Angular2+ 自動フォーカス設定
Angular2+ では、入力要素に自動的にフォーカスを設定する方法がいくつかあります。ここでは、一般的なアプローチを 2 つ紹介します。
autofocus 属性の使用
最も単純な方法は、autofocus
属性を直接入力要素に追加することです。
<input type="text" autofocus>
この方法では、ページが読み込まれたときに、自動的に入力要素にフォーカスが設定されます。
Angular ディレクティブの使用
より柔軟なアプローチとして、カスタムディレクティブを作成することができます。これにより、特定の条件に基づいてフォーカスを設定したり、複数の要素に適用したりすることができます。
// autofocus.directive.ts
import { Directive, ElementRef, AfterViewInit } from '@angular/core';
@Directive({
selector: '[appAutofocus]'
})
export class AutofocusDirective implements AfterViewInit {
constructor(private el: ElementRef) { }
ngAfterViewInit() {
this.el.nativeElement.focus();
}
}
<input type="text" appAutofocus>
このディレクティブは、コンポーネントの AfterViewInit
ライフサイクルフックで入力要素にフォーカスを設定します。
注意
- アクセシビリティ
自動フォーカスは、ユーザー体験を向上させる一方で、アクセシビリティにも注意が必要です。スクリーンリーダーを使用しているユーザーにとっては、ページが読み込まれたときに自動的にフォーカスが設定されることは必ずしも望ましいものではありません。 - ブラウザの制限
一部のブラウザでは、セキュリティ上の理由から、自動フォーカスが制限されている場合があります。
<input type="text" autofocus>
この HTML コードでは、autofocus
属性が input
要素に追加されています。これにより、ページが読み込まれたときに、自動的にこの入力要素にフォーカスが設定されます。
// autofocus.directive.ts
import { Directive, ElementRef, AfterViewInit } from '@angular/core';
@Directive({
selector: '[appAutofocus]'
})
export class AutofocusDirective implements AfterViewInit {
constructor(private el: ElementRef) { }
ngAfterViewInit() {
this.el.nativeElement.focus();
}
}
この TypeScript コードでは、カスタムディレクティブ AutofocusDirective
が定義されています。
el.nativeElement.focus()
:AfterViewInit
の中で、ElementRef
を使って取得した要素にfocus()
メソッドを呼び出し、フォーカスを設定します。AfterViewInit
: Angular のライフサイクルフックで、コンポーネントのビューが初期化された後に実行されます。selector: '[appAutofocus]'
: このディレクティブはappAutofocus
属性が付いた要素に適用されます。
<input type="text" appAutofocus>
JavaScript による直接的なフォーカス設定
// component.ts
import { AfterViewInit } from '@angular/core';
@Component({
// ...
})
export class MyComponent implements AfterViewInit {
@ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;
ngAfterViewInit() {
this.myInput.nativeElement.focus();
}
}
// component.html
<input type="text" #myInput>
この方法では、@ViewChild
デコレータを使って入力要素への参照を取得し、ngAfterViewInit
ライフサイクルフックで直接 focus()
メソッドを呼び出します。
RxJS を使ったアプローチ
// component.ts
import { Component, OnInit, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';
import { fromEvent, Subscription } from 'rxjs';
import { debounceTi me, distinctUntilChanged } from 'rxjs/ operators';
@Component({
// ...
})
export class MyComponent implements OnInit, OnDestroy {
@ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;
private subscription: Subscription;
ngOnInit() {
this.subscription = fromEvent(window, 'load')
.pipe(
debounceTime(100),
distinctUntilChanged()
)
.subscribe(() => {
this.myInput.nativeElement.focus();
});
}
ngOnDestroy() {
this.subscription.unsubscribe();
}
}
この方法は、ページの読み込みイベントを監視し、一定時間後にフォーカスを設定します。これにより、ページの初期化が完了してからフォーカスが設定されるため、よりスムーズなユーザー体験を提供できます。
選択する方法は、プロジェクトの要件や好みによって異なります。
- より柔軟な制御
カスタムディレクティブや RxJS を使った方法が適しています。 - シンプルかつ直接的な方法
autofocus
属性やAfterViewInit
ライフサイクルフックを使った方法が適しています。
angular typescript