Angular2 数値入力フィールド作成
Angular2 で数値のみ入力可能な入力フィールド
HTML テンプレート
<input type="text" [(ngModel)]="numberInput" (keypress)="handleKeyPress($event)">
(keypress)="handleKeyPress($event)"
: キーボードイベントのkeypress
を検知し、handleKeyPress
関数を呼び出します。[(ngModel)]="numberInput"
: Angularの双方向データバインディングを使用して、入力フィールドの値をnumberInput
変数と同期します。type="text"
: 入力フィールドのタイプをテキスト型に設定します。
Angularコンポーネント
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-number-input',
templateUrl: './number-input.component.html',
styleUrls: ['./number-input.component.css']
})
export class NumberInputCompon ent {
numberInput: number = 0;
handleKeyPress(event: KeyboardEvent) {
const charCode = event.which ? event.which : event.keyCode;
if (charCode !== 46 && (charCode < 48 || charCode > 57)) {
event.preventDefault();
}
}
}
handleKeyPress
関数:event.which
またはevent.keyCode
を使用して、押されたキーのコードを取得します。- キーコードが小数点 (
.
) または数字 (0-9) でない場合、event.preventDefault()
を呼び出してデフォルトのイベント処理をキャンセルし、数値以外の入力を受け付けないようにします。
説明
このコードでは、HTML テンプレートで入力フィールドを作成し、Angularの双方向データバインディングを使用して numberInput
変数と同期しています。また、keypress
イベントを検知して、handleKeyPress
関数を呼び出しています。
コードの解説
<input type="text" [(ngModel)]="numberInput" (keypress)="handleKeyPress($event)">
(keypress)="handleKeyPress($event)"
: ユーザーがキーを押したときにhandleKeyPress
関数が呼び出されるように設定します。$event
にはキーボードイベントの情報が含まれます。[(ngModel)]="numberInput"
: Angularの双方向データバインディングにより、入力フィールドの値とnumberInput
変数を同期させます。入力フィールドの値が変更されると、numberInput
変数も自動的に更新され、その逆も同様です。
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-number-input',
templateUrl: './number-input.component.html',
styleUrls: ['./number-input.component.css']
})
export class NumberInputCompon ent {
numberInput: number = 0;
handleKeyPress(event: KeyboardEvent) {
const charCode = event.which ? event.which : event.keyCode;
if (charCode !== 46 && (charCode < 48 || charCode > 57)) {
event.preventDefault();
}
}
}
numberInput
: 数値を格納する変数です。初期値は0に設定されています。
コードの動作
- ユーザーが入力フィールドに文字を入力しようとすると、
keypress
イベントが発生し、handleKeyPress
関数が呼び出されます。 handleKeyPress
関数は、入力された文字が数値か小数点かを確認します。- 数値または小数点でない場合は、その入力は無効になり、入力フィールドに表示されません。
- 数値または小数点の場合は、入力フィールドに表示されます。
このコードによって、Angularアプリケーションの入力フィールドに数値のみを入力できるようにすることができます。この機能は、数値を入力する必要があるフォームなどで非常に便利です。
ポイント
- キーコード: 各キーには固有のキーコードが割り当てられています。このキーコードを使って、どのキーが押されたかを判断することができます。
- イベントハンドリング:
keypress
イベントは、ユーザーがキーを押したときに発生するイベントです。このイベントを使用して、入力内容をリアルタイムにチェックすることができます。 - 双方向データバインディング: Angularの強力な機能で、UIとデータモデルを簡単に同期させることができます。
- カスタムディレクティブ: より高度な入力制限を行う場合は、カスタムディレクティブを作成することもできます。
type="number"
: HTML5では、type="number"
属性を使用して、数値入力フィールドを定義することができます。しかし、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。また、この属性だけでは、小数点以下の桁数や範囲を制限することはできません。
このコードは、基本的な数値入力フィールドを作成するためのものです。より複雑な入力制限が必要な場合は、適宜修正する必要があります。例えば、負の数を許可しないようにしたり、小数点以下の桁数を制限したりすることができます。
より詳しく知りたい方へ
- Angular公式ドキュメント: Angularの公式ドキュメントには、より詳細な情報が記載されています。
input イベントを利用する
keypress
イベントはキーが押されたときに発生しますが、input
イベントは入力内容が変更されたときに発生します。input
イベントを利用すると、より多くの種類の入力に対応することができます。
handleInput(event: any) {
const value = event.target.value.replace(/\D/g, '');
this.numberInput = +value;
}
このコードでは、入力された値から非数値文字をすべて削除し、数値に変換して numberInput
変数に代入しています。
フォーマットディレクティブを利用する
Angularには、入力値をフォーマットするためのディレクティブがいくつか用意されています。これらのディレクティブを利用することで、より簡単に数値入力フィールドを作成することができます。
例:カスタムディレクティブ
import { Directive, HostListener, ElementRef } from '@angular/core';
@Directive({
selector: '[appOnlyNumbers]'
})
export class OnlyNumbersDirective {
constructor(private el: ElementRef) {}
@HostListener('input', ['$event']) onInputChange(event) {
this.el.nativeElement.value = this.el.nativeElement.val ue.replace(/\D/g, '');
}
}
<input type="text" appOnlyNumbers [(ngModel)]="numberInput">
このカスタムディレクティブは、input
イベントが発生するたびに、入力値から非数値文字をすべて削除します。
type="number" 属性を利用する
HTML5では、type="number"
属性を使用して、数値入力フィールドを定義することができます。この属性を利用すると、ブラウザが自動的に数値入力に最適化されたUIを提供してくれます。
<input type="number" [(ngModel)]="numberInput">
しかし、type="number"
属性はすべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。また、この属性だけでは、小数点以下の桁数や範囲を制限することはできません。
ライブラリを利用する
Angular用のフォームライブラリを利用することで、より柔軟な入力制限を行うことができます。例えば、Angular MaterialやNgx-Bootstrapなどのライブラリには、数値入力フィールド用のコンポーネントが用意されています。
どの方法を選ぶべきか?
どの方法を選ぶべきかは、以下の要因によって異なります。
- 開発の効率性: フォーマットディレクティブやライブラリを利用すると、開発効率を向上させることができます。
- ブラウザの互換性:
type="number"
属性は、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。 - 入力の柔軟性: 特殊な入力制限が必要な場合は、カスタムディレクティブやライブラリを利用する方が良いでしょう。
Angularで数値のみ入力可能な入力フィールドを作成する方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、要件に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
- アクセシビリティ: 入力フィールドのアクセシビリティにも注意が必要です。
- 検証: 入力値の検証は、クライアントサイドだけでなく、サーバーサイドでも行う必要があります。
- 正規表現: 上記の例では、正規表現を使用して非数値文字を削除しています。正規表現を利用することで、より複雑なパターンマッチングを行うことができます。
html angular input