Angular テンプレートで ngForOf を使用した際に発生するエラー "Can't bind to 'ngForOf' since it isn't a known property of 'tr' (final release)" の原因と解決方法

2024-04-02

Angular テンプレートで ngForOf ディレクティブを tr 要素で使用すると、Can't bind to 'ngForOf' since it isn't a known property of 'tr' (final release) というエラーが発生することがあります。これは、tr 要素が ngForOf ディレクティブをサポートしていないためです。

原因

ngForOf ディレクティブは、ループ処理を行い、その結果をテンプレートに表示するために使用されます。このディレクティブは、*ngFor という属性として記述され、ループで処理する配列やオブジェクトを指定します。

しかし、tr 要素は、ngForOf ディレクティブをサポートしていません。これは、tr 要素がもともとテーブルの行を表す要素であり、ループ処理とは異なる目的で使用されるためです。

解決方法

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法で修正する必要があります。

ngFor ディレクティブを tr 要素ではなく、その親要素で使用することで、エラーを解決することができます。

<table>
  <tr *ngFor="let item of items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>

ng-template を使用してループ処理を行うことで、tr 要素に直接 ngFor ディレクティブを記述することなく、ループ処理を行うことができます。

<table>
  <ng-template ngFor let-item [ngForOf]="items">
    <tr>
      <td>{{ item.name }}</td>
      <td>{{ item.age }}</td>
    </tr>
  </ng-template>
</table>

*ngFor を使用してループ処理

*ngFor ディレクティブは、ngForOf ディレクティブと同様の機能を提供しますが、tr 要素など、ngForOf ディレクティブをサポートしていない要素で使用することができます。

<table>
  <tr *ngFor="let item of items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>

補足

  • ngForOf ディレクティブは、ng-repeat ディレクティブと同様の機能を提供しますが、より新しい機能であり、多くの機能が追加されています。
  • ng-template は、テンプレートの一部を再利用するために使用できる機能です。
  • *ngFor ディレクティブは、Angular 2.0 以降で使用できる機能です。



<table>
  <tr *ngFor="let item of items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>

ng-template を使用してループ処理

<table>
  <ng-template ngFor let-item [ngForOf]="items">
    <tr>
      <td>{{ item.name }}</td>
      <td>{{ item.age }}</td>
    </tr>
  </ng-template>
</table>
<table>
  <tr *ngFor="let item of items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>

ngFor ディレクティブを tr 要素ではなく、親要素で使用

このサンプルコードでは、ngFor ディレクティブを tr 要素ではなく、table 要素で使用しています。これにより、tr 要素ごとにループ処理が行われ、それぞれの行にアイテムの情報が表示されます。

このサンプルコードでは、ng-template を使用してループ処理を行っています。ng-template は、テンプレートの一部を再利用するために使用できる機能です。このサンプルコードでは、ng-template を使用して、tr 要素のテンプレートを定義しています。

  • これらのサンプルコードは、あくまでも参考例です。実際のコードは、要件に合わせて変更する必要があります。
  • items は、ループ処理で使用する配列またはオブジェクトです。



"Can't bind to 'ngForOf' since it isn't a known property of 'tr' (final release)" エラーを解決するその他の方法

ng-container は、テンプレート要素ではない特殊な要素です。ng-container を使用して、tr 要素をラップすることで、ngFor ディレクティブを使用することができます。

<table>
  <ng-container *ngFor="let item of items">
    <tr>
      <td>{{ item.name }}</td>
      <td>{{ item.age }}</td>
    </tr>
  </ng-container>
</table>

@ViewChild デコレータと @ContentChildren デコレータを使用して、tr 要素へのアクセスを取得し、ループ処理を行うことができます。

<table #table>
  <tr *ngFor="let item of items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>
@Component({
  selector: 'my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
})
export class MyComponent {
  @ViewChild('table') table: ElementRef;
  @ContentChildren(QueryList) trs: QueryList<ElementRef>;

  ngAfterViewInit() {
    for (let tr of this.trs.toArray()) {
      // tr 要素へのアクセス
    }
  }
}

カスタムディレクティブを作成

ngFor ディレクティブと同様の機能を提供するカスタムディレクティブを作成することができます。

@Directive({
  selector: '[myFor]',
})
export class MyForDirective {
  constructor(private templateRef: TemplateRef<any>, private viewContainerRef: ViewContainerRef) {}

  @Input() myFor: any[];

  ngAfterViewInit() {
    for (let item of this.myFor) {
      this.viewContainerRef.createEmbeddedView(this.templateRef, {
        item: item,
      });
    }
  }
}
<table>
  <tr *myFor="items">
    <td>{{ item.name }}</td>
    <td>{{ item.age }}</td>
  </tr>
</table>

各方法の比較

方法メリットデメリット
ngFor ディレクティブを tr 要素ではなく、親要素で使用シンプルで分かりやすいループ処理の範囲が分かりにくい
ng-template を使用してループ処理コードが分割され、見やすくなる複雑なテンプレートになりやすい
*ngFor を使用してループ処理tr 要素など、ngForOf ディレクティブをサポートしていない要素で使用できる非推奨
ng-container を使用シンプルで分かりやすいngForOf ディレクティブと比べて機能が限定される
@ViewChild@ContentChildren を使用柔軟性が高いコードが複雑になる
カスタムディレクティブを作成再利用性が高いコード量が増える

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