【徹底解説】Angular 2 カスタムパイプ: パイプ引数、チェーン処理、グローバル登録の極意

2024-06-29

Angular 2 でカスタムパイプが見つからないエラー: 原因と解決策

カスタムパイプを正しく登録するには、以下のいずれかの方法で行います。

  • コンポーネントの declarations 配列にパイプを追加する:
@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    {{ value | myCustomPipe }}
  `,
  declarations: [
    MyCustomPipe
  ]
})
export class MyAppComponent {}
@NgModule({
  declarations: [
    MyCustomPipe,
    MyAppComponent
  ],
  imports: [
    BrowserModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [MyAppComponent]
})
export class AppModule {}

パイプ名のスペルミスを確認する

カスタムパイプの名前がテンプレートで使用している名前と一致していることを確認してください。スペルミスがあると、このエラーが発生します。

補足:

  • Angular CLI を使用している場合は、ng generate pipe コマンドを使用してカスタムパイプを簡単に生成できます。

例:

以下の例は、myCustomPipe という名前のカスタムパイプを作成し、テンプレートで使用する方法を示しています。

// my-custom.pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'myCustomPipe'
})
export class MyCustomPipe implements PipeTransform {

  transform(value: string): string {
    // パイプ処理を記述
    return value.toUpperCase();
  }
}

// my-app.component.html
<p>{{ value | myCustomPipe }}</p>

この例では、myCustomPipe パイプは入力値を大文字に変換します。




サンプルコード:Angular 2 でカスタムパイプを作成および使用する

my-custom-pipe.ts ファイルを作成し、以下のコードを追加します。

import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'myUppercase'
})
export class MyCustomPipe implements PipeTransform {

  transform(value: string): string {
    return value.toUpperCase();
  }
}
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'my-app',
  template: `
    <p>元の文字列:{{ value }}</p>
    <p>大文字変換:{{ value | myUppercase }}</p>
  `
})
export class MyAppComponent {
  value = 'Angular 2 カスタムパイプの例';
}

app.module.ts ファイルを開き、MyCustomPipe を declarations 配列に追加します。

declarations: [
  MyAppComponent,
  MyCustomPipe
]

アプリケーションを実行します。

ブラウザでアプリケーションを実行すると、以下の出力が表示されます。

  • 元の文字列:Angular 2 カスタムパイプの例
  • 大文字変換:ANGULAR 2 カスタムパイプの例

この例は、カスタムパイプの基本的な使用方法を示しています。カスタムパイプを使用して、さまざまなデータ変換や処理を行うことができます。

  • この例では、MyCustomPipe パイプは純粋な関数として実装されています。つまり、入力値を変更せずに新しい値を返すだけです。パイプのステートを保持する必要がある場合は、パイプクラスにプロパティを追加することができます。



Angular 2 でカスタムパイプを使用するその他の方法

パイプ引数を使用する

カスタムパイプに引数を渡すことで、パイプの動作をより細かく制御することができます。

// my-custom-pipe.ts
transform(value: string, args: string[]): string {
  if (args.length === 0) {
    return value.toUpperCase();
  } else if (args[0] === 'lower') {
    return value.toLowerCase();
  }
  return value;
}
<p>{{ value | myUppercase:'lower' }}</p>

この例では、myUppercase パイプは、引数が 'lower' である場合は入力値を小文字に変換し、それ以外の場合は大文字に変換します。

パイプをチェーンする

複数のパイプを連結して、より複雑な変換を実行することができます。

<p>{{ value | myCustomPipe | anotherPipe }}</p>

この例では、value は最初に myCustomPipe パイプで処理され、次に anotherPipe パイプで処理されます。

カスタムパイプをグローバルに登録すると、アプリケーション全体で使用することができます。

import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'myCustomPipe'
})
export class MyCustomPipe implements PipeTransform {

  // ...
}

// app.module.ts
imports: [
  BrowserModule,
  MyCustomPipeModule // カスタムパイプモジュールをインポート
]
// my-custom-pipe.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { MyCustomPipe } from './my-custom.pipe';

@NgModule({
  declarations: [
    MyCustomPipe
  ],
  exports: [
    MyCustomPipe
  ]
})
export class MyCustomPipeModule {}

この例では、MyCustomPipe パイプは MyCustomPipeModule モジュールに登録されます。このモジュールをアプリケーションの imports 配列に追加することで、パイプをグローバルに利用することができます。


    angular angular2-pipe


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