TypeScript 矢印関数 戻り型

2024-10-13

TypeScriptの矢印関数

TypeScriptの矢印関数は、JavaScriptの関数式を拡張したもので、より簡潔かつ読みやすいコードを書くことができます。矢印関数は、以下のような構文で定義されます。

(parameters) => expression;

ここで、parametersは関数の引数を表し、expressionは関数の戻り値を表します。

戻り型の指定

TypeScriptでは、矢印関数の戻り型を明示的に指定することができます。これにより、コードの可読性と型安全性を向上させることができます。戻り型の指定は、以下のように行います。

(parameters): returnType => expression;

ここで、returnTypeは関数の戻り型を表します。

以下の例では、戻り型がnumberである矢印関数を定義しています。

const add = (a: number, b: number): number => {
  return a + b;
};

この関数は、2つの数値を引数として受け取り、それらの和を返します。戻り型がnumberであることが明示されているため、この関数は常に数値を返すことが保証されます。

推論された戻り型

TypeScriptは、関数の戻り型を推論することもできます。つまり、戻り型の指定がなくても、TypeScriptが関数の戻り型を自動的に推測します。以下の例では、戻り型がnumberであることが推論されています。

const add = (a: number, b: number) => {
  return a + b;
};



TypeScript 矢印関数 戻り型: 例

戻り型を明示的に指定する例

// 戻り型が number の矢印関数
const add = (a: number, b: number): number => {
  return a + b;
};

// 戻り型が string の矢印関数
const greet = (name: string): string => {
  return `Hello, ${name}!`;
};

// 戻り型が void の矢印関数
const logMessage = (message: string): void => {
  console.log(message);
};

戻り型を推論する例

// 戻り型が number と推論される
const subtract = (a: number, b: number) => {
  return a - b;
};

// 戻り型が string と推論される
const reverseString = (str: string) => {
  return str.split('').reverse().join('');
};

戻り型が void の例

// 戻り型が void の場合、何も返さない
const printGreeting = (name: string) => {
  console.log(`Hello, ${name}!`);
};

戻り型が never の例

// 戻り型が never の場合、関数は決して正常に終了しない
const throwError = (message: string): never => {
  throw new Error(message);
};

戻り型が Promise の例

// 戻り型が Promise の場合、非同期処理の結果を返す
const fetchData = (url: string): Promise<string> => {
  return fetch(url)
    .then(response => response.text())
    .catch(error => {
      throw new Error(`Failed to fetch data: ${error.message}`);
    });
};



TypeScriptは、関数の戻り型を推論することができます。つまり、戻り型の指定がなくても、TypeScriptが関数の戻り型を自動的に推測します。

const add = (a: number, b: number) => {
  return a + b;
};

この例では、戻り型がnumberであることが推論されています。

ジェネリック型

ジェネリック型を使用することで、関数の戻り型を柔軟に指定することができます。

const identity = <T>(value: T): T => {
  return value;
};

この例では、identity関数は任意の型の値を受け取り、同じ型の値を返します。

型アサーション

const fetchData = (url: string): string => {
  const response = fetch(url);
  return response.text() as string;
};

この例では、response.text()の戻り型がPromise<string>であることが推論されますが、型アサーションを使用してstring型に強制的にキャストしています。

型ガード

型ガードを使用することで、関数の戻り型を条件に基づいて指定することができます。

const getValue = (value: string | number): string | number => {
  if (typeof value === 'string') {
    return value.toUpperCase();
  } else {
    return value + 1;
  }
};

この例では、valuestring型の場合はstring型を返し、number型の場合はnumber型を返します。


typescript



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