【Angular】双方向バインディング ([(ngModel)]) vs. 単方向バインディング ([ngModel])

2024-04-18

Angularにおける[(ngModel)]と[ngModel]の違い:双方向バインディング vs. 単方向バインディング

  1. 双方向バインディング ([(ngModel)]):

    • テンプレートとコンポーネントのプロパティ間で双方向のデータ同期を実現します。
    • 入力欄に入力された値が自動的にコンポーネントのプロパティに反映され、逆に、コンポーネントのプロパティの値が変更されると、入力欄に反映されます。
    • 例:
      <input type="text" [(ngModel)]="name">
      
      export class MyComponent {
        name = '';
      }
      
  • [(ngModel)]: 双方向バインディングで、入力とプロパティの値を常に同期

補足

  • [(ngModel)]は、テンプレート駆動フォームで使用されることが多いです。
  • [ngModel]は、リアクティブフォームや、双方向バインディングが必要ない場合に使用されます。

以下の例は、[(ngModel)][ngModel]の使い分けを示しています。

双方向バインディング

<input type="text" [(ngModel)]="name">
<p>名前:{{ name }}</p>
export class MyComponent {
  name = '';
}

この例では、入力欄に入力された値がnameプロパティに反映され、p要素に表示されます。また、nameプロパティの値を変更すると、入力欄に反映されます。

<input type="text" [ngModel]="name">
<p>名前:{{ name }}</p>
export class MyComponent {
  name = '初期値';
}



サンプルコード:[(ngModel)]と[ngModel]の使用例

HTML

<input type="text" [(ngModel)]="name">
<button (click)="setName()">名前を設定</button>
<p>名前:{{ name }}</p>

TypeScript

export class MyComponent {
  name = '';

  setName() {
    this.name = '新しい名前';
  }
}

説明

  • この例では、入力欄とnameプロパティ間で双方向バインディングが設定されています。
  • 入力欄に入力された値はnameプロパティに反映され、p要素に表示されます。
  • また、setName()ボタンをクリックすると、nameプロパティの値が変更され、入力欄とp要素に反映されます。
<input type="text" [ngModel]="name">
<button (click)="setName()">名前を設定</button>
<p>名前:{{ name }}</p>
export class MyComponent {
  name = '初期値';

  setName() {
    this.name = '新しい名前';
  }
}
  • この例では、入力欄からnameプロパティへのみ値が伝達されます。
  • 入力欄に入力された値はnameプロパティに反映されますが、setName()ボタンをクリックしても、nameプロパティの値が変更されても、入力欄とp要素には反映されません。
  • これらの例はあくまで基本的な使用方法を示しています。
  • 実際の開発では、コンポーネントのロジックやフォームの複雑さに応じて、適切な方法を選択する必要があります。



Angularにおけるフォーム要素の値とコンポーネントのプロパティの同期方法

  1. 双方向バインディング ([(ngModel)]): 前述の通り、テンプレートとコンポーネントのプロパティ間で双方向のデータ同期を実現します。
  2. イベントリスナー: フォーム要素のイベントをリスナーで捕捉し、コンポーネントのプロパティを更新します。

イベントリスナー

<input type="text" (input)="onInput($event)">
<p>名前:{{ name }}</p>
export class MyComponent {
  name = '';

  onInput(event: Event) {
    this.name = (event.target as HTMLInputElement).value;
  }
}
  • この例では、inputイベントをリスナーで捕捉し、onInput()メソッドを呼び出しています。
  • onInput()メソッド内で、イベントオブジェクトから入力欄の値を取得し、nameプロパティに反映しています。
  • p要素には、nameプロパティの値が表示されます。
  • イベントリスナーは、双方向バインディングや単方向バインディングよりも柔軟な制御が可能です。
  • 例えば、入力値の検証や、特定の条件下でのみプロパティを更新するといった処理を行うことができます。
  • ただし、イベントリスナーを使用する場合は、コードが複雑になりやすいため、注意が必要です。
  • [(ngModel)]は、シンプルで使いやすい方法です。
  • [ngModel]は、双方向バインディングが必要ない場合や、よりきめ細かな制御が必要な場合に使用します。
  • イベントリスナーは、柔軟な制御が可能な方法ですが、コードが複雑になりやすいため、注意が必要です。

angular angular-ngmodel


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