
newSearchParams.set('filter', newFilter);
navigate({
pathname: location.pathname,
search: newSearchParams.toString(),
});
};
// ...
}
- searchプロパティ
現在のクエリパラメータ文字列を取得します。
- その後、
navigate
関数を使って新しいURLに遷移しています。 handleFilterChange
関数で、現在のクエリパラメータをnewSearchParams
にコピーし、filter
キーを更新しています。
import { useHistory } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const history = useHistory();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
history.push({
pathname: '/search',
search: `?filter=${newFilter}`,
});
};
// ...
}
- pushメソッド
履歴に新しいエントリを追加し、ページ遷移を行います。
handleFilterChange
関数で、push
メソッドを使って新しいURLを履歴に追加し、/search
パスに遷移しています。
どの方法を使うかは、状況によって異なります。
- useHistoryとpush
ブラウザの履歴を操作したい場合に利用する。 - useLocationとsearch
現在のURLに基づいて新しいURLを作成したい場合に有効。 - navigate
URL全体を制御したい場合に便利。 - useSearchParams
クエリパラメータの管理に特化しており、シンプルで使いやすい。
一般的には、useSearchParams
が最もシンプルで一般的な方法です。
さらに詳しく知りたい場合
- React Routerのチュートリアル
実践的な例を通して学ぶことができます。 - React Routerの公式ドキュメント
より詳細な説明と他の機能について参照できます。
URLSearchParams API を直接利用する
- 例
- より細かい制御
URLSearchParams
API は、URLのクエリパラメータを操作するための汎用的なAPIです。React Routerのフックよりも細かい制御が必要な場合に有効です。
import { useNavigate } from 'react-router-dom';
function MyComponent() {
const navigate = useNavigate();
const handleFilterChange = (newFilter) => {
const searchParams = new URLSearchParams(window.location.search);
searchParams.set('filter', newFilter);
navigate({
pathname: window.location.pathname,
search: searchParams.toString(),
});
};
}
Redux や Zustand などの状態管理ライブラリと組み合わせる
- 例
Redux を使用する場合 - 大規模アプリケーション
状態を一元管理することで、コンポーネント間のデータ同期や、複雑なロジックの実装が容易になります。
import { useDispatch, useSelector } from 'react-redux';
import { updateQueryParams } from './actions';
function MyComponent() {
const dispatch = useDispatch();
const queryParams = useSelector(state => state.queryParams);
const handleFilterChange = (newFilter) => {
dispatch(updateQueryParams({ filter: newFilter }));
};
}
カスタムフックを作成する
import { useState } from 'react';
import { useSearchParams } from 'react-router-dom';
function useQueryParams() {
const [searchParams, setSearchParams] = useSearchParams();
const updateQueryParam = (key, value) => {
setSearchParams(prev => {
const newSearchParams = new URLSearchParams(prev);
newSearchParams.set(key, value);
return newSearchParams;
});
};
return [searchParams, updateQueryParam];
}
ライブラリを利用する
- 特定の機能
query-string
のようなライブラリを利用することで、クエリパラメータの解析や操作をより簡単に実行できます。
どの方法を選ぶべきか?
- 状態管理
大規模なアプリケーションや複雑な状態管理が必要な場合は、ReduxやZustandなどのライブラリが適しています。 - 柔軟性
URLSearchParams
APIやカスタムフックは、より柔軟な制御が必要な場合に有効です。 - シンプルさ
useSearchParams
は最もシンプルで、一般的なケースに適しています。
選択のポイント
- チームの開発スタイル
チームで統一した開発スタイルがある場合は、それに合わせて方法を選択する必要があります。 - 機能の複雑さ
細かい制御が必要な場合は、URLSearchParams
APIやカスタムフックが適しています。 - アプリケーションの規模
小規模なアプリケーションであればシンプルな方法で十分ですが、大規模なアプリケーションでは状態管理ライブラリとの連携が有効です。
React Routerでクエリパラメータを更新する方法には、様々な選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、アプリケーションの要件に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
- ユーザーエクスペリエンス
クエリパラメータの更新によって、ページがリロードされたり、ユーザーが意図しない動作が発生しないように注意しましょう。 - パフォーマンス
頻繁にクエリパラメータを更新する場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。不要なレンダリングを防ぐために、useMemo
やuseCallback
などのフックを適切に利用しましょう。
reactjs react-router