【初心者向け】Angularフォーム徹底解説!FormGroupとFormArrayを使いこなそう
Angular フォーム: FormGroup と FormArray の使い分け
FormGroup
FormGroup は、オブジェクトのように構造化されたフォーム要素を管理します。各フォーム要素は、キーと値のペアとして FormControl として定義されます。これらの FormControl は、FormGroup インスタンスにネストされます。
FormGroup を使用する例:
- 住所情報フォーム: 郵便番号、住所、市区町村などのフォーム要素を FormGroup にまとめる
FormArray
FormArray は、配列のように構造化されたフォーム要素を管理します。各フォーム要素は、FormControl または FormGroup インスタンスとして定義できます。FormArray は、要素を追加、削除、並び替えなどの操作をサポートします。
- 商品リストフォーム: 商品名、価格、数量などのフォーム要素を FormArray に格納する
FormGroup と FormArray の使い分け
FormGroup と FormArray の使い分けは、フォーム構造によって異なります。
- フォーム要素が固定的な構造で、キーと値のペアとして管理できる場合は FormGroup を使用します。
- フォーム要素が動的に変化したり、要素の数が不定の場合は FormArray を使用します。
FormGroup と FormArray のサンプルコード
FormGroup の例
import { FormGroup, FormControl, Validators } from '@angular/forms';
const userForm = new FormGroup({
name: new FormControl('', Validators.required),
email: new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]),
address: new FormGroup({
street: new FormControl('', Validators.required),
city: new FormControl('', Validators.required),
state: new FormControl('', Validators.required),
zip: new FormControl('', Validators.required),
}),
});
name
フォーム要素は、FormControl
インスタンスを使用して作成されています。Validators.required
バリデーションが適用されているため、このフィールドは必須です。email
フォーム要素は、FormControl
インスタンスとValidators.required
およびValidators.email
バリデーションの配列を使用して作成されています。このフィールドは必須であり、有効なメールアドレス形式である必要があります。address
フォーム要素は、FormGroup
インスタンスを使用して作成されています。この FormGroup には、street
、city
、state
、zip
という 4 つのフォーム要素が含まれています。これらのフォーム要素はすべて必須です。
FormArray の例
import { FormGroup, FormControl, FormArray, Validators } from '@angular/forms';
const itemsForm = new FormGroup({
items: new FormArray([
new FormGroup({
name: new FormControl('Item 1'),
price: new FormControl(100),
}),
new FormGroup({
name: new FormControl('Item 2'),
price: new FormControl(200),
}),
]),
});
このコードでは、itemsForm
という名前の FormGroup を作成しています。FormGroup には、items
という名前の FormArray が含まれています。FormArray には、2 つの FormGroup インスタンスが含まれています。
- 各 FormGroup インスタンスは、
name
とprice
という 2 つのフォーム要素を含んでいます。
FormArray のメソッドを使用して、要素を追加、削除、並び替えできます。
// 要素を追加
itemsForm.get('items').push(new FormGroup({
name: new FormControl('Item 3'),
price: new FormControl(300),
}));
// 要素を削除
itemsForm.get('items').removeAt(1);
// 要素を並び替える
itemsForm.get('items').move(0, 2);
FormGroup と FormArray は、それぞれ異なる用途に適した強力なフォーム制御コンテナです。これらのコンテナを適切に使い分けることで、効率的で柔軟なフォーム開発を実現できます。
FormGroup と FormArray のその他の用途
データ構造の表現
FormGroup と FormArray は、複雑なデータ構造を表現するために使用できます。たとえば、製品カタログを作成する場合、FormGroup を使用して製品の詳細情報 (名前、説明、価格など) を格納し、FormArray を使用して製品の画像リストを格納することができます。
カスタムバリデーション
FormGroup と FormArray は、カスタムバリデーションロジックを実装するために使用できます。たとえば、パスワードと確認パスワードが一致していることを確認したい場合、FormGroup の Validators.custom
バリデーションを使用できます。
動的なフォーム
FormGroup と FormArray は、動的なフォームを作成するために使用できます。たとえば、ユーザーが新しい項目を追加できるように、FormArray を動的に拡張するフォームを作成できます。
フォームデータの処理
FormGroup と FormArray は、フォームデータの処理に役立ちます。たとえば、フォームデータをサーバーに送信したり、フォームデータを他のアプリケーションで使用したりすることができます。
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