Angular2 数値入力フィールド作成

2024-09-21

Angular2 で数値のみ入力可能な入力フィールド

HTML テンプレート

<input type="text" [(ngModel)]="numberInput" (keypress)="handleKeyPress($event)">
  • (keypress)="handleKeyPress($event)": キーボードイベントの keypress を検知し、handleKeyPress 関数を呼び出します。
  • [(ngModel)]="numberInput": Angularの双方向データバインディングを使用して、入力フィールドの値を numberInput 変数と同期します。
  • type="text": 入力フィールドのタイプをテキスト型に設定します。

Angularコンポーネント

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-number-input',
  templateUrl: './number-input.component.html',
  styleUrls: ['./number-input.component.css']
})
export class NumberInputCompon   ent {
  numberInput: number = 0;

  handleKeyPress(event: KeyboardEvent) {
    const charCode = event.which ? event.which : event.keyCode;
    if (charCode !== 46 && (charCode < 48 || charCode > 57)) {
      event.preventDefault();
    }
  }
}
  • handleKeyPress 関数:
    • event.which または event.keyCode を使用して、押されたキーのコードを取得します。
    • キーコードが小数点 (.) または数字 (0-9) でない場合、event.preventDefault() を呼び出してデフォルトのイベント処理をキャンセルし、数値以外の入力を受け付けないようにします。

説明

このコードでは、HTML テンプレートで入力フィールドを作成し、Angularの双方向データバインディングを使用して numberInput 変数と同期しています。また、keypress イベントを検知して、handleKeyPress 関数を呼び出しています。




コードの解説

<input type="text" [(ngModel)]="numberInput" (keypress)="handleKeyPress($event)">
  • (keypress)="handleKeyPress($event)": ユーザーがキーを押したときに handleKeyPress 関数が呼び出されるように設定します。$event にはキーボードイベントの情報が含まれます。
  • [(ngModel)]="numberInput": Angularの双方向データバインディングにより、入力フィールドの値とnumberInput変数を同期させます。入力フィールドの値が変更されると、numberInput変数も自動的に更新され、その逆も同様です。
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-number-input',
  templateUrl: './number-input.component.html',
  styleUrls: ['./number-input.component.css']
})
export class NumberInputCompon   ent {
  numberInput: number = 0;

  handleKeyPress(event: KeyboardEvent) {
    const charCode = event.which ? event.which : event.keyCode;
    if (charCode !== 46 && (charCode < 48 || charCode > 57)) {
      event.preventDefault();
    }
  }
}
  • numberInput: 数値を格納する変数です。初期値は0に設定されています。

コードの動作

  1. ユーザーが入力フィールドに文字を入力しようとすると、keypress イベントが発生し、handleKeyPress関数が呼び出されます。
  2. handleKeyPress関数は、入力された文字が数値か小数点かを確認します。
  3. 数値または小数点でない場合は、その入力は無効になり、入力フィールドに表示されません。
  4. 数値または小数点の場合は、入力フィールドに表示されます。

このコードによって、Angularアプリケーションの入力フィールドに数値のみを入力できるようにすることができます。この機能は、数値を入力する必要があるフォームなどで非常に便利です。

ポイント

  • キーコード: 各キーには固有のキーコードが割り当てられています。このキーコードを使って、どのキーが押されたかを判断することができます。
  • イベントハンドリング: keypress イベントは、ユーザーがキーを押したときに発生するイベントです。このイベントを使用して、入力内容をリアルタイムにチェックすることができます。
  • 双方向データバインディング: Angularの強力な機能で、UIとデータモデルを簡単に同期させることができます。
  • カスタムディレクティブ: より高度な入力制限を行う場合は、カスタムディレクティブを作成することもできます。
  • type="number": HTML5では、type="number"属性を使用して、数値入力フィールドを定義することができます。しかし、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。また、この属性だけでは、小数点以下の桁数や範囲を制限することはできません。

このコードは、基本的な数値入力フィールドを作成するためのものです。より複雑な入力制限が必要な場合は、適宜修正する必要があります。例えば、負の数を許可しないようにしたり、小数点以下の桁数を制限したりすることができます。

より詳しく知りたい方へ

  • Angular公式ドキュメント: Angularの公式ドキュメントには、より詳細な情報が記載されています。



input イベントを利用する

keypress イベントはキーが押されたときに発生しますが、input イベントは入力内容が変更されたときに発生します。input イベントを利用すると、より多くの種類の入力に対応することができます。

handleInput(event: any) {
  const value = event.target.value.replace(/\D/g, '');
  this.numberInput = +value;
}

このコードでは、入力された値から非数値文字をすべて削除し、数値に変換して numberInput 変数に代入しています。

フォーマットディレクティブを利用する

Angularには、入力値をフォーマットするためのディレクティブがいくつか用意されています。これらのディレクティブを利用することで、より簡単に数値入力フィールドを作成することができます。

例:カスタムディレクティブ

import { Directive, HostListener, ElementRef } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appOnlyNumbers]'
})
export class OnlyNumbersDirective {
     constructor(private el: ElementRef) {}

  @HostListener('input', ['$event']) onInputChange(event) {
    this.el.nativeElement.value = this.el.nativeElement.val   ue.replace(/\D/g, '');
  }
}
<input type="text" appOnlyNumbers [(ngModel)]="numberInput">

このカスタムディレクティブは、input イベントが発生するたびに、入力値から非数値文字をすべて削除します。

type="number" 属性を利用する

HTML5では、type="number" 属性を使用して、数値入力フィールドを定義することができます。この属性を利用すると、ブラウザが自動的に数値入力に最適化されたUIを提供してくれます。

<input type="number" [(ngModel)]="numberInput">

しかし、type="number" 属性はすべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。また、この属性だけでは、小数点以下の桁数や範囲を制限することはできません。

ライブラリを利用する

Angular用のフォームライブラリを利用することで、より柔軟な入力制限を行うことができます。例えば、Angular MaterialやNgx-Bootstrapなどのライブラリには、数値入力フィールド用のコンポーネントが用意されています。

どの方法を選ぶべきか?

どの方法を選ぶべきかは、以下の要因によって異なります。

  • 開発の効率性: フォーマットディレクティブやライブラリを利用すると、開発効率を向上させることができます。
  • ブラウザの互換性: type="number" 属性は、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。
  • 入力の柔軟性: 特殊な入力制限が必要な場合は、カスタムディレクティブやライブラリを利用する方が良いでしょう。

Angularで数値のみ入力可能な入力フィールドを作成する方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、要件に合わせて最適な方法を選択することが重要です。

  • アクセシビリティ: 入力フィールドのアクセシビリティにも注意が必要です。
  • 検証: 入力値の検証は、クライアントサイドだけでなく、サーバーサイドでも行う必要があります。
  • 正規表現: 上記の例では、正規表現を使用して非数値文字を削除しています。正規表現を利用することで、より複雑なパターンマッチングを行うことができます。

html angular input



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