Angular2+ 自動フォーカス設定

2024-10-29

Angular2+ では、入力要素に自動的にフォーカスを設定する方法がいくつかあります。ここでは、一般的なアプローチを 2 つ紹介します。

autofocus 属性の使用

最も単純な方法は、autofocus 属性を直接入力要素に追加することです。

<input type="text" autofocus>

この方法では、ページが読み込まれたときに、自動的に入力要素にフォーカスが設定されます。

Angular ディレクティブの使用

より柔軟なアプローチとして、カスタムディレクティブを作成することができます。これにより、特定の条件に基づいてフォーカスを設定したり、複数の要素に適用したりすることができます。

// autofocus.directive.ts
import { Directive, ElementRef, AfterViewInit } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appAutofocus]'
})
export class AutofocusDirective implements AfterViewInit {

  constructor(private el: ElementRef) { }

  ngAfterViewInit() {
       this.el.nativeElement.focus();
  }
}
<input type="text" appAutofocus>

このディレクティブは、コンポーネントの AfterViewInit ライフサイクルフックで入力要素にフォーカスを設定します。

注意

  • アクセシビリティ
    自動フォーカスは、ユーザー体験を向上させる一方で、アクセシビリティにも注意が必要です。スクリーンリーダーを使用しているユーザーにとっては、ページが読み込まれたときに自動的にフォーカスが設定されることは必ずしも望ましいものではありません。
  • ブラウザの制限
    一部のブラウザでは、セキュリティ上の理由から、自動フォーカスが制限されている場合があります。



<input type="text" autofocus>

この HTML コードでは、autofocus 属性が input 要素に追加されています。これにより、ページが読み込まれたときに、自動的にこの入力要素にフォーカスが設定されます。

// autofocus.directive.ts
import { Directive, ElementRef, AfterViewInit } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appAutofocus]'
})
export class AutofocusDirective implements AfterViewInit {

  constructor(private el: ElementRef) { }

  ngAfterViewInit() {
       this.el.nativeElement.focus();
  }
}

この TypeScript コードでは、カスタムディレクティブ AutofocusDirective が定義されています。

  • el.nativeElement.focus(): AfterViewInit の中で、ElementRef を使って取得した要素に focus() メソッドを呼び出し、フォーカスを設定します。
  • AfterViewInit: Angular のライフサイクルフックで、コンポーネントのビューが初期化された後に実行されます。
  • selector: '[appAutofocus]': このディレクティブは appAutofocus 属性が付いた要素に適用されます。
<input type="text" appAutofocus>



JavaScript による直接的なフォーカス設定

// component.ts
import { AfterViewInit } from '@angular/core';

@Component({
  // ...
})
export class MyComponent implements AfterViewInit {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;

  ngAfterViewInit() {
    this.myInput.nativeElement.focus();
  }
}

// component.html
<input type="text" #myInput>

この方法では、@ViewChild デコレータを使って入力要素への参照を取得し、ngAfterViewInit ライフサイクルフックで直接 focus() メソッドを呼び出します。

RxJS を使ったアプローチ

// component.ts
import { Component, OnInit, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';
import { fromEvent, Subscription } from 'rxjs';
import { debounceTi   me, distinctUntilChanged } from 'rxjs/   operators';

@Component({
  // ...
})
export class MyComponent implements OnInit, OnDestroy {
  @ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;
  private subscription: Subscription;

  ngOnInit() {
    this.subscription = fromEvent(window, 'load')
      .pipe(
        debounceTime(100),
        distinctUntilChanged()
      )
      .subscribe(() => {
        this.myInput.nativeElement.focus();
      });
  }

  ngOnDestroy() {
    this.subscription.unsubscribe();
  }
}

この方法は、ページの読み込みイベントを監視し、一定時間後にフォーカスを設定します。これにより、ページの初期化が完了してからフォーカスが設定されるため、よりスムーズなユーザー体験を提供できます。

選択する方法は、プロジェクトの要件や好みによって異なります。

  • より柔軟な制御
    カスタムディレクティブや RxJS を使った方法が適しています。
  • シンプルかつ直接的な方法
    autofocus 属性や AfterViewInit ライフサイクルフックを使った方法が適しています。

angular typescript



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