Angularで前のページURLを取得する方法

2024-09-29

Angularで前のページURLを特定する方法

Angularにおいて、現在のルーティング状態から前のページのURLを取得する方法があります。

RouterのSnapshotを使用する

最も一般的な方法は、Routersnapshotプロパティを使用して、現在のルーティング状態のスナップショットを取得し、そこから前のURLを取得することです。

import { ActivatedRoute, Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router, private activatedRoute: ActivatedRoute   ) {}

ngOnInit() {
  const previousUrl = this.activatedRoute.snapshot.queryParams['previousUrl'];
  console.log(previousUrl);
}

この方法では、前のURLをクエリパラメータとして保存し、現在のルーティング状態から取得します。

Locationサービスを使用する

Locationサービスを使用することで、ブラウザの履歴から直接前のURLを取得することもできます。

import { Location } from '@angular/common';

constructor(private location: Location) {}

goBack() {
  const previousUrl = this.location.back();
  console.log(previousUrl);
}

この方法は、ブラウザの戻るボタンをクリックした場合と同じ動作をします。

RouterのNavigationEndイベントを使用する

RouterNavigationEndイベントを購読することで、ルーティングが完了したときに前のURLを取得することもできます。

import { Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router) {}

ngOnInit() {
  this.router.events.subscribe((event) => {
    if (event instanceof Navigat   ionEnd) {
      const previousUrl = event.urlAfterRedirects;
      console.log(previousUrl);
    }
  });
}

この方法は、ルーティングが完了した後に前のURLを取得するため、ルーティングが完了するまで待機する必要があります。

注意

  • ブラウザのキャッシュや履歴の管理によっては、前のURLが適切に取得されない場合があります。
  • 前のURLが保存されていない場合、これらの方法では取得できない可能性があります。



Angularで前のページURLを取得するコード例の詳細解説

import { ActivatedRoute, Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router, private activatedRoute: ActivatedRoute   ) {}

ngOnInit() {
  const previousUrl = this.activatedRoute.snapshot.queryParams['previousUrl'];
  console.log(previousUrl);
}
  • 'previousUrl'
    クエリパラメータの名前です。事前に、遷移先のコンポーネントでこのパラメータに前のURLを設定しておく必要があります。
  • ActivatedRoute.snapshot.queryParams
    現在のアクティブなルートのクエリパラメータを取得します。

動作

  1. 遷移元のコンポーネントで、router.navigate()を使用して、遷移先のURLにpreviousUrlという名前のクエリパラメータを追加します。
  2. 遷移先コンポーネントのngOnInit()で、このクエリパラメータの値を取得し、previousUrl変数に格納します。
  • 非常に長いURLになると、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • クエリパラメータはURLの一部として表示されるため、セキュリティ上の懸念がある場合は、他の方法を検討する必要があります。
import { Location } from '@angular/common';

constructor(private location: Location) {}

goBack() {
  const previousUrl = this.location.back();
  console.log(previousUrl);
}
  • Location.back()
    ブラウザの履歴を1つ戻す操作を行い、前のURLを返します。
  • goBack()メソッドが呼び出されると、ブラウザの履歴が1つ戻り、前のページに遷移します。同時に、previousUrl変数に前のURLが格納されます。
  • ブラウザの履歴がクリアされている場合や、JavaScriptが無効になっている場合は、正しく動作しない可能性があります。
  • ユーザーがブラウザの戻るボタンを押した場合と同じ動作になります。
import { Router } from '@angular/router';

constructor(private router: Router) {}

ngOnInit() {
  this.router.events.subscribe((event) => {
    if (event instanceof Navigat   ionEnd) {
      const previousUrl = event.urlAfterRedirects;
      console.log(previousUrl);
    }
  });
}
  • NavigationEnd
    ルーティングが完了したときに発生するイベントです。
  • Router.events
    Routerのイベントを購読します。
  • ルーティングが完了するたびに、NavigationEndイベントが発生し、previousUrl変数に前のURLが格納されます。
  • リダイレクトが発生した場合でも、リダイレクト後のURLが取得されます。
  • ルーティングが完了するまで待機するため、少し遅延が発生する可能性があります。

どの方法を選ぶかは、アプリケーションの要件や状況によって異なります。

  • ルーティングが完了した後に前のURLを取得したい場合
    RouterのNavigationEndイベントを使用します。
  • ブラウザの戻るボタンと同じような動作をさせたい場合
    Locationサービスを使用します。
  • クエリパラメータを使用したい場合
    RouterのSnapshotを使用します。
  • Angularバージョン
    上記のコードは、Angularの一般的なバージョンで動作するはずです。しかし、新しいバージョンでは、一部のAPIや挙動が変更されている可能性があります。

選択のポイント

  • 正確性
    RouterのNavigationEndイベントは、ルーティングが完了した後のURLを確実に取得できます。
  • 柔軟性
    RouterのSnapshotは、クエリパラメータを自由に利用できるため、柔軟性が高いです。
  • シンプルさ
    Locationサービスは、最もシンプルで使いやすい方法です。



History APIの利用

ブラウザの履歴を直接操作するAPIであるHistory APIを利用することで、前のページのURLを取得することができます。

constructor(private window: Window) {}

goBack() {
  const previousUrl = this.window.history.state.previousUrl;
  console.log(previousUrl);
  this.window.history.back();
}
  • previousUrl
    状態オブジェクトに事前に保存しておいた前のURLを取得します。
  • window.history.state
    現在の履歴エントリの状態オブジェクトを取得します。
  • ブラウザの互換性によっては、window.history.stateがサポートされていない場合があります。
  • window.history.statepreviousUrlを保存する処理を、遷移時に実装する必要があります。

カスタムサービスの利用

前のURLを管理するためのカスタムサービスを作成し、アプリケーション全体で共有することができます。

import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class PreviousUrlService {
  private previousUrl: strin   g;

  setPreviousUrl(url: string) {
    this.previousUrl = url;
  }

  getPreviousUrl() {
    return this.previousUrl;
  }
}
  • グローバルな状態を管理するため、過度に使用するとアプリケーションが複雑になる可能性があります。
  • 遷移時にsetPreviousUrl()メソッドを呼び出し、前のURLを保存する必要があります。

サードパーティライブラリの利用

Angular用のルーティングライブラリの中には、より高度な機能を提供するものがあり、前のURLを簡単に取得できる場合があります。

  • 正確性
    History APIやサードパーティライブラリは、より高度な機能を提供しますが、設定が複雑になる場合があります。
  • 柔軟性
    Routersnapshotやカスタムサービスは、より柔軟な実装が可能です。

どの方法を選ぶべきか

  • ブラウザの互換性
    History APIは、古いブラウザではサポートされていない場合があります。
  • 詳細な制御
    カスタムサービスやサードパーティライブラリが適しています。
  • 簡単な実装
    Locationサービスが最も簡単です。

Angularで前のページURLを取得する方法には、様々な選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、アプリケーションの要件や開発者の好みによって最適な方法を選択してください。

  • セキュリティ
    前のURLに機密情報が含まれている場合は、適切なセキュリティ対策が必要です。
  • パフォーマンス
    頻繁に前のURLを取得する場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

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