CSS モジュール インポート解説

2024-10-13

TypeScript, React、および Webpack で CSS モジュールをインポートする方法の日本語解説

CSS モジュールは、CSS ファイルを JavaScript モジュールとして扱えるようにする仕組みです。これにより、CSS の名前空間をスコープ化し、スタイルの衝突を防止することができます。

設定手順

  1. webpack.config.js の設定

    module.exports = {
      // ... other configurations
      module: {
        rules: [
          {
            test: /\.css$/,
            use: [
              'style-loader',
              {
                loader: 'css-loader',
                options: {
                  modules: true,
                },
              },
            ],
          },
        ],
      },
    };
    
    • css-loadermodules オプションを true に設定することで、CSS モジュールを有効にします。
  2. TypeScript コンパイラの設定

    tsconfig.json ファイルに以下の設定を追加します。

    {
      "compilerOptions": {
        // ... other options
        "esModuleInterop": true,
        "allowSyntheticDefaultImports": true
      }
    }
    
    • esModuleInteropallowSyntheticDefaultImports オプションは、JavaScript のモジュールシステムとの互換性を確保するために必要です。

CSS モジュールのインポート

JavaScript ファイルから CSS モジュールをインポートするには、以下のようにします。

import styles from './myComponent.module.css';

function MyComponent() {
  return (
    <div className={styles.container}>
      {/* ... */}
    </div>
  );
}
  • CSS クラス名を className プロパティに渡すことで、コンポーネントにスタイルを適用します。
  • CSS モジュールをインポートすると、オブジェクトが返されます。このオブジェクトのプロパティには、CSS クラス名が格納されています。

CSS モジュールの利点

  • 型安全
    TypeScript と組み合わせることで、CSS クラス名の型チェックが可能になります。
  • 読み込みの最適化
    Webpack が CSS モジュールの読み込みを最適化し、不要なスタイルを読み込まないようにすることができます。
  • 名前空間のスコープ化
    CSS クラス名がスコープ化されるため、スタイルの衝突を防止できます。

注意

  • CSS モジュールは、CSS の名前空間をスコープ化するため、グローバルなスタイルを定義することはできません。
  • CSS モジュールを使用する場合、CSS ファイルの名前を *.module.css の形式にする必要があります。



module.exports = {
  // ... other configurations
  module: {
    rules: [
      {
        test: /\.css$/,
        use: [
          'style-loader',
          {
            loader: 'css-loader',
            options: {
              modules: true,
            },
          },
        ],
      },
    ],
  },
};

tsconfig.json

{
  "compilerOptions": {
    // ... other options
    "esModuleInterop": true,
    "allowSyntheticDefaultImports": true
  }
}

MyComponent.module.css

.container {
  color: blue;
  font-size: 20px;
}

MyComponent.tsx

import styles from './MyComponent.module.css';

function MyComponent() {
  return (
    <div className={styles.container}>
      This is a component with CSS modules.
    </div>
  );
}

解説

    • CSS モジュールとして定義する CSS ファイルは、*.module.css の形式で命名します。



CSS モジュールをインポートする代替方法

CSS-in-JS ライブラリの使用

CSS-in-JS ライブラリは、JavaScript のコード内で CSS を定義し、スタイルを適用する手法です。これにより、CSS モジュールと同様のスコープ化と型安全を実現することができます。

Styled Components

import styled from 'styled-components';

const Container = styled.div`
  color: blue;
  font-size: 20px;
`;

function MyComponent() {
  return (
    <Container>
      This is a component with styled-components.
    </Container>
  );
}

Emotion

import { css } from '@emotion/react';

const containerStyles = css`
  color: blue;
  font-size: 20px;
`;

function MyComponent() {
  return (
    <div css={containerStyles}>
      This is a component with Emotion.
    </div>
  );
}

CSS Modulesの動的なインポート

CSS モジュールを動的にインポートすることで、条件に基づいてスタイルを適用することができます。

import { lazy } from 'react';

const MyComponent = lazy(() => import('./MyComponent'));

function App() {
  const [isDarkMode, setIsDarkMode] = useState(false);

  return (
    <div>
      <button onClick={() => setIsDarkMode(!isDarkMode)}>Toggle Dark Mode</button>
      {isDarkMode ? (
        <MyComponent />
      ) : (
        <MyComponent cssModule={import('./MyComponent.dark.module.css')} />
      )}
    </div>
  );
}

CSS モジュールと CSS-in-JSの併用

CSS モジュールと CSS-in-JS ライブラリを併用することで、異なるスタイルの適用方法を選択することができます。

import styled from 'styled-components';
import styles from './MyComponent.module.css';

const Container = styled.div`
  ${styles.container}
`;

function MyComponent() {
  return (
    <Container>
      This is a component with styled-components and CSS modules.
    </Container>
  );
}

これらの代替方法の選択は、プロジェクトの要件やチームの好みによって異なります。

  • CSS モジュールと CSS-in-JS の併用は、異なるスタイルの適用方法を選択したい場合に有効です。
  • 動的なインポートは、条件に基づいてスタイルを適用する必要がある場合に便利です。
  • CSS-in-JS ライブラリは、スタイルの定義と適用を JavaScript のコード内で完結させるため、コードの管理が容易になることがあります。

reactjs typescript webpack



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