さよならエラー「モジュール○○は型指定されていないモジュールに解決されます…」！Node.js & TypeScriptでカスタム型定義ファイルを極める

Node.js、TypeScript、TypeScript-typings でカスタム型定義ファイルを書く際に発生するエラー "モジュール 'name' は型指定されていないモジュールに解決されます..." の解決策

Node.js 開発において、TypeScript を使用して型安全性を確保することは重要です。しかし、ライブラリによっては型定義ファイルが用意されていない場合があります。そのような場合、カスタム型定義ファイルを作成することで、型エラーを回避することができます。

しかし、カスタム型定義ファイルを作成する際に、以下のエラーが発生することがあります。

Error: Module 'name' resolves to an untyped module at ...

このエラーは、型定義ファイルが正しく認識されていないことを示しています。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法を試すことができます。

@types から型定義ファイルをインストールする

多くの場合、ライブラリの型定義ファイルは @types リポジトリに用意されています。以下のコマンドを実行することで、型定義ファイルをインストールすることができます。

npm install --save-dev @types/name

例

npm install --save-dev @types/express

型定義ファイルをを手動で作成する

@types リポジトリに型定義ファイルが存在しない場合は、手動で作成する必要があります。型定義ファイルは .d.ts という拡張子のファイルで作成します。

// express.d.ts
declare module 'express' {
  export function express(): Application;

  interface Application {
    get(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
    post(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
    // ...
  }

  interface Request {
    // ...
  }

  interface Response {
    // ...
  }
}

tsconfig.json ファイルで型定義ファイルの場所を指定する

型定義ファイルがプロジェクト内の別の場所に存在する場合は、tsconfig.json ファイルでその場所を指定する必要があります。

{
  "compilerOptions": {
    "paths": {
      "@types/*": ["path/to/types/*"]
    }
  }
}

baseUrl オプションを使用する

型定義ファイルがプロジェクトのルートディレクトリにある場合は、baseUrl オプションを使用することができます。

{
  "compilerOptions": {
    "baseUrl": "."
  }
}

上記の方法で解決できない場合は、以下の点を確認してみてください。

• TypeScript のバージョンが適切かどうか
• 型定義ファイルの内容が正しいかどうか

// express.d.ts
declare module 'express' {
  export function express(): Application;

  interface Application {
    get(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
    post(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
    // ...
  }

  interface Request {
    body: any;
    params: any;
    query: any;
    headers: any;
  }

  interface Response {
    send(body: any): Response;
    status(code: number): Response;
    json(body: any): Response;
  }
}

This definition file defines the basic interfaces for the Express application and its request and response objects. You can add more interfaces and functions as needed.

To use this definition file, you need to save it as express.d.ts in your project directory. Then, you can import Express in your TypeScript code like this:

import express from 'express';

const app = express();

app.get('/', (req, res) => {
  res.send('Hello, world!');
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server listening on port 3000');
});

This code will compile without errors because the TypeScript compiler will be able to use the type information from the express.d.ts file.

Here is an example of how to use the Request and Response interfaces:

app.post('/login', (req, res) => {
  const username = req.body.username;
  const password = req.body.password;

  if (username === 'admin' && password === 'password') {
    res.json({ message: 'Login successful' });
  } else {
    res.status(401).json({ message: 'Invalid username or password' });
  }
});

This code uses the body property of the Request object to access the username and password that were submitted by the user. It also uses the send() and status() methods of the Response object to send a response to the user.

dts-gen は、JavaScript ライブラリから型定義ファイルを自動生成するツールです。このツールを使用すると、手動で型定義ファイルを作成するよりも迅速かつ簡単に作成できます。

npm install --global dts-gen
dts-gen express

このコマンドを実行すると、express.d.ts という名前の型定義ファイルが作成されます。

tsd を使用する

tsd は、DefinitelyTyped リポジトリから型定義ファイルをインストールするツールです。DefinitelyTyped リポジトリには、多くのライブラリの型定義ファイルが用意されています。

tsd install --save-dev express

このコマンドを実行すると、@types/express という名前のパッケージがインストールされます。このパッケージには、express.d.ts という型定義ファイルが含まれています。

Ambient declarations を使用する

Ambient declarations は、型定義ファイルを作成するもう 1 つの方法です。Ambient declarations は、declare キーワードを使用して、インターフェースや関数を宣言します。

// express.d.ts
declare global {
  namespace Express {
    export function express(): Application;

    interface Application {
      get(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
      post(path: string, handler: (req: Request, res: Response) => void): Application;
      // ...
    }

    interface Request {
      body: any;
      params: any;
      query: any;
      headers: any;
    }

    interface Response {
      send(body: any): Response;
      status(code: number): Response;
      json(body: any): Response;
    }
  }
}

Ambient declarations は、型定義ファイルを作成する最も簡単な方法ですが、他の方法ほど強力ではありません。

IntelliSense を使用する

多くの IDE には、IntelliSense 機能が搭載されています。IntelliSense は、型定義ファイルに基づいて、コード補完やヒントを提供します。

型定義ファイルを作成していない場合でも、IntelliSense を使用して、ライブラリの型に関する情報を推測することができます。ただし、この情報は常に正確であるとは限らないことに注意してください。

最適な方法を選択する

Custom TypeScript 型定義ファイルを作成する方法はいくつかあります。最適な方法は、プロジェクトのニーズによって異なります。

ライブラリが広く使用されている場合は、DefinitelyTyped リポジトリに型定義ファイルがある可能性が高いです。その場合は、tsd を使用して型定義ファイルをインストールすることをお勧めします。

ライブラリが新しく、DefinitelyTyped リポジトリに型定義ファイルがない場合は、dts-gen または ambient declarations を使用して型定義ファイルを作成することができます。