Angular2入力フィールド無効化解説
Angular2で入力フィールドを無効化する方法
Angular2では、disabled
属性を使用することで、入力フィールドを無効化することができます。これは、フォームコントロールの有効性やユーザーの操作に応じて、入力フィールドを無効にする必要がある場合に便利です。
Angular Reactive Formsでの実装
Angular Reactive Formsを使用する場合、FormControl
インスタンスのdisabled
プロパティをtrue
に設定することで、入力フィールドを無効化できます。
import { Component } from '@angular/core';
import { FormControl, FormGroup } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<form [formGroup]="myForm">
<input type="text" formControlName="myInput">
</form>
`,
})
export class MyComponent {
myForm = new FormGroup({
myInput: new FormControl('', { disabled: true })
});
}
Angular Template-Driven Formsでの実装
Angular Template-Driven Formsを使用する場合、disabled
属性を直接入力フィールドに設定することができます。
<input type="text" [(ngModel)]="myValue" disabled>
動的な無効化
入力フィールドの無効化を動的に制御する必要がある場合は、FormControl
のdisabled
プロパティをデータバインディングを使用して変更することができます。
import { Component } from '@angular/core';
import { FormControl, FormGroup } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<form [formGroup]="myForm">
<input type="text" formControlName="myInput">
<button (click)="toggleDisabled()">Toggle Disabled</button>
</form>
`,
})
export class MyComponent {
myForm = new FormGroup({
myInput: new FormControl('')
});
toggleDisabled() {
this.myForm.controls['myInput'].disabled = !this.myForm.controls['myInput'].disabled;
}
}
この例では、ボタンをクリックすると入力フィールドの無効化状態が切り替わります。
Angular2での入力フィールド無効化のコード解説
コード例1:Angular Reactive Formsでの入力フィールドの初期状態での無効化
import { Component } from '@angular/core';
import { FormControl, FormGroup } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<form [formGroup]="myForm">
<input type="text" formControlName="myInput">
</form>
`,
})
export class MyComponent {
myForm = new FormGroup({
myInput: new FormControl('', { disabled: true }) // 初期状態で無効化
});
}
- formControlName="myInput"
テンプレートの入力要素とフォームコントロールを紐付けます。 - disabled: true
FormControl
のオプションで、初期状態で入力フィールドを無効化します。 - FormControl
各フォーム要素に対応するクラスです。myInput
という名前のフォームコントロールを作成しています。
このコードでは、myInput
という名前の入力フィールドが、ページが読み込まれた時点で最初から無効化された状態で表示されます。
import { Component } from '@angular/core';
import { FormControl, FormGroup } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<form [formGroup]="myForm">
<input type="text" formControlName="myInput">
<button (click)="toggleDisabled()">Toggle Disabled</button>
</form>
`,
})
export class MyComponent {
myForm = new FormGroup({
myInput: new FormControl('')
});
toggleDisabled() {
this.myForm.controls['myInput'].disabled = !this.myForm.controls['myInput'].disabled;
}
}
- !this.myForm.controls['myInput'].disabled
disabled
プロパティの値を反転させることで、有効/無効を切り替えます。 - this.myForm.controls['myInput'].disabled
myInput
フォームコントロールのdisabled
プロパティの値を取得・設定します。 - toggleDisabled()
ボタンをクリックしたときに呼ばれるメソッドです。
このコードでは、ボタンをクリックするたびに、myInput
入力フィールドの有効/無効状態が切り替わります。
<input type="text" [(ngModel)]="myValue" disabled>
- disabled属性
入力要素に直接disabled
属性を付与することで、入力フィールドを無効化します。
このコードは、シンプルにmyValue
という変数にバインドされた入力フィールドを、常に無効な状態にします。
- Angular Template-Driven Forms
disabled
属性を直接入力要素に付与して、単純に無効化します。 - Angular Reactive Forms
FormControl
のdisabled
プロパティを使用して、初期状態での無効化や動的な無効化を制御します。
どちらの方法を選ぶべきか
- シンプルな無効化
Template-Driven Formsの方が簡潔に記述できます。 - 初期状態での無効化
Reactive Formsの方が柔軟で、複雑なフォームの制御に向いています。
- フォームバリデーション
入力フィールドの有効/無効状態を、フォームバリデーションの結果に基づいて変更することも可能です。 - 条件付き無効化
*ngIf
ディレクティブと組み合わせて、特定の条件下で入力フィールドを無効化することもできます。
- アクセシビリティ
無効化された入力フィールドに対して、適切なARIA属性を設定することで、アクセシビリティを向上させることができます。 - 無効化された入力フィールド
ユーザーからの入力ができなくなり、スタイルも変化します(ブラウザによって表示が異なります)。
CSSによる視覚的な無効化
- opacity: 0.5;
入力フィールドを半透明にすることで、無効化されていることを視覚的に示します。 - pointer-events: none;
入力フィールドへのポインターイベントを無効化し、クリックやドラッグなどの操作を受け付けないようにします。
input[disabled] {
pointer-events: none;
opacity: 0.5;
}
注意
この方法は、入力フィールド自体は有効な状態のままなので、JavaScriptで値が変更される可能性があります。純粋にユーザーからの入力を防ぎたい場合は、disabled
属性と併用するか、他の方法を検討する必要があります。
カスタムディレクティブ
- 再利用性
複数のコンポーネントで同じロジックを共有できます。 - 柔軟な制御
独自のロジックで入力フィールドの有効/無効を切り替えることができます。
import { Directive, ElementRef, HostListener, Input } from '@angular/core';
@Directive({
selector: '[appDisable]'
})
export class DisableDirective {
@Input() appDisable: boolean;
constructor(private el: ElementRef) {}
@HostListener('click', ['$event'])
onClick(event: Event) {
if (this.appDisable) {
event.preventDefault();
}
}
}
<input type="text" appDisable="{{ isDisabled }}">
ViewChildとElementRef
- 直接操作
テンプレート参照変数とElementRef
を使用して、DOM要素を直接操作できます。
import { Component, ViewChild, ElementRef } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<input #myInput type="text">
<button (click)="disableInput()">Disable</button>
`,
})
export class MyComponent {
@ViewChild('myInput') myInput: ElementRef;
disableInput() {
this.myInput.nativeElement.disabled = true;
}
}
注意
DOMを直接操作するため、Angularの変更検知メカニズムから外れる可能性があります。
ng-templateと*ngIf
- 条件表示
条件に基づいて、入力フィールドを表示/非表示を切り替えます。
<ng-template [ngIf]="!isDisabled">
<input type="text">
</ng-template>
- 条件表示
ng-template
と*ngIf
がシンプルでわかりやすいです。 - 直接操作
ViewChild
とElementRef
が強力ですが、慎重に使用する必要があります。 - 複雑なロジック
カスタムディレクティブが柔軟性があります。 - 視覚的な効果
CSSによるスタイリングが効果的です。 - 単純な無効化
disabled
属性が最も簡単です。
選択のポイント
- パフォーマンス
パフォーマンスへの影響 - 再利用性
他のコンポーネントで再利用したいか - 複雑さ
必要なロジックの複雑さ - 目的
何を実現したいのか(入力の禁止、表示の変更など)
angular angular-reactive-forms disabled-input