Angular と Angular2-Forms で `valueChanges` イベントをプログラム的にトリガーする方法
Angular と Angular2-Forms における valueChanges
イベントのプログラム的トリガー方法
Angular と Angular2-Forms における valueChanges
イベントは、フォームコントロールの値が変更された際にトリガーされるイベントです。このイベントは、フォームコントロールの値変更を検知し、それに応じた処理を実行するのに役立ちます。
しかし、通常 valueChanges
イベントは、ユーザーがフォームに入力した際にのみトリガーされます。プログラム的に値を変更した場合には、イベントがトリガーされないことがあります。
このチュートリアルでは、Angular と Angular2-Forms で valueChanges
イベントをプログラム的にトリガーする方法を、分かりやすく日本語で解説します。
方法
valueChanges
イベントをプログラム的にトリガーするには、以下の 2 つの方法があります。
setValue() メソッドを使用する
setValue()
メソッドを使用すると、フォームコントロールの値をプログラム的に設定できます。このメソッドを呼び出すと、valueChanges
イベントがトリガーされます。
<input type="text" [(ngModel)]="name">
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
`,
})
export class AppComponent {
name = 'Angular';
changeName() {
this.name = 'Angular2';
}
}
上記の例では、changeName()
メソッドを呼び出すと、name
フォームコントロールの値が "Angular2" に設定されます。これにより、valueChanges
イベントがトリガーされ、コンポーネント内のロジックが実行されます。
emit() メソッドを使用する
emit()
メソッドを使用すると、valueChanges
イベントを直接発行できます。
<input type="text" [(ngModel)]="name">
import { Component, Output, EventEmitter } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
`,
})
export class AppComponent {
name = 'Angular';
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
changeName() {
this.name = 'Angular2';
this.valueChange.emit(this.name);
}
}
上記の例では、changeName()
メソッドを呼び出すと、valueChange
イベントが発行されます。このイベントは、name
フォームコントロールの値が "Angular2" に変更されたことを示します。
注意事項
emit()
メソッドを使用する場合は、イベントハンドラーで適切な処理を行う必要があります。setValue()
メソッドを使用する場合は、emit()
メソッドも同時に呼び出す必要があります。これにより、valueChanges
イベントが確実にトリガーされます。
<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
TypeScript
import { Component, Output, EventEmitter } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
`,
})
export class AppComponent {
name = 'Angular';
@Output() valueChange = new EventEmitter<string>();
changeName() {
this.name = 'Angular2';
this.valueChange.emit(this.name);
// this.formControl.setValue(this.name); // setValue() methodを追加
}
}
説明
このコードは、以下のことを行います。
name
という名前のフォームコントロールを作成します。changeName()
という名前のボタンを作成します。changeName()
ボタンがクリックされたときに、changeName()
メソッドを呼び出します。changeName()
メソッドは、name
フォームコントロールの値を "Angular2" に設定します。changeName()
メソッドは、valueChange
イベントを発行します。
このイベントは、name
フォームコントロールの値が "Angular2" に変更されたことを示します。
このコードを拡張して、valueChanges
イベントハンドラーで処理を実行することができます。たとえば、イベントハンドラーを使用して、フォームコントロールの値をコンソールに出力したり、他のコンポーネントに通知したりすることができます。
changeName() {
this.name = 'Angular2';
this.valueChange.emit(this.name);
console.log('Name changed to:', this.name);
}
<input type="text" [(ngModel)]="user">
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<input type="text" [(ngModel)]="user">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
`,
})
export class AppComponent {
user = {
name: 'Angular',
email: '[email protected]',
};
changeName() {
this.user = {
...this.user,
name: 'Angular2',
};
}
}
FormControl.setValueAsync() メソッドを使用する
<input type="text" [(ngModel)]="name">
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="changeName()">名前を変更</button>
`,
})
export class AppComponent {
name = 'Angular';
changeName() {
this.name = 'Angular2';
this.formControl.setValueAsync(this.name);
}
}
Reactive Forms を使用する
Reactive Forms
を使用すると、フォームコントロールの値をより柔軟に管理することができます。Reactive Forms
では、valueChanges
イベントをサブスクライブして、フォームコントロールの値変更を検知することができます。
<form [formGroup]="userForm">
<input type="text" formControlName="name">
</form>
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { FormGroup, FormControl } from '@angular/forms';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<form [formGroup]="userForm">
<input type="text" formControlName="name">
</form>
`,
})
export class AppComponent implements OnInit {
userForm: FormGroup;
constructor() {
this.userForm = new FormGroup({
name: new FormControl('Angular'),
});
}
ngOnInit() {
this.userForm.get('name').valueChanges.subscribe((value) => {
console.log('Name changed to:', value);
});
}
}
上記の例では、userForm
という名前の FormGroup
を作成します。この FormGroup
には、name
という名前の FormControl
が含まれています。
ngOnInit()
メソッドでは、valueChanges
プロパティを使用して name
フォームコントロールの valueChanges
イベントをサブスクライブします。このイベントハンドラーは、フォームコントロールの値が変更されるたびに呼び出されます。
このコードを変更すると、name
フォームコントロールの値が変更されるたびに、コンソールに "Name changed to: <new value>" というメッセージが表示されます。
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